システム評価用マルチCPU LSI新発売- FUJITSU Japan

当社は、英ARM社（*1）製CPUコアARM926EJ-S^TMとARM946E-S^TMを搭載するSoCプラットフォーム（*2）を採用した、システム評価用マルチCPU LSI「MB87Q1100」を開発し、11月6日より販売活動を開始します。

お客様は、本LSIを利用することで、モバイル機器やデジタル家電を中心とした幅広い分野のシステム評価を効率的に行い、最終的に決定したシステムの実現に必要となるシステムLSIを短期間で得ることが可能となります。

本LSIは、2つのARM9 CPUコア（ARM926EJ-S、およびARM946E-S）を搭載したマルチCPUをSoCプラットフォームとして採用しており、片方のCPUだけを動作させるシステムと、両方のCPUを動作させるシステムに対応できます。

さらに、複数のマスタ（システムを制御するモジュール）から出される命令の同時処理を可能にするマルチレイヤAHB（*3）を採用しています。これにより、システム全体の処理効率を向上できます。

また、お客様独自のAHB対応IP（*4）と本LSIを接続するためのAHB-Lite外部拡張機能を搭載しているため、さまざまなIPを含んだシステムの評価が可能です。

お客様は、本LSIを利用することで、幅広い分野のシステム評価を効率的に行い、最終的に決定したシステムの実現に必要となるシステムLSIを短期間で得ることが可能となります。

本LSIは、LSI単体での販売に加え、モバイル機器やデジタル家電向け開発環境のハードウェアであるT-Engine（*5）ボードに搭載しての販売も予定しており、幅広いシステムの評価に利用可能です。

なお、当社は、本LSIをT-Engineボードに搭載し、11月12日（水曜日）から3日間、パシフィコ横浜にて開催される「Embedded Technology 2003（組込み総合技術展）」に出展します。

【サンプル販売価格、および出荷時期】

【本LSIの主な特長】

【本LSIの主な仕様】

【商標について】

用語説明

（*1）: 英ARM社：本社英国ケンブリッジ市、CEO ウォレン・イースト
（*2）: SoC（System On a Chip）プラットフォーム：SoCにおいて、共通に使用される基盤となるシステムのことです。CPU、バス、および周辺モジュールから構成されます。
（*3）: マルチレイヤAHB：AHB（Advanced High-performance Bus）とは、高周波数帯域での動作が可能な高性能システムバスで、マルチレイヤAHBは、AHBのバス帯域幅を増やし、システム全体での処理性能の向上を実現できるバスアーキテクチャです。
（*4）: IP（Intellectual Property）：半導体業界では、システムのある機能を実現する機能ブロックやファームウェア、ソフトウェア、ドライバを指します。
（*5）: T-Engine：ハードウェア、リアルタイムOS、オブジェクトフォーマット仕様を規格化したリアルタイムシステム開発環境です。
（*6）: FBGA（Fine pitch Ball Grid Array）：表面実装型小型パッケージです。

システム評価用マルチCPU LSI新発売