IT基盤「TRIOLE」をグローバルに本格展開

～プラットフォームインテグレーションのナレッジをワールドワイドに共有～

当社は、お客様のシステム構築のスピードアップ、徹底したシステムの信頼性向上、既存システムとの容易な統合などのニーズに応えるため、IT基盤「TRIOLE（トリオーレ）」の強化・継続に、全社を挙げて取り組んできました。

今般、この取り組みをさらに拡大し、高信頼システムの構築事例をパターン化したPiテンプレート(注1)の適用や、その整備と検証を実施するPiセンター(注2)の設立などを海外関連会社においても推進し、「TRIOLE」をグローバルに本格展開していきます。

これにより、当社グループは、プラットフォームインテグレーション(注3)のナレッジをグローバルに活用することができ、変化への迅速な対応を求められるお客様の経営課題解決に向け、ワールドワイドな体制と総合力で対応していきます。

当社は、昨年6月にIT基盤「TRIOLE」を強化し、プラットフォームインテグレーションの取り組みを発表しました。これにもとづき、以下の取り組みを行ってきました。

基本プロダクトの強化

ソフトウェア製品「Interstage（インターステージ）」、「Systemwalker（システムウォーカー）」における自律制御やサービス統合などの機能追加や、ITシステムに最適なネットワーク環境を提供する「IPCOM Sシリーズ」の発売、さらにサーバ、ストレージも高速化、大容量化、高信頼化などを実施してきました。
プラットフォームインテグレーションへの取り組み

Piテンプレートを継続して開発し、お客様のシステムへの適用を推進した結果、現在、ベーシックテンプレート(注4)が27種、コンビネーションテンプレート(注5)が33種に達しました。2003年度下期の適用は、大規模システムを中心に約40%（適用予定と提案時のナレッジ活用も含む）と適用が拡大しています。

上記をはじめとする実績をもとに、今後は国内はもちろん、海外においても「TRIOLE」の取り組みを継続・強化していきます。グローバル展開の具体的な方法や時期などについては今後順次設定していきますが、現在、以下の内容を予定しています。

このように「TRIOLE」をグローバルに本格展開していくことにより、当社グループは、ワールドワイドな体制でプラットフォームインテグレーションを推進し、総合力で世界のお客様の経営課題解決を目指します。

国内で開発したIT基盤をグローバルなビジネスにおいて、グループ企業とともに本格展開していくケースは、当社では初めて、業界でも初めてになると考えています。

なお、海外関連会社における今後の取り組み内容については、各企業から今後順次、報道関係向け発表やホームページなどを通じて公表していく予定です。

【商標について】

「TRIOLE」は、富士通株式会社の日本、米国およびその他の国における商標です。

以上

（注1）Piテンプレート: 当社が、さまざまな業種にわたるオープン環境において進めてきた、多様なシステムの構築パターンを分析・抽出し、信頼性を検証して得られた高信頼の組み合わせパターンを体系化したもの。
（注2）Piセンター: プラットフォームインテグレーション(Pi)のシステムパターンを検証するセンター。
（注3）プラットフォームインテグレーション: 豊富なシステム構築事例をもとに、システムパターンを抽出して得た信頼性の高いシステムパターンを検証し、ナレッジとして活用する仕組み。
（注4）ベーシックテンプレート: プラットフォームインテグレーションのシステムパターンの中で、システムを構成する基本的なブロック。このブロック単位に各種検証作業を実施する。
（注5）コンビネーションテンプレート: ベーシックテンプレートを組み合わせて検証を行ったもの。