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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2003-0158
2003年8月28日
富士通株式会社
試作レスを実現する設計支援ソフトをバージョンアップ

「VPS V20」販売開始

〜製造業のお客様の競争力向上に、開発コスト削減・期間短縮で貢献〜

当社は、電機、精密、自動車など製造業における試作レスを可能にすることで、開発コスト削減・期間短縮を実現する、三次元仮想設計支援シミュレータ「VPS(ブイピーエス/Virtual Product Simulator)」のバージョンアップ版「VPS V20L10」を、8月28日より販売いたします。

今回のバージョンアップにより、お客様の業務に合わせたカスタマイズおよびお客様の設計システムへの組み込みを可能とするとともに、各種検証機能などを大幅に強化しました。

製造業の競争力を高めるには、売れる商品をいかに早く市場に投入できるかがポイントになります。そのためには、商品企画、設計開発、生産準備、製造、販売活動、保守といった"ものづくり"の商品化プロセス全体を強化し、高品質の商品を、開発コストをかけずに、タイムリーに市場に投入する必要があります。

「VPS」は、従来、試作機(実機)中心でおこなっていた組立性、操作性、保守性などのさまざまな検証作業を、コンピュータ内に作り上げたバーチャル製品に置き換えることで、試作機を作る前におこなうことができます。これにより試作回数を減らすことで、開発コスト削減・開発期間短縮を実現します。さらに"ものづくり"に携わる多くの部門が、設計データの段階から検証作業をおこなうことで、問題点の早期発見による品質向上が期待されます。

「VPS」は、株式会社富士通研究所と当社の製造技術部門である生産技術本部が共同で社内用途を目的に研究開発をおこなってきたソフトウェアです。

当社では、自社の製品開発に際し、開発期間半減、開発コスト削減を目指し、「VPS」を全面的に活用しています。例えば、ノートパソコン製品開発では、「VPS」を活用したバーチャル設計に切り替えることで、製品の成形に関する試作費の約70%削減を実現したほか、環境負荷計算に適用することで、業界で初めて社団法人産業環境管理協会の認証による環境ラベル「エコリーフ」(*1)を取得しました。

今回のバージョンアップでは、特に、(1)カスタマイズ機能の新規提供(2)解析ツール連携機能の新規提供(3)製造工程全体最適化機能の新規提供(4)ハーネス検証機能の強化(5)画面共有・対話機能の強化に重点をおき、お客様の製品開発をこれまで以上に強力に支援していきます。

なお、「VPS」を利用するお客様同士でさまざまな情報交換をおこなうための組織として、「VPSユーザフォーラム」を新たに発足し、8月29日(金)に「第一回VPSユーザフォーラム」を開催します。

【主な製品の販売価格および出荷時期】

製品名 分類 販売価格(税別) 出荷時期
「VPS/DMU」基本製品250万円9月16日
「VPS/Harness」オプション製品70万円9月16日
開発キットオプション製品100万円〜9月16日
「VPS/Collabo」オプション製品20万円11月
「VPS/CAE」オプション製品45万円〜11月
「VPS/Manufacturing」オプション製品400万円〜11月

【販売目標】

今後2年間で3,000ライセンス  ※当社の決算期は3月末日です。

【本製品の特長】

  1. カスタマイズ機能の新規提供

    設計の際に留意すべき設計ルールの組み込み、検証作業の自動化、既存システムとの連携など、必要な機能を自由にカスタマイズできます。これによりお客様の業務形態に合わせた使い方ができます。

  2. 解析ツール連携機能の新規提供

    設計者が作成した三次元モデルから、熱流体・電磁波などの解析ツール用のデータを半自動で生成します。これにより解析を始めるまでの作業量を従来比約10分の1まで削減できるようになります。

  3. 製造工程全体最適化機能の新規提供

    設計段階で、製造工程の「作業者」「生産設備」をどのように割り振れば効率的かというリソースバランスの検証が可能になります。これにより工場の省スペース化、作業者の能力に応じた人員配置、使用設備の最適化が実現します。

  4. ハーネス検証機能の強化

    ケーブルなどの柔軟部品(ハーネス)について、自重による「たわみ」まで表現でき、より精度の高い検証を効率的におこなうことが可能になります。

  5. 画面共有・対話機能の強化

    ご購入いただく全ての製品でリアルタイムに相互の設計・検証画面を共有できます。開発に携わる複数の作業者は、同じ画面を見ながら対話をおこない、遠隔地間でほぼ全ての設計検証がおこなえるため、打合せの回数を削減するとともに、常時、密なコミュニケーションが可能となり、設計の品質向上と期間短縮を実現します。

【動作環境】

OSMicrosoft® Windows® XP(ServicePack1以降)
Microsoft® Windows® 2000(ServicePack2以降)
ハードウェアFMV、CELSIUSなどのAT互換機
CPUPentium®III 450MHz以上(Pentium®III 600MHz以上推奨)
メインメモリ256MB以上
ハードディスク200MB以上(フルインストール時 ただし、ユーザデータは除く)
ビデオメモリ8MB以上(推奨)
グラフィックOpenGLアクセラレータ(推奨)

【商標について】

  • 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(*1)  環境ラベル「エコリーフ」:
環境ラベルとは、製品やサービスの環境情報をマークやデータシートなどで示したものの総称。国際標準化機構(ISO)のISO14020シリーズでは、環境ラベルは、次の3つに分類される。タイプI:第三者認証に基づくもの。タイプII:自己宣言型のもの。タイプIII:第三者認証を前提にライフサイクルを通じた定量的な評価に基づくもの。「エコリーフ」はタイプIIIに準拠し、環境情報をデータシートにより開示する。

関連リンク

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