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THE POSSIBIliTIES ARE INFINITE
Japan
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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2004-0056
2004年3月30日
富士通株式会社

ブロードバンド映像ソリューション「Broadsight」提供開始

〜先進技術を駆使した商品群により、多様な映像伝送ニーズに対応〜

当社はこのほど、放送、医療、自治体、通信キャリアなどのお客様を対象にインターネット上での最適な映像伝送を実現する、ブロードバンド映像ソリューション「Broadsight(ブロードサイト)」の提供を開始します。

本ソリューションにより、急速に広帯域化・低価格化が進むインターネット上で、安定・高品質かつ低コストな映像伝送が可能となり、お客様の多様なニーズに対応したシステム構築を実現します。

近年、e-Japanの進展に代表される社会のデジタル化の波を受け、さまざまな分野で、映像伝送のニーズが高まっています。

例えば、放送業界では、地上波デジタル放送の開始などに伴い、多チャンネル化に対応するため、海外も含め映像素材の収集を迅速に行うことが求められています。また、医療分野では遠隔医療の検討も始まり、高精細な動画像のリアルタイム伝送の実現が課題となっています。さらに、通信キャリア・ISPでは、携帯電話・パソコンを活用したエンドユーザー向けの動画配信への対応が、コンテンツ拡充ひいては競争優位を確保するために求められています。

今般、上記の課題に応えるため、当社は、ブロードバンド映像ソリューション「Broadsight」の提供を開始します。

本ソリューションは、インターネット上で安定・高品質かつ低コストでの映像流通を可能とするもので、お客様の用途に応じて、最適な映像ソリューションをワンストップで提供します。

まず第一弾の適用分野は、「放送素材伝送」「遠隔医療」「防災情報提供」「有料コンテンツ配信」であり、今後、さらに範囲を拡大してまいります。

なお、本ソリューションは、富士通研究所の低遅延映像通信向けQoS制御技術(注1)やDV/IP(注2)の先進映像配信技術をベースに開発したリアルタイム映像伝送装置「IPシリーズ」、映像収集・蓄積ソフトウェア「Futureye(フューチャーアイ)」、映像配信ソフトウェア「MillionStream(ミリオンストリーム)」を核に、当社が長年培ってきた業種、業務ノウハウを組み合わせて提供するものです。

概念図Broadsightによるソリューション適用分野
[クリックすると拡大表示されます]

【販売価格、および出荷時期】

商品名 販売価格(税別) 出荷時期
ブロードバンド映像ソリューション
「Broadsight」
個別見積 即日

<本ソリューションを構成する主要製品>

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
リアルタイム映像伝送装置「IP−700IIj」 37万円より 出荷済み
リアルタイム映像伝送装置「IP−7000」 90万円より 即日
リアルタイム映像伝送装置「IP−8000」 160万円より 即日
映像収集・蓄積ソフトウェア「Futureye」 147万円より 即日
映像配信ソフトウェア「MillionStream」 300万円より 出荷済み

【販売目標】

2006年度末までに受注額430億円を目標とします。 (当社の決算期は3月末日です。)

【主な適用分野向けソリューションの概要】

  1. 放送コンテンツ映像伝送ソリューション

    放送局間において、リアルタイム映像伝送装置により、放送素材として使用できる高品質な映像伝送を実現します。また、低遅延映像通信向けQoS制御技術によりベストエフォートネットワークでのパケットロスの影響を低減し、DSLやFTTHなどの安価なネットワーク上で安定した映像配信を実現します。

  2. 遠隔医療ソリューション

    高精細・低遅延の送受信を実現します。

    リアルタイム映像伝送装置により、画質や色の劣化の少ないハイクオリティな映像を、低遅延で伝送することが可能となり、遠隔地からの迅速で的確なアドバイスなどを実現します。

  3. 防災情報提供ソリューション

    リアルタイム映像伝送装置と映像収集・蓄積ソフトウェアで、地震や豪雨などの災害情報をリアルタイムで把握することにより、早期に予防対策を打つことが可能となります。

  4. 家庭向け映像配信ソリューション

    映像配信ソフトウェアにより、FTTHなどの高速なネットワークを活用し、家庭向けに、映画・アニメ・広告などの高画質かつセキュアな有料動画配信(VOD:Video On Demand)や自治体からの地域情報のライブ放送などを実現します。

【構成プロダクトの特長】

  1. リアルタイム映像伝送装置「IPシリーズ」
    • 「IP−700IIj」

      カメラからの映像をMPEG符号化し、IPネットワークに配信します。低遅延映像通信向けQoS制御技術などにより、インターネット上で安定した映像配信を実現します。

    • 「IP−7000」

      SD-SDI(Standard Definition Television - Serial Digital Interface)で放送用機材とダイレクト接続し、放送素材伝送にも使える高品質なMPEG映像伝送を実現します。また、HD-SDI(High Definition Television - Serial Digital Interface、オプション)でハイビジョンカメラと接続し、ダウンコンバートの上、符号化・配信することも可能です。

    • 「IP-8000」

      デジタルカメラからのDV映像データをそのままIPパケット化し、ネットワークに配信します。高画質、装置間0.1秒以下の低遅延を実現し、快適な双方向コミュニケーションを提供します。

  2. 映像収集・蓄積ソフトウェア「Futureye」

    マルチ画面によるライブ、VOD表示を業界で初めて対応し、大規模な映像収集・蓄積を実現します。

  3. 映像配信ソフトウェア「MillionStream」

    多様な端末への配信をサポートするとともに、強力なコンテンツ保護技術UDAC(注3)を採用し、大規模で安定かつ安全な映像配信を実現します。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(注1)低遅延映像通信向けQoS制御技術:
ネットワークの状況に応じてエラー訂正と再送の処理を最適化することにより、帯域の増加を抑えたままサービス品質を確保する技術(QoS: Quality of Service)。
(注2)DV/IP:
デジタルビデオ(DV)をIPネットワークで伝送する技術。超高速通信処理技術を利用したネットワークアダプタで低遅延伝送を実現している。
(注3)UDAC (Universal Distribution with Access Control):
当社が提案、開発したコンテンツ保護技術。

関連リンク

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