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[ PRESS RELEASE ]
2004年2月24日
富士通株式会社
三菱商事株式会社

キリンビール株式会社様 購買情報システムを刷新

富士通株式会社(以下、富士通)と三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は共同で、キリンビール株式会社様(以下、キリンビール)の新購買情報システムを構築しました。

富士通は、食品業界では初となるSAPの購買管理ソリューションmySAP SRMTMをベースに、三菱商事のTradeXpressTM調達ハブサービスを連携することで、発注から納品までの一貫した電子商取引のプロセスを実現しました。

本システムは既に1月よりキリンビール全社にて本稼働を開始しております。

富士通と三菱商事は、今回の実績を活かし、キリングループ企業に対し、同様のシステム提案を共同で推進していく予定です。

今回、富士通と三菱商事が共同で開発した新購買情報システムは、キリンビールの本社、各支社・工場とサプライヤとをシームレスに繋ぎ、原材料、工場副資材・消耗品、事務用品など直接材・間接材を問わず広い範囲の商材を対象に電子調達サービスを実現したシステムです。また、購買担当者は、本システム上で商材のカタログページを閲覧することができ、サプライヤ側ではWebブラウザによる受注もできるなど、高い信頼性と高水準のサービスを提供します。さらに人事異動情報の本システムユーザ管理情報への自動反映およびワークフロー機能の改善などにより、多段階の柔軟な承認機能を付加価値機能として実現しました。

これまで他社で導入されてきた間接材購買のシステムは、直接材と異なり、サプライヤを1社に集約し価格削減メリットを享受するというコンセプトに従う場合が多く、一定の削減成果を挙げた反面、優良なサプライヤが離散したり、供給リスクが高くなったりするなどの課題を引き起こしています。

今回の新購買情報システムでは、サプライヤとの取引情報を把握、管理するための豊富な機能を持つSAPの購買管理ソリューションmySAP SRMTM(Supplier Relationship Management: 仕入先との関係管理ソリューション注1)と、三菱商事がASP(注2)として提供し利用が容易であるTradeXpressTM調達ハブサービスを組み合わせることにより、

  • 取引情報の可視化・分析による中長期的なコスト削減
  • 多数のサプライヤとの取引維持による優良サプライヤ確保と供給リスクの低減
の両立が可能になりました。

【SAPのmySAP SRMTM

調達関連業務の戦略立案から実行まで、一連の業務サイクルの一括管理を可能にし、原材料/素材の購買戦略立案から、仕入先の選定、実際の調達業務の効率化、さらに購買業務に関する情報の共有化を実現するソフトウェア群です。「mySAP SRMTM」を活用することによって、企業は購買関連コストの削減と購買管理力の向上、そして企業の利益拡大を実現することができます。

【TradeXpress調達ハブサービス】

EXCELベースでの登録・更新管理や充実した検索機能などにより簡単に利用できる「カタログ管理機能」と、商材特性に応じた柔軟な取引関係の設定によりお客様の商流をサポートする「サプライヤ取引機能」により、新購買情報システムの機能を最大限引き出します。また、ASPであることから、サプライヤは、Webブラウザとインターネット環境さえあれば新購買情報システムを利用できます。SAP SRMTMとのデータ連携を実現することで、今後キリンビールがサプライヤとの良好な取引関係を維持拡大していくために必要な商材展開にも柔軟に対応できる商取引基盤サービスを提供します。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(注1)SRM(サプライ・リレーションシップ・マネジメント)
企業がサプライヤとの関係を見直し、調達業務全体を総合的に管理、改善するしくみ
(注2)ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)
ビジネス用のアプリケーションソフトをインターネットを通じて顧客にレンタルする事業者

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