FUJITSU
Worldwide|サイトマップ
THE POSSIBIliTIES ARE INFINITE
Japan
元のページへ戻る本件に関するお問い合わせ先 English
[ PRESS RELEASE ]
2004年6月28日
富士通株式会社
マイクロソフトコーポレーション

富士通とマイクロソフト、ミッションクリティカル領域の
オープンスタンダードプラットフォーム確立に向けてグローバル提携

〜次世代基幹IAサーバと「Windows Server 2003」/“Longhorn”Serverの協業〜

富士通株式会社 (代表取締役社長:黒川 博昭、本社:東京都港区、以下富士通) とマイクロソフトコーポレーション (最高経営責任者:スティーブ バルマー、本社:米国ワシントン州レドモンド、以下マイクロソフト)は、ミッションクリティカル領域でのオープンシステムに対するお客様のニーズにお応えするため、同領域において提携することで合意しました。

両社は、64ビットプロセッサ「Intel® Itanium® Processor family」をベースとした富士通の次世代基幹IAサーバの開発、マイクロソフトの「Windows ServerTM 2003」の保守性向上と次期Windows Server[開発コード名“Longhorn”Server]の開発において協業し、2005年前半に、メインフレームレベルの信頼性と業界トップクラスの性能を実現するオープンスタンダードプラットフォームを提供します。これにより、お客様はWindows®の豊富なアプリケーションやノウハウを有効に生かしながら、コストパフォーマンスの高いミッションクリティカルシステムの構築が可能となります。

両社のグローバル規模の協力により、ミッションクリティカル領域を含むWindowsプラットフォームビジネスにおいて、富士通を通じて販売するハードウェア、ソフトウェア、およびサービスの売上として、2007年に8,000億円を目指します。

富士通とマイクロソフトは、2002年に締結したグローバルアライアンスに基づき、欧米・アジアパシフィック地域においてSIビジネス(「Legacy Migration」、「Infrastructure Service」等)を共同で推進し、エンタープライズ市場におけるオープンシステム化のニーズにお応えするソリューションを提供してきました。昨今、エンタープライズ市場におけるミッションクリティカル分野においてもオープン化のニーズが高まり、メインフレームレベルの信頼性と性能を備えたオープンシステムの提供が求められています。

これらに対応し、富士通のもつ基幹システム向け高信頼・高性能なサーバ技術開発力、SI力、システムサポート力と、マイクロソフトのもつWindowsを中心としたオープンシステムにおける技術開発力とグローバルなマーケティング力を融合させます。

具体的に両社は、Itaniumベースの富士通の次世代基幹IA サーバ の開発、「Windows Server 2003」の保守性向上と“Longhorn”Serveの開発における協業を行います。加えて、富士通のIT基盤「TRIOLE」にマイクロソフトの「Microsoft® .NET (以下.NET)」(注1)を取り入れたプラットフォームインテグレーションと、「Windows Server」サポートを含めて、ミッションクリティカル領域におけるオープンプラットフォームの確立を共同で包括的に推進します。

すでに、両社共同で取り組んできたSIビジネスについても、今後ミッションクリティカル領域まで拡大します。

【本提携の重点分野】

  1. プロダクト開発における協力

    両社は、「Windows Server」が搭載された次世代基幹IA サーバにミッションクリティカル領域に向けた最適な機能を実装し、優れた性能を実現するために、以下の協力を行います。

    • メインフレームクラスの高可用性を実現するため、“Longhorn”Serverを対象にダイナミックパーティション機能(注2)の実装に向けた検証を行います。
    • 「Windows Server 2003」/“Longhorn”Serverを搭載した次世代基幹IA サーバと、「SQL ServerTM 2005」の組み合わせによる世界トップクラスの性能実現に向けた検証を行います。
    • 「Windows Server 2003」/“Longhorn”Serverを対象に、システム障害の予防・高信頼機能の実装に向けた検証、およびシステム障害の原因追及などを目的としたサポートツール群の開発協力を行います。

    上記を推進するために両社は、 富士通が開発中の次世代基幹IA サーバをマイクロソフトコーポレーション本社のサーバ製品主要部門に設置し、協業していきます。「Windows Server 2003」を搭載した次世代基幹IA サーバは、2005年前半に提供を予定しています。

  2. プラットフォームインテグレーション/サービス

    両社の製品・技術を用いたミッションクリティカルシステムの短期導入・早期安定稼動を実現するために、富士通のIT基盤「TRIOLE」に 「.NET」 の技術を取り入れ、システム構築サービスをグローバルに展開します。

    • 「.NET」に対応した基本ブロック4種類(Webブロック、アプリケーションブロック、データベースブロック、運用ブロック)とPiテンプレート(注3)の6種類を日本市場向けに開発協力しました。それをベースとして、今後はグローバル市場向けのPiテンプレートの開発協力を推進します。これにより、お客様は検証済みの安定したシステムを早期に導入できます。
    • ミッションクリティカルシステム導入時の動作検証・性能評価等のサービスを実施するため、エンタープライズ検証センターを2004年後半に共同で「富士通IAソリューションセンター」内に設置します。なお、サービスは順次グローバル市場へも展開します。
    • ミッションクリティカルシステム向けに、両社の運用管理ソフトウェア(「Systemwalker」と「Microsoft Operations Manager」)の機能連携を図ります。また、引き続き「.NET」対応の富士通製ソフトウェア(「NetCOBOL for .NET」や「Interstage Business Application Manager for .NET」等)の開発協業を行います。
  3. 「Windows Server」サポートの強化

    両社の専任技術者によるミッションクリティカル領域向けのサポート体制を新たに構築します。これにより、ミッションクリティカルシステムにおける問題解決時間を大幅に短縮します。

    • 両社の専任技術者による共同サポートチームをマイクロソフト本社のグローバルエスカレーションセンターに、2004年後半に配置します。この共同チームは、両社で開発協力したサポートツールを活用し問題分析を効率化するとともに、Windows開発チームと直接連携し、お客様の問題に迅速に対応します。

【インテル コーポレーション副社長 兼エンタープライズ・プラットフォーム事業本部長 アビ・タルウォーカー様のコメント】

お客様のビジネスに価値と柔軟性をもたらす今回の提携発表を歓迎いたします。富士通とマイクロソフトが、インテルが提唱するItaniumベースのプラットフォームでの協調にコミットしたことで、お客様は将来にわたり、Windowsを搭載したメインフレームクラスのItaniumベースのプラットフォームを手に入れることができます。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

(注1)「Microsoft .NET」:
「Microsoft .NET」は、身の回りの情報や人、システム、デバイスに接続するた めに設計されたソフトウェア テクノロジの集合。
(注2)ダイナミックパーティション機能:
システムを停止せずにアプリケーションの利用領域を自動的に変更する機能。
(注3)Pi(Platform Integration)テンプレート:
富士通が、さまざまな業種にわたるオープン環境において進めてきた多様なシステムの構築パターンを分析・抽出し、信頼性を検証して得られた高信頼の組み合わせパターンを体系化したもの。

関連リンク

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

元のページへ戻る ページの先頭へ

All Right Reserved, Copyright (C) FUJITSU