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電子商取引の交渉を自動化するオープンプロトコルを開発
今回開発した技術は、企業間の電子商取引を円滑かつ効率的に進めるためのものです。 【開発の背景】企業間の電子商取引において、XML(*3)やWebサービス(*4)の普及により、より多くの取引先と自動接続してビジネスを行うことが技術的には可能となってきました。しかし、現実には、取引条件や契約の実際の交渉は担当者がおこなっています。人手による交渉は、スピードも遅く、高価であり、また規模の拡大も難しいため、XMLやWebサービス技術がもたらす効率性・拡張性を十分に活かすことができませんでした。 【課題】XMLやWebサービスを有効に活用して企業間の電子商取引を大規模に進めるためには、多くの企業を相手に複数の取引条件を調整しながら進めることが必要です。一方、取引条件の交渉を個別におこなうことは取引コストの増大を招きますし、事前交渉済みの契約に従った取引だけではビジネスにおける機会損失を生む可能性があります。より多くの利益を生み出す取引の機会を増やすためには、電子商取引における交渉を自動化し、効率的におこなう必要があります。 【開発した技術】今回開発したのは、XMLベースの電子商取引仕様を対象に、仕様に含まれる複数の取引条件の一括自動交渉を可能とするプロトコル(自動交渉プロトコル:Automated Negotiation Protocol)と、このプロトコルを取り扱う自動交渉エンジンプログラムです。 開発したプロトコルの特長は以下の通りです。
また、自動交渉エンジンプログラムの特長は以下の通りです。
今回開発したプロトコルは、Webサービスに関する仕様策定をおこなっている国際的な標準化団体へ提出し、2004年ごろの標準化を目指す予定です。 【フジツウ・ラボラトリーズ・オブ・アメリカ・インコーポレイテッドについて】フジツウ・ラボラトリーズ・オブ・アメリカ・インコーポレイテッドは、富士通研究所の100%子会社で、先進的なVLSI CADやインターネット、インターコネクトなどに関係する研究をおこなっています。オープンな環境で研究を行っており、世界の研究活動とIT産業に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州サニーベール市にあります。詳細は、http://www.fla.fujitsu.com/ をご覧ください。 以上 用語説明
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