[ PRESS RELEASE ] |
2003-0048
平成15年3月11日
富士通株式会社 |
IP-processorコンソーシアム対応製品
「IP-cartridge」および「IP-node」販売開始
IP-processor (IP-cartridgeとIP-node432)
当社は、「IP-processor(*1)コンソーシアム(*2)、以下コンソーシアム」の共通仕様に基づいた、処理装置「IP-cartridge(アイピー・カートリッジ)」、およびそれを収容する「IP-node(アイピー・ノード)」を特定パートナー様(*3)向けに3月11日より販売開始いたします。
「IP-cartridge」は、サーバ、ネットワーク機器、アプライアンス機器、セット・トップ・ボックス、各種組込み機器など、幅広い分野の機器を実現可能にするものです。またハードディスクなどの可動部がない単純構造のため耐故障性が高く、TCOの大半を占めるメンテナンス費用と万が一のダウンタイム時間が激減します。ソフトウェアはコンパクトフラッシュメモリ(以下コンパクトフラッシュ)で提供される各種の流通ソフトウェア、たとえば、ルータ、ファイヤーウォール、ロードバランサー等のネットワークソフトウェア、Webサーバ、メールサーバ、業務アプリケーョンなどの中からお選びいただけます。「IP-cartridge」1個単位にシステム構築が簡単に行えるので、景気変動や情報処理量の増減に応じてシステムの追加、転用、削除が容易に行えます。
コンソーシアム会員は、自社の保有するIT資産やノウハウを「IP-cartridge」や「IP-node」と組み合わせることで、各社の特長をもった強力な商品を幅広い分野のお客様に提供可能となります。
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【販売価格】 | 個別見積り |
【販売時期】 | 平成15年3月11日(「IP-cartridge」、「IP-node」共) |
【販売目標】 | 平成15年度で100億円(「IP-cartridge」、「IP-node」合計) |
【IP-cartridgeの特長】
- CD-ROM ケースサイズの小型モジュール構造に必要機能を凝縮しています。
- 可動部(ハードディスクやファン)と定期交換部品(電池)がない単純構造により、20万時間以上の連続稼働を実現します。
- 全ソフトウェア(*4)をコンパクトフラッシュで提供し、高速性と柔軟性を実現しています。
- ネットワーク上の業務アプリケーョンソフトウェアや更新用ソフトウェアをコンパクトフラッシュに書換えるだけで、用途変更や更新作業を行なえます。
- カーネルとアプリケーションの一体化により、機器導入時の現場作業を単純化、軽減します。
- 今後10年間の製品提供体制を準備し、長期使用のご要望にお応えします。
【IP-cartridgeの仕様】
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CPU | インテル® Pentium® III (700MHz) |
OS | 標準はRed Hat Linux7.2で、その他さまざまなOS(*5)に対応 |
メモリ | 768MB ECCメモリ |
コンパクトフラッシュ | 256MB、512MB、1GBの3種類より選択 |
外部インタフェース | 1Gbps-LAN2系統、100Mbps-LAN1系統 |
レガシーインタフェース | USB1.1、RS-232C各1系統 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 125×142×24.5(mm) |
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【IP-nodeの仕様】
「IP-cartridge」32個を搭載できる「IP-node432」と、パソコンの5インチ内蔵ベイに搭載可能な「IP-node5B01」の2製品を販売します。
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| IP-node432 | IP-node5B01 |
IP-cartridge搭載個数 |
32個 | 1個 |
形状 |
高さ4U(19インチラックマウント) |
パソコンの5インチベイ搭載形状 |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
438.8×174(4U)×745(mm) |
146×41×200(mm) |
スイッチ |
1Gbps-LAN:76ポート、 100Mbps-LAN:33ポート |
なし |
可用性機能 |
電源部2+1 冗長、活性交換 1Gスイッチ、ファン二重化活性交換 |
なし |
用途 |
IDC、XSP等での機器大量導入用 並列処理サーバ用 |
IP-processor用ソフト開発、検証用 産業、電子、他機械への組込み用 |
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【用語説明と注釈】
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- *1 IP-processor
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IP-processorコンソーシアムで策定した仕様に基づく、外部とのインタフェースをIP(Internet Protocol) のみで高速に行なうプロセッサの総称です。
- *2 IP-processorコンソーシアム
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発足: | 2002年7月31日、 |
会長: | (株)インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原 洋(ふじわら ひろし) |
目的: | 「IP-processor」の仕様策定、公開、標準化、および新ビジネスモデルの創出と推進 |
会員: | IT企業、システムインテグレータ、ISV、IHVなど71社(3月11日現在) |
HP:http://www.ipp-c.org/ |
- *3 特定パートナー様
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IP-processorコンソーシアムの会員で、当社と販売契約を締結いただいたパートナー様です。
- *4 全ソフトウェア
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カーネル、アプリケーション、ライブラリ、仮想空間、小容量(*6)ファイル・データベース等です。
- *5 さまざまなOS
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Linux系OS、 BSD系OS、SolarisX86、Windows XP、組込み用リアルタイム制御OSです。
- *6 小容量
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約280メガバイトです。(条件によっては約500メガバイトまで拡張可能です。)
【商標について】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
関連リンク
- 製品写真 JPEG 279KB
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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