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100インチ超の薄型大画面の新しい時代を拓く新技術
プラズマチューブアレイ技術の実用化に向け前進
今回開発した技術は、視野全体に曲面的に広がる屋内用の超大画面ディスプレイなどの実用化につながるもので、非常に臨場感の高い映像体験によるバーチャル体験教育やバーチャルスタジアムなど、ブロードバンド時代の新しいコンテンツ利用を可能とします。 本技術は、2000年度から2002年度までNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)より助成金を受けて開発された成果を利用しており、2002年5月には15cm角試作ディスプレイで基本原理を確認していました。 【開発の背景】ブロードバンドネットワークがさらに普及・発展することで、超大画面の映像空間で結ばれた人々が、画面を通して直接的に情報と環境を共有する次世代ネットワーク応用の可能性が生まれつつあります。このような応用を現実のものとし、人と人とが臨場感を共有しながらつながるためには、部屋の壁一面をディスプレイにするなど、等身大・実物大の画像を映し出すことができるディスプレイ技術が必要となります。超大画面ディスプレイの実現は、次世代ブロードバンドの新しいコンテンツ利用を拡げるための要素技術といえます。 【課題】100インチを超える屋内用の超大型表示用途では、現在、フロントプロジェクターが使われていますが,薄暗い部屋でないと鮮明な画像が得られないなど制約が多く、自発光型による超大画面表示が望まれています。一方、発光素子を並べる方式のディスプレイとしてLEDアレイが実用化されていますが、100万個単位のLEDを1ドットごと並べるためコスト低減が難しい状況にあります。また、LEDはメモリ機能を持たないためマトリクス駆動回路が大規模になり、LEDの低消費電力が生かせず、屋内用の100インチクラスでは消費電力3000 ワット以上でした。 放電を発光原理として用いるPDPでは,発光セルのサイズが大きくなるほど発光効率が高くなる特徴を持っており、基本的に大画面ほど消費電力(単位画面サイズ当たり)の点で他方式よりも有利です。ただし、通常のPDPでは100インチを超える画面サイズでは、ガラス基板サイズは1辺2mを超え、大規模な工場と設備投資を要するという問題があります。 【開発した技術】プラズマチューブアレイ技術は、以下の特長があります。
【今後】現在は、発光寿命など信頼性評価や製造技術の開発を行っています。今後2年程度で製品適用できる信頼性確保と製造設備の実用化に目処をつける予定で開発を進めています。 以上 用語説明
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