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THE POSSIBIliTIES ARE INFINITE
Japan
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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2004-0124
2004年7月1日
富士通株式会社

リアルタイム映像伝送装置 「IP-7500」販売開始

〜高品位なハイビジョン映像配信システムを低価格で実現〜

当社はこのほど、ブロードバンド映像ソリューション「Broadsight」(注1)の一環として、放送業界などのお客様を対象に、ハイビジョン機器とのインターフェースを備え、高精細映像配信を低価格で実現するリアルタイム映像伝送装置「IP-7500」を販売開始します。

本製品により、地上デジタル放送開始に伴いハイビジョン対応を進める放送業界のお客様において、ブロードバンドネットワークを活用した低コストな高精細映像配信が実現します。

なお、本製品は現在、幕張メッセで開催されている「Networld+Interop2004 TOKYO」(開催期間:6月30日(水曜日)〜7月2日(金曜日))に出展しております。

近年、放送業界では、地上デジタル放送の開始などに伴い、多チャンネル化・ハイビジョン対応が進む中で、海外を含めた現地映像などの放送映像素材について、広帯域化・低価格化が進むブロードバンドネットワークを利用して迅速かつ質を落とすことなく収集し、視聴者へのサービス拡大を図る動きがあります。

本製品は、ハイビジョン放送機器とダイレクト接続可能なインターフェース「HD-SDI(注2)」を内蔵しており、IPネットワークに最大55Mbpsの高速伝送を実現することで、デジタルハイビジョン映像を高品質に保持したまま配信することが可能です。これにより、撮影現場から放送事業者まで、もしくは放送事業者間で、高品位映像を配信することが可能となり、多大なコストをかけることなくサービス向上を実現することができます。

また、業界で初めて、デュアルエンコーダー機能を装備したことで、HDTV(注3)映像の他に低帯域ネットワークを利用した映像の同時出力を実現しています。


IP-7500

【「IP-7500」が構築する放送素材収集システムイメージ】

システムイメージ図
(クリックすると拡大表示されます。)

【利用シーン】

  • 定点カメラ映像収集:災害、事故などの発生時のニュース映像、天気予報時の背景映像に使用するため、定点監視カメラ(道路・空港・河川など)から映像を収集
  • イベント映像の収集:高校野球地区予選やお祭りなどのイベントのライブ中継
  • 放送映像伝送:プロダクションやコンテンツホルダーの保有する放送映像を放送事業者に送信
  • 局間映像伝送その1:在京スポンサーによる番組内容の視聴のため、ローカル局番組を東京・大阪の支社でモニター
  • 局間映像伝送その2:支局で作成した素材映像を本局に送信

【販売価格、および出荷時期】

商品名 販売価格(税別) 出荷時期
「IP-7500」 398万円 (エンコーダー構成・デコーダー構成各々) 即日

【販売目標】

放送業界を中心に官庁、自治体、通信キャリアのお客様も含めて2006年度末までに計1,000台 40億円の受注を目標とします。(当社の決算期は3月末日です。)

【本製品の特長】

  1. 一体型ブロードバンドネットワーク対応ハイビジョンエンコーダー・デコーダー
    • MPEG-2 MP@HL に準拠し NTSC方式の6.5倍相当の画素数を有するHDTV映像をリアルタイムに符号化・復号化します。
    • HD-SDIインターフェースを搭載し、デジタル系ハイビジョン放送機器にダイレ・ クト接続します。
    • 幅425mmmm × 奥行300mm ×高さ45mmのコンパクトサイズで設置スペースをとりません。
  1. 業界初、デュアルエンコーダー機能によりHDTV映像の他に低帯域ネットワークを利用した映像の同時出力を実現

    1台の「IP-7500」でハイビジョン映像を符号化・配信するとともに、入力映像を標準テレビサイズにダウンコンバートした映像も同時に符号化、配信することが可能であり、広帯域ネットワークと狭帯域ネットワークでの同時モニタリングを実現します。利用シーンとしてはハイビジョン映像放送中に同時に低レートでの映像蓄積を可能とし、蓄積保存用ディスクの使用削減を実現します。

    また、同時に試写端末への配信としても利用可能です。

  1. 多彩な画像圧縮技術を採用し、さまざまなブロードバンドネットワークに対応

    MPEG-4は25kから384Kbps、MPEG-1は800Kから1.5Mbps、MPEG-2は1.4Mから55Mbpsを採用しており、ネットワーク帯域に合わせた伝送が可能です。

  1. 低遅延映像通信むけQoS制御技術により映像品質を保持

    ネットワークの状況に応じて、富士通研究所の技術を活用したエラー訂正 (注4)と再送 (注5)を用いることにより、帯域の増加を抑えたままサービスの品質を確保します。

  1. すぐれた動作性能により厳しい設置環境にも対応

    10〜55℃の動作温度範囲により、屋外への設置も可能です。

【注釈】

(注1) 「Broadsight」:
当社が2004年3月に提供開始した、インターネット上での最適な映像伝送を実現するブロードバンドソリューション。
(注2) HD-SDI(High Definition Television - Serial Digital Interface):
HDTV映像信号の非圧縮シリアルデータ伝送インターフェース。
(注3) HDTV(High Definition Television):
「高精細テレビ」の略。日本、北米で普及しているNTSC方式の走査線が525本であるのに対して、HDTVでは1125本または1250本に増え、その分画質が向上する。また、画面の縦横比もNTSCが横4:縦3に対し、横16:縦9の横長のサイズである。
(注4) エラー訂正:
FEC(Forward Error Correction) 誤り訂正。データの廃棄や誤りを検出した時に、そのデータを再送することなく、転送すべきデータ(ユーザー・データ)に付加した冗長データを用いて、復元する通信方式。
(注5) 再送:
ARQ(Automatic Repeat request) 自動再送制御(自動再送要求)。誤ったフレームの受信やフレームの欠落を検出した受信側が送信側に対して、再送するように要求すること。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

関連リンク

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