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XMLデータの効率的処理技術を開発
今回開発した技術の詳細は、2004年3月5日・6日に開催された電子情報通信学会の第15回データ工学ワークショップでも紹介しました。また,2004年3月23〜25日に米国で開催されたIEEE Data Compression Conference (DCC04)においても紹介しました。 【開発の背景】現在、XMLデータは企業間のデータ交換や企業内情報の記述・処理に利用され、将来的には電子データの多くがXMLで記述されるものと期待されています。しかし、XMLは、データの表現能力が高い反面、従来技術と比較してコンピュータのメモリを大量に消費し、CPUの負荷が増大するという傾向があり、これがXMLシステム導入時の課題の一つとなっていました。このことから、XMLデータを効率的に扱う処理技術が求められていました。 【これまでの課題】従来、XMLデータを読み書きする場合、XMLデータ全体を一旦、コンピュータの主記憶上に展開してから利用する必要がありました。展開時のメモリサイズは、元のデータサイズの4〜6倍となり、CPU・メモリ量などからXMLデータを取り扱う機器に制約がありました。 【開発した技術】今回開発したのは、XMLデータを効率的にメモリ上に展開し、大幅にその使用量を削減する技術です。その特長は以下のとおりです。
【効果】開発した技術を70メガバイトという大きなXMLデータ(図書目録、レコード数18,543件)に適用して効果を確認したところ、従来技術の約10分の1となる28メガバイトのメモリ使用量で従来と同様なデータ処理を行うことができました。メモリ使用量の削減に伴い、メモリ管理に必要な処理も減り、CPU負荷も軽減しました。 本技術により、「高多重で大量のXMLデータを処理するWebシステム」「大容量のXMLデータを処理するEDIシステム」「リソースが限定されるモバイル機器でのXMLデータ保持・処理」における必要リソースの低減、性能改善が期待できます。 【今後】今後はさらに、ソフトウェアの機能強化などをおこない、製品化に向けた取り組みを進めてまいります。 以上 用語説明関連リンク
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