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下記リリースは、発表後に商品名称を変更いたしました。該当部分は現在の名称に置き換えております。

[ PRESS RELEASE ]
2003-0005
平成15年1月8日
富士通株式会社
創薬・バイオ研究者向け

たんぱく質活性部位解析ソフトウェア販売開始

〜統合分子モデリング・ソフトウェア「Scigress Explorer」シリーズに4製品追加〜
たんぱく質の表面の解析画面

当社は、たんぱく質活性部位(たんぱく質と薬の分子が結合する場所)を解析するソフトウェア4製品を2003年1月8日より販売開始します。

本製品は、創薬研究の過程で重要なたんぱく質の立体構造や活性部位の構造の解析、たんぱく質と薬の相互作用から薬の候補化合物を探索するドッキング・スタディー(*1)を、コンピュータ上で実現します。

研究者は本製品を利用することで、実験をおこなう前にコンピュータ上でこれらの解析や検証が可能となります。これにより、実験回数を削減でき、新薬開発の期間短縮や開発費用の削減を図れます。また、本製品はWindowsパソコンで動作するため、多くの研究者が使い慣れた操作で利用できます。

本製品は、当社の分子構造を計算し、シミュレーションする統合分子モデリング・ソフトウェア「Scigress Explorer(サイグレス・エクスプローラ、*2)」シリーズに追加されます。

【新機能の概要】

  1. たんぱく質の表面の解析
    たんぱく質の表面の立体構造から、活性部位が存在する可能性のある溝(割れ目)を予測し、親水性(水分子が結合しやすい性質)/疎水性(水分子が結合しにくい性質)をそれぞれ色付けして表示します。

  2. たんぱく質の活性部位の解析
    薬が結合した状態のたんぱく質の活性部位の詳細を、親水性/疎水性それぞれ色付けして表示します。活性部位では、薬との水素結合(*3)を立体構造で表示します。

  3. たんぱく質と結合した状態で薬の候補分子を置換
    たんぱく質のような高分子では、分子内の個々の原子を特定することが困難ですが、本製品では、特定の妨げになっている原子を一時的に選択対象から除外することで、たんぱく質と結合した状態の薬の分子を別の薬候補の分子と容易に重ね合わせたり、置き換えたりすることができます。この手法は、創薬研究において研究効率をあげるためにとても有効な手法です。

【新製品の体系と販売価格】

  • Bio Scigress Explorer(バイオ・サイグレス・エクスプローラ):100万円(教育機関には、30万円)
    バイオ研究者向けの製品。
  • BioMed Scigress Explorer(バイオメド・サイグレス・エクスプローラ):240万円(教育機関には、70万円)
    創薬研究者向けで、Bio Scigress Explorerに、各種計算機能(コンフォメーション解析(*4)など)を追加した製品。
  • BioMed Scigress Explorer Active Site(バイオメド・サイグレス・エクスプローラ・アクティブ・サイト): 350万円(教育機関には、100万円)
    創薬・バイオ研究者向けで、BioMed Scigress Explorerにドッキング・スタディー機能を追加した製品。2003年4月より出荷予定。
  • MASPHYC(マスフィック):150万円(教育機関には、45万円)
    分子動力学計算(*5)機能を追加するオプション製品。2003年4月より出荷予定。

【販売目標】

「Scigress Explorer」シリーズ全体で、2004年3月までに国内、海外を合わせて1000本。

【用語説明】

*1 ドッキング・スタディー:
たんぱく質と薬の相互作用から薬の候補になるかどうかを検証すること。たんぱく質と薬の各々の分子の形や静電性、疎水性等のデータが必要になります。
*2 Scigress Explorer:
Computer-Aided Chemistryの略で、分子の安定構造の探索や化学反応の予測、各種スペクトル(光がプリズムを通過して生じる赤や紫などの色の帯)計算、遷移状態(ある化合物が別の化合物に変化する途中の状態)探索ができる実験化学者向けのソフトウェア群。
*3 水素結合:
マイナスの電気を帯びた2つの原子が水素原子を介して結びつく化学結合
*4 コンフォメーション解析:
分子構造を計算して求める手法のひとつ。
*5 分子動力学計算:
たんぱく質などの分子の動きや構造を計算して求める手法のひとつ。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

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