| [ PRESS RELEASE ] |
2003-0065
2003年4月15日
富士通株式会社 |
世界初の多機能型（*1）10ギガビット光海底伝送装置を開発
英FLAG Limited社様より、
日欧間海底ケーブル回線容量増設プロジェクトを受注
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| 当社はこの程、英国のグローバル通信会社であるFLAG Telecom Limited社様の光海底ケーブルシステム「FLAG Europe Asia（以下FEA）」において、既存のケーブルや中継器などの海中設備を変更することなく、光伝送端局装置を陸揚げ局に設置することにより、効果的に海底ケーブルの回線容量を増大させるプロジェクトを受注しました。
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今回当社が受注したのはアレキサンドリア（エジプト）とフジャイラ（アラブ首長国連邦）を結ぶ区間の回線容量増設であり、納入する主な機器は、海底光波長多重端局装置（SLTE（*2））：「FLASHWAVE（フラッシュウェイブ） S650」および同期デジタル多重変換装置（ADM（*3））：「FLASHWAVE 4560」です。上記機器の採用により、FEAのこれまでの回線容量を2倍に増大し、将来的には最大8倍（約100万回線相当）に増大することが可能です。
1998年来、プライベートキャリアなどによる大規模設計容量をもつ海底ケーブルシステム建設ラッシュの時期も過ぎ、また通信キャリアによる投資抑制の影響もあいまって、現在海底ケーブルの「新設」ビジネスは非常に厳しい市場環境です。しかし、ブロードバンドの世界的普及に伴う回線需要の増加は堅調であるため、今後当社は、今まで培ってきた技術力を元に既存システムの回線容量増設ビジネスを積極的に進めていく予定です。お客様のニーズに合わせた研究開発と、先進の技術力を背景としてさらなるビジネス展開を図り、今後2年間で増設市場の50%以上の獲得を目指す所存です。
【製品の特徴】
- 海底光波長多重端局装置「FLASHWAVE S650」：
- 世界初の各種機能により、常に最適な性能で動作するよう設計しました。
- FEAシステムの既存SLTEに比べ伝送速度を2倍にしながらも、サイズは約6分の1と大幅な小型化を実現しました。
- 第3世代エラー訂正機能（U-FEC（*4））や高性能小型光トランシーバを搭載しています。
- 同期デジタル多重変換装置「FLASHWAVE 4560」：
- 当社の最新ADM装置です。
- 従来のものと比べ高性能化、低電力化、高信頼性化を図ると共に、サイズは約9分の1と大幅な小型化を実現しました。
- インターフェイスには、2メガビット／秒から10ギガビット／秒まで対応、高性能ディジタルクロスコネクト機能も装備しています。
【用語説明】
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*1 多機能型：
- 1＋1 Equipment Protection：装置内部の回路を二重化し、装置の稼働率を著しく高める機能です。
- 2.5Gb／s×4 Muxponder：2.5G／10G多重・分離機能をSLTEに組み込んだものであり、陸上側ネットワークとの接続にフレキシビリティを高める機能です。
- Automatic Active Dispersion Compensation：外部より制御可能な分散補償器によりどのようなシステム長にも柔軟に対応可能とした機能です（オプション）。
- *2 SLTE（Submarine Line Terminal Equipment）：
- 海底ケーブルシステム用の波長多重端局装置です。
- *3 ADM（Add／Drop Multiplexer）：
- SDH／SONETの信号を多重／分離する装置です。
- *4 U-FEC（Ultra-Forward Error Correction）：
- 高性能の符号誤り訂正の技術です。
【商標について】
記載されている製品名等の固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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