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[ PRESS RELEASE ]
2002‐0281
平成14年12月5日
富士通株式会社
ブロードバンド・インターネットを支える富士通No.201
プロダクト
IPsec使用時でも最大800Mbpsの高速スループットを実現

高性能・高信頼ハイエンドIPアクセスルータ「GeoStream Si-R870」販売開始

GeoStream Si-R870

当社はこのほど、IPアクセスルータ「GeoStream Si-R」シリーズにおいて、最上位モデル「GeoStream Si-R870」を開発し、12月5日より販売を開始いたします。

本製品は、IPsec(*1)使用時においても最大800Mbps(メガビット毎秒)の高速スループットが実現できるため、インターネットVPN(*2)を利用した大規模ネットワークにおけるデータセンターなどの拠点に最適です。

【新製品の特長】

1.最大スループット800Mbpsの高速ネットワークを実現
  • 高度なセキュリティが求められるインターネットVPNで、IPsec(3DES*3)を用いてデータを暗号化する際に、最大800Mbpsの高速スループット(1パケットあたり1400バイト時)を実現し、データセンターなどの拠点に設置した本製品に対して多地点からトラフィックが集中した際も柔軟に対応できます。
  • ハードウェアによる24Mpps(メガパケット毎秒)の高速ルーティング性能(1パケットあたり40バイト時)を保持しているため、高品質な通信を実現するQoS(*4)制御を行った場合でも、速度を低下させることなくルーティングできます。
2.二重化で高信頼なネットワークを実現
  • 高信頼機能として基本制御部(制御モジュール、スイッチモジュール)と電源の二重化(オプション)のほか、ルータ本体を複数台設置し、1つのルータに障害が発生した際には別のルータに自動的に切り替わるホットスタンバイ構成が可能です。
3.高品質な通信を実現する充実したQoS
  • 優先度に応じ、通信データに一定の帯域を割り当てる帯域制御機能(WFQ*5)を備え、特定の相手やアプリケーションとの通信を安定的に行えます。
  • 処理待ち状態のパケットを、優先度に応じて徐々に廃棄する機能(WRED*6)を備え、トラフィック集中による性能低下を防ぐことができます。
4.各種高速回線や次世代インターネットプロトコルに対応
  • インターネットVPN(*2)、IP-VPN(*2)、L2-VPN(*2)、ATM(*7)の各種高速回線に対応しています。(10/100BASE-TX、1000BASE-SX、1000BASE-LX、ATM[156Mbps]の4種類のインタフェーススロットを装備)
  • 次世代インターネットプロトコルIPv6(*8)をサポートしています。

当社は今後、インターネットVPN市場向け製品への取り組みを加速させるとともに、企業の高速・高信頼なネットワーク環境を実現するIPアクセスルータ「GeoStream Si-R」シリーズの機能強化に努めてまいります。

【標準価格(税別)】

「GeoStream Si-R870」:最小システム構成価格695万円

(本体、IPフォワーディングモジュール、100BASE-TX、基本ソフトを含む)

【出荷時期】

2003年1月末より

【販売目標】

今後3年間で1000台

【用語説明】

*1:IPsec(IP Security Protocol)
データを暗号化することにより通信のセキュリティを確保する規格です。本規格は、暗号化する際の暗号および認証の鍵の自動交換方式であるIKE(Internet Key Exchange)など様々な規格から構成されています。
*2:VPN(Virtual Private Network)
公衆回線上で、拠点間を専用線接続したように利用できる仕組みで、暗号化や認証技術によって高度なセキュリティを確保したデータ通信が可能です。その中で、インターネット回線を経由して構築されるものをインターネットVPN、インターネットに接続していない、通信事業者が独自に構築したIP網を介して構築されたものをIP-VPN、OSI参照モデルのレイヤ2であるEthernet上で構築されたものをL2-VPNと呼びます。
*3:3DES(Triple Data Encryption Standard)
DESとは、米国政府が認定した共通鍵暗号方式の暗号アルゴリズムで、通信データの暗号化に用いられます。3DESは、DESと同じ方式を3重に実施することにより安全性を高めたものです。
*4:QoS(Quality of Service)
ネットワークの通信品質を制御し、ネットワークの利用者が期待したとおりの回線速度やアプリケーションの使い勝手を実現する技術の総称です。
*5:WFQ(Weighted Fair Queuing)
送信データの優先度に応じて、パケットやポート番号などに一定の帯域を割り当てることで、特定の相手やアプリケーションのデータを優先的に送信する技術です。
*6:WRED(Weighted Random Early Detection)
パケットに一定の優先基準を設定しておき、処理待ち状態のパケットが蓄積された際に、優先度が低いパケットから廃棄させることで、トラフィックの輻輳を回避するバッファ制御機能です。
*7:ATM(Asynchronous Transfer Mode)
非同期通信モードのことです。広帯域ISDN向けに開発された技術で、データをセルと呼ばれる一定サイズのパケットに区切って交換、伝送するものです。光ファイバーとの併用により、156Mbpsの高速転送ができます。
*8:IPv6(Internet Protocol version 6)
現行のプロトコルである32ビットのIPv4で、IPアドレスの枯渇が懸念されている問題などに、IPアドレスを128ビットに拡張することで対応したインターネットプロトコルです。セキュリティを確保するための暗号化や認証の機能、マルチメディアデータを効率的に扱う機能などを標準で備え、次世代のデータ通信サービスに向け、早急な実用化が望まれています。

【商標について】

記載されている会社名および製品名等は、各社の商標または登録商標です。

以 上

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