[ PRESS RELEASE ] |
2003-0031
平成15年2月12日
富士通株式会社 |
電子機器の組込みハード・ソフトウェア開発会社「(株)富士通コンピュータテクノロジーズ」を設立
当社は、コンピュータ製品における開発の強化・効率化を図るため、全額出資子会社である株式会社富士通プログラム技研(以下、FPL)と株式会社富士通コンピュータテクノロジ(以下、FCT)を4月1日付で統合し、「株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ」を設立いたします。
近年、第3世代の携帯電話で代表されるように、電子機器は高機能化・小型化にともない、機器に組み込まれるシステムLSIやソフトの大規模化・複雑化が進み、ハード・ソフト一体となった開発がますます重要となっております。
これまで、FPLはサーバ、ストレージシステムやネットワーク制御機器などの組込みソフトの開発を、FCTは携帯電話やICカードなどに組み込むシステムLSIの開発を手掛けております。最近ではUML*1をベースとした最新のハード・ソフトの開発手法を活用し、より高品質な製品開発を行い、富士通グループのプラットフォーム開発を支えてまいりました。
この両社の統合により、富士通はハードとソフトを一体とした開発の効率化を図り、今後、新会社とともにサーバへの採用が見込まれる基幹Linuxの開発強化をしてまいります。
新会社は、富士通のコンピュータ製品の開発業務だけでなく、情報家電・車載・精密・医療機器といった富士通グループ外の電子機器メーカに対して、これまで培った高品質製品の開発実績と最新の開発技術を駆使し、組込み用システムLSI・ソフト開発に関するコンサルティング、企画からテストまで全般に渡る開発協力、開発受託などの幅広いトータルソリューションを提供し、2005年にはグループ外への売上を50%以上に高めることを目標に事業展開を行ってまいります。
【新会社の概要】
1. 社名 | : | 株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ (FUJITSU COMPUTER TECHNOLOGIES LIMITED) |
2. 代表者 | : | 小新井 宏行(現FPL 代表取締役社長) |
3. 資本金 | : | 2億円(富士通(株)全額出資) |
4. 本店 | : | 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1 |
5. 拠点 | : | 長野県長野市、愛知県豊橋市 |
6. 事業内容 | : | 機器組込み用システムLSI・ソフトウェア(ファーム)の開発受託 |
7. 売 上 高 | : | 約60億円(平成15年度見込み) |
8. 人員 | : | 約460名 |
【(株)富士通プログラム技研/(株)富士通コンピュータテクノロジの概要】
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| (株)富士通プログラム技研 | (株)富士通コンピュータテクノロジ |
代表者 | 小新井 宏行 | 鈴木 洋一 |
資本金 | 1億円 | 1億円 |
設 立 | 1983年4月 | 1988年7月 |
本 店 | 川崎市中原区上小田中4-1-1 | 川崎市中原区上小田中4-1-1 |
売上高 | 41億円(平成14年度見込) | 15億円(平成14年度見込) |
人 員 | 318名 | 148名 |
事業内容 | ファームウェア・ソフトウェア受託開発
(サーバ/ストレージシステム/ネットワーク制御,
C++/JAVA/XML言語) | LSI設計・CAD・TMP*2受託開発
(組込みプロセッサ,LSI,ドライバ等の開発,
ノイズ電磁波解析,設計検証) |
【注釈】
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- *1 UML(The Unified Modeling Language)
- オブジェクト指向のソフトウェア開発における、プログラム設計図の統一表記法
- *2 TMP(Test and Maintenance Program)
- LSIの設計検証、ハードウエアのシステム検証を実施するためのソフトウエア
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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