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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2004-0074
2004年4月22日
富士通株式会社

業界初!ワンチップで9種類のメディアカードに対応
32ビットRISCマイコン販売開始

当社は、プリンタやデジタルAV機器などに使用されるメディアカード向け32ビットRISCマイクロコントーラー「MB91341」の販売活動を、5月6日より開始します。

本製品は、9種類のメディアカードを制御するソフトウェアとUSB(注1)2.0など通信インターフェースを標準搭載し、メディアカードを利用する機器開発の期間短縮を実現します。お客様独自のプログラムを本製品上に搭載することで、特長ある製品開発も可能です。富士通ヴィエルエスアイ株式会社(本社:愛知県春日井市、社長:武田 宏史)と共同で開発しました。

デジタルカメラの急激な普及に伴い、プリンタやデジタルAV機器では、メディアカードに格納されたJPEG(注2)データなどをダイレクトに表示・印刷する機能が基本機能として付加されてきています。一方、メディアカードの用途は、各種プリンタやデジタルTV、HDDやDVDレコーダをはじめとするデジタルAV機器に加え、電子楽器や携帯電話まで拡大しています。これらの機器では、複数のメディアカードへの対応も求められています。

このような背景のもと、当社は、高性能32ビットRISC(注3)プロセッサコア「FR60」をベースに、9種類のメディアカード対応ソフトウェアを標準搭載し、USB2.0インターフェースやUART(注4)などの通信インターフェースやDMAC(注5)といった各種周辺機能を搭載したワンチップLSIを開発しました。本製品により、拡大するメディアカード対応機器の市場ニーズに応えてまいります。

【本製品の特長】

  1. ワンチップで9種類のメディアカードに対応

    現在、市場で使われている全てのメディアカード(9種類)の読み書きが可能です。

    対応メディアカード:
    コンパクトフラッシュ、メモリースティック、メモリースティックPRO、セキュアデジタルメモリーカード、マルチメディアカード、スマートメディア、xDピクチャーカード、マイクロドライブ、NAND型フラッシュメモリ
  2. メディアカードインターフェースや通信インターフェースを標準搭載

    内蔵されたROMにメディアカードインターフェースやUSB2.0などの通信インターフェースを制御するソフトウェアを標準搭載しているため、インターフェースに関するソフトウェア開発が不要であり、お客様の製品への搭載が容易です。

  3. お客様独自のシステム構築が可能

    当社が用意するメディアカードやUSB2.0向けの標準ソフトウェアに加え、お客様のご要望に応じ、お客様独自の機能やJPEGライブラリなどアプリケーションソフトウェアを内蔵ROMに組み込むことができ、お客様独自の特長ある製品開発が可能となります。

  4. 当社製RISCプロセッサコア「FR60」を採用

    最大動作周波数60メガヘルツ(以下、MHz)の、高性能な当社製32ビットRISCプロセッサコア「FR60」を採用しています。メディアカードへの高速な読み取りや、お客様のご要望に応じてROMに組み込んだ付加機能プログラムの高速処理が可能です。

なお、本LSIの評価やアプリケーションの開発環境として、パソコンやお客様のシステムをUSBバスで接続できる評価ボードと、各種コントロールソフトウェア・コンパイラ・デバッガ・リアルタイムOSを含むソフトウェアパッケージを、今後、提供していきます。

【販売価格、および出荷時期】

製品名 販売価格(税抜) 出荷時期
MB91341 800円 5月6日より

【販売目標】

月産4万個

【主な仕様】

プロセステクノロジCMOS 0.18マイクロメートル
動作電圧外部3.0V〜3.6V(標準:3.3V)、内部1.65V〜1.95V(標準:1.8V)
メモリ内蔵ROM:96キロバイト
RAM:40キロバイト(高速スタック用8KBを含む)
最大動作周波数(CPU)60MHz
メディアカードインターフェースコンパクトフラッシュ(CF)、メモリースティック(MS)、メモリースティックPRO、セキュアデジタルメモリーカード(SDメモリーカード)、マルチメディアカード(MMC)、スマートメディア(SM)、xDピクチャーカード(xD-Picture Card)、マイクロドライブ、NAND型フラッシュメモリ
通信インターフェースUSBファンクション(USB2.0 FS対応)、UARTコントローラ
パッケージLQFP(注6)-176ピン

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

FRコアのロードマップFRコアのロードマップ
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FR60・FR60lite製品展開FR60・FR60lite製品展開
[クリックすると拡大表示されます]

注釈

(注1)USB(Universal Serial Bus):
コンピュータに、キーボードやプリンターなどの周辺機器を接続するシリアルインタフェースの規格。
(注2)JPEG(Joint Photographic Experts Group):
静止画像のデータ圧縮方式。
(注3)RISC(Reduced Instruction Set Computer):
命令セットを簡略化することで高速処理を可能にするマイクロプロセッサ。
(注4)UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter):
調歩同期式シリアル通信機能マクロ。本マクロはクロック同期通信も可能。
(注5)DMAC(Direct Memory Access Controller):
データ転送処理を行う専用ハードウェア。
(注6)LQFP(Low-profile Quad Flat Package):
取り付け高さが1.7mm以下の表面実装型プラスチックパッケージの一種。

関連リンク

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