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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2004-0027
2004年2月16日
富士通株式会社

医薬品開発をトータルに支援する新ソリューション体系を確立

〜EDC対応などにより、新薬開発期間の短縮を実現〜

当社はこのほど、製薬業のお客様向けに、「EDC(Electronic Data Capture)」(注1)を核とした医薬品開発のためのソリューション体系を新たに確立し、あわせてその第一弾として、4つの商品を提供してまいります。

本ソリューションをご活用頂くことで、お客様は、グローバルスタンダードに準拠した形で、新薬の開発期間を大幅に短縮するとともに、そのための多大な開発費用を早期に回収することが可能になります。

医薬品の研究・開発に際しては、非臨床試験(注2)、治験ともいわれる臨床試験(注3)、市販後調査(注4)という段階があり、有効特許期間内に先行者利益を得て、新薬の多大な開発費用を回収するためには、出来るだけ開発期間を短縮し、早期の市場投入を図ることが不可欠です。特に新薬の市場投入には、一般に数年かかるとも言われる治験期間をいかに短縮するかが鍵となります。また、新薬開発に際しては、FDA(米国食品医薬品局)が要求している電子記録・電子署名についての法規制に対応することが実質的なグローバルコンプライアンス標準となりつつあり、こうした動きに対応した仕組みを構築することも重要です。

このような環境下で、治験プロセスのIT化による大幅な開発期間短縮と品質向上が期待されます。そのなかで、従来の手書きの症例報告書(注5)の回収、手書きデータのシステム入力というプロセスを見直し、国際規格を予めサポートしたシステムを活用し、医療機関などの治験実施施設において直接データ入力を行う「EDC(Electronic Data Capture)」が我が国においても注目されています。

今般、当社では、EDCに関する以下のサービスを随時提供してまいります。

EDCシステム統合マネジメントサービス
EDCを準備・運用していく上で必要となるサービス群をワンストップで総合的に提供。
EDC適用準備サービス
EDCシステムを適用する際に求められる「コンピュータ・システム・バリデーション(注6)」の考え方に基づき、サーバ環境設定、システム展開、ユーザ・管理者向けトレーニングなどを提供。
EDCシステム構築サービス
電子的症例報告データの入力環境をEDCシステム構築支援パッケージ「InForm」(Phase Forward Inc.製) の日本語版「InForm-J」を適用し作成、また、他関連システムとの連携処理構築、オプション機能構築、帳票の設計・開発などの実施。
EDCシステム運用サービス
「InForm-J」を適用し、当社IDCにおいて、ASPによる運用サービスとともに、ヘルプデスク、オンサイトサポート、インフラ・資産管理サービスなども提供。

また、これらEDC関連サービスを、これまでの臨床試験支援関連パッケージやECM(Enterprise Content Management)(注7)関連パッケージと組み合わせて、新たに整理・体系化し、国際標準に適合可能な申請関連文書管理機能ならびに医薬品開発情報の管理と活用をサポートした医薬品開発のための新ソリューション体系を確立いたしました。

今回発表のソリューションの位置づけ
今回発表のソリューションの
位置づけ
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当社は、これまで個別のパッケージ製品群により、医薬品開発業務支援システム分野で、国内トップクラスの実績をあげてまいりました。今後は、EDCを核とした新ソリューションにより、今後3年間で250億円の売り上げを目標とします。

本ソリューションでは、将来的には、電子カルテなどの医療機関におけるデータとの連携を目指すとともに、テーラーメイド医療実現に向け、バイオ・ゲノムデータを活用した治験等も視野に入れ、最適医療の支援に取り組んでいきます。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(注1)EDC(Electronic Data Capture)
臨床試験における症例報告書データの電子的収集管理
(注2)非臨床試験:
医薬品の安全性に関する薬理、薬物動態、毒性などの試験を動物実験により確認する。
(注3)臨床試験:
医薬品の有効性、安全性を健常者や対象疾患患者を対象に確認する。第I相試験から第III相試験まで実施される。
(注4)市販後調査:
日常の診療における医薬品の有効性、安全性の確認とともに、市販前には得ることができなかった医薬品の副作用を広範囲に調査する。
(注5)症例報告書:
治験を実施した被験者に関する全ての情報を書いた書類。書くべき情報は、治験実施計画書において規定され、治験依頼者(製薬会社など)に報告される。CRF(Case Report Form)ともいわれる。
(注6)コンピュータ・システム・バリデーション:
コンピュータシステム構築において、一貫したシステム機能だけでなく、ユーザニーズへの適合性や品質・セキュリティなどに対する厳密なテストの実施と証拠書類をもとにした安全性確認を要求したFDAのガイドライン。
(注7)ECM(Enterprise Content Management):
一般的には、企業におけるあらゆる情報コンテンツの総合的管理をいう。 医薬品業界においては、特に医薬品開発から新薬申請、市販後調査及び営業活動を含み、医薬品のライフサイクル全般に渡り、あらゆる情報を統合し、一元管理することが重要となっている。

関連リンク

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