視覚障害者や色弱者の方にとっての「文字や画像の読みやすさ」診断ソフトを体系化して提供- FUJITSU Japan

当社は、視覚障害者や色弱者のアクセシビリティ(注1)を高めるためのソフトウェアツール群として「Fujitsu Accessibility Assistance (富士通アクセシビリティ・アシスタンス)」を2月18日より当社のホームページ上にて公開し、無償ダウンロードにて提供(注2)を開始します。

本ツール群は、ホームページなどのデザイナーや、プレゼンテーション資料の作り手などのオフィスワーカーに向けたもので、次の3つのソフトウェアから成ります。

文字や動画像の色合いが色弱者にどのように見えているかをシミュレーション表示するソフトウェア「ColorDoctor1.0」
背景色と文字色の最適な組み合わせをリアルタイムに選択可能とするソフトウェア「ColorSelector3.0」
ホームページの作り方が視覚障害者や色弱者の方にとっても読みやすくなっているかを診断するソフトウェア「WebInspector3.0」

当社は、本ツール群を通じ、より一層のユニバーサルデザイン(注3)の浸透を推進してまいります。

【ユニバーサルデザインについてのこれまでの取り組み】

ITの普及により「いつでも、どこでも」情報をやりとりできる環境が整いつつあります。誰もがこの環境を容易に利用できるよう、製品やサービスについてのアクセシビリティが求められています。

当社はこれまで、「みんなが、IT社会に参加できること。」を目標に掲げ、ユニバーサルデザインの普及を推進してまいりました。ホームページのアクセシビリティについては、「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針(注4)」を策定するとともにその診断ツールである「WebInspector 2.0」を2003年7月より公開し、多くのご利用をいただいております。

【各製品の特長】

【WebInspectorとColorSelectorの動作条件】

【ColorDoctorの動作条件】

【商標について】

用語説明

（注1）アクセシビリティ：: 環境、設備、機器、ソフトウェア、サービス等を障害者、高齢者等、様々な人々が利用しやすくしていこうという思想、及び、利用しやすさの度合い。
（注2）ダウンロードサイト：: http://design.fujitsu.com/jp/universal/assistance/
（注3）ユニバーサルデザイン：: 年齢や身体的条件に関わらず誰でも使えることを最初から想定して、製品やサービス、空間をデザインすること。
（注4）富士通ウェブ・アクセシビリティ指針：: 2002年6月に策定。詳細については、下記をご参照ください。
http://jp.fujitsu.com/webaccessibility/
（注5）色弱者にとっての色の見え方：: 第一色覚障害（赤の認識がしにくい）、第二色覚障害（緑の認識がしにくい）、第三色覚障害（青の認識がしにくい）の見え方。
（注6）CSS（Cascading Style Sheet）：: ホームページの文字のフォントや大きさ、行間などのレイアウトを定義する規格。CSSによりホームページ全体のレイアウトを一括して定義できる。
（注7）正しく読み上げない可能性がある文字列：: 例えば、「2004/01/01」を「ゼロイチブンノニセンヨンゼロイチ」「￥1000」を「セン」と読み上げる可能性があるなど。

視覚障害者や色弱者の方にとっての
「文字や画像の読みやすさ」診断ソフトを体系化して提供