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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2003-0145
2003年7月30日
富士通株式会社
中央省庁、地方自治体の基幹業務システムのTCOを最大50%削減

「行政システム最適化サービス」を提供開始


当社はこのたび、中央省庁、地方自治体など行政分野のお客様の業務改革およびシステム刷新をトータルに支援する「行政システム最適化サービス」を提供いたします。
本サービスは、(1)コンサルティング、(2)アプリケーション、(3)インフラ の3つの観点で、既存システム資産の継承と有効活用を図りながら、オープン基幹システムへの移行・再構築をおこなうものです。これにより、「住民の利便性の向上」「ネットワークの拡がりを活用した高付加価値サービスの提供」「BPR(*1)を推進するためのシステム刷新」を実現し、さらには従来比10〜50%のTCO(*2)削減を目指します。
また、お客様システムの安全かつ短期間での最適システムへの移行を支援するため、本サービス実施に合わせ、約800名の要員で構成される「行政ソリューションセンタ」を2003年度下期に開設する予定です。

近年、行政分野のシステムにおいては、従来から求められてきた「信頼性・安全性」「継続的なサポート」といった要件に加え、「技術革新の取り込み」「BPRを推進するためのシステム刷新」「TCOの削減」、さらには「住民の利便性の向上」「ネットワークの拡がりを活用した高付加価値サービスの提供」など、新たなニーズが生じています。

また、システムの動向としては、「メインフレームシステムの継続的発展」「UNIXサーバの高機能・高性能化」が進むとともに、「高信頼」「高性能」を前提に「安全性」「透明性」の確保という観点から「Linuxなどのオープンソースの概念に基づくシステム」への政府・自治体のお客様の関心が高まっています。

当社は、こうしたニーズに応えるため、「行政システム最適化サービス」を提供いたします。本サービスは、長年にわたり蓄積されてきた膨大な既存システム資産の継承と有効活用を図りながら、お客様の状況に合わせ、段階的もしくは全面的なオープンシステムへの移行をおこない、継続的に最適な形で業務・システム改革の実現を支援するものです。

本サービスは、(1)コンサルティング、(2)アプリケーション、(3)IT基盤「TRIOLE」をベースとするインフラ という以下の3つの側面からお客様の課題解決を図るものです。

(1) 行政コンサルティング
お客様の業務分析、業務・システム改革のニーズに対し、社会経済活動や技術の変化を考慮し、「業務システム診断」「最適化」「業務システム運用評価」という3つのフェーズで、APM(*3)、EA(*4)に基づく様々な手法・分析ツールによるコンサルティングを提供します。
(2) 行政アプリケーション再構築
「B2.Sframework(*5)」活用による行政向けアプリケーションの開発および移行、自治体向けパッケージの適用などの手法を組み合わせ、最小限のコストで最適な刷新を実現します。また、APMセンタ(*6)の行政版として約800名の要員で構成される「行政ソリューションセンタ」を2003年度下期に開設し、お客様システムの安全かつ短期間での最適システムへの移行を支援します。
(3) IT基盤「TRIOLE」をベースとするインフラ
メインフレームについては継続的なエンハンスを実施するとともに、UNIX/Windowsサーバなどについてもさらなる高機能・高性能化を進めていきます。Linuxについては、2005年初にメインフレームクラスの性能、信頼性を有する基幹Linuxサーバの提供を予定しています。これらのプラットフォームを最適に組み合わせることで、お客様のニーズに応える高い信頼性と安定性を実現する最適なITインフラを提供いたします。

本サービス適用により、既存システム資産の継承と有効活用を図りながら、オープン基幹システムへの移行・再構築をおこなうことで、従来システム比10〜50%のTCO削減を目標とします。

当社は、今後ともお客様起点の発想で、中央省庁、地方自治体のお客様の行政システム刷新を全面的にお手伝いするとともに、さらにその先のお客様である住民の皆様が、電子行政のメリットを十分に実感出来る、新しいネットワーク社会の実現を推進してまいります。

【販売価格および出荷時期】

サービス名称販売価格出荷時期
行政コンサルティング業務システム診断サービス個別見積2003年度下期
最適化サービス
業務システム運用評価サービス
行政アプリケーション再構築TransApplication
TransComponent
TransPlatform

【販売目標】

年間700億円

【本サービスの特長】

(1) 行政コンサルティング

業務改革の検討からIT資産の最適化まで、以下のコンサルティングメニューの提供を予定しています。お客様の最適化の目的やシステムの状況に応じて選択いただくものです。

  1. 業務システム診断サービス
    APMの考え方に基づき、現行のIT資産に関するポートフォリオ診断、アプリケーション診断によりシステム最適化の立案などを実施します。
  2. 最適化サービス
    EAに基づき、「業務体系」「データ体系」「適用処理体系」「技術体系」を整理・確立し、業務およびシステムの最適化を支援します。また、BR(*7)という価値の管理に視点をおいたコンサルティング手法なども併用します。
  3. 業務システム運用評価サービス
    APMの考え方に基づき、運用フェーズにおいてIT資産のポートフォリオ管理をおこない、継続的なIT資産の評価により、最適システムの維持、管理を支援します。
(2) 行政アプリケーション再構築
  1. TransApplication(トランスアプリケーション)
    アプリケーション開発フレームワーク「B2.Sframework」の利用により、アプリケーション開発の合理化・スピードアップを実現します。行政システムで特に必要な外字処理などの機能も拡充します。
  2. TransComponent(トランスコンポーネント)
    行政システムにおけるフロントからバックオフィスまで、Linuxをはじめとするオープンシステムにも対応した様々な業種向けパッケージを活用し、開発コスト・期間を短縮します。
  3. TransPlatform(トランスプラットフォーム)
    Piセンター(*8)にて検証済のテンプレートを利用し、最適なインフラの実現を支援するサービスです。
*1
BPR: Business Process Reengineering. 業務プロセスそのものを根本的に見直し、最適化することで、企業・行政のパフォーマンスを向上させるための経営手法。
*2
TCO: Total Cost of Ownership. コンピュータシステムの導入、維持・管理などにかかる費用の総額。
*3
APM: Application Portfolio Management.アプリケーション資産の評価と最適なIT投資を支援する手法
*4
EA: Enterprise Architecture. 業務・システムの体系的な整理(最適化)を行う手法。
*5
B2.Sframework: Building Blocks System Framework.アプリケーションフレームワーク(アプリケーション開発を高品質かつ短納期で行うための開発手法およびアプリケーションのひな型)を拡張し、Web系フロントシステムから基幹システムまで適用範囲を拡大したもの。
*6
APMセンタ: APMサービスを実施するセンタ。
*7
BR: Benefits Realization. 富士通コンサルティング(本社 米国)で開発された事業価値最大化のためのコンサルティング手法。
*8
Piセンター: プラットフォームインテグレーションセンター。オープン環境における多様なシステム構築パターンの開発、検証を行う拠点。

以上

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