[ PRESS RELEASE ] |
2002-0255
平成14年11月5日
富士通株式会社 |
No.187 |
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ストレージシステムを自動設計する「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」新発売
〜「ストレージ統合サービス」も強化〜
当社は、複雑化するストレージシステムの信頼性と運用性の大幅向上を実現する機能を強化した「ETERNUS SP5000/SSF(エターナスエスピー5000エスエスエフ) 10.1」を、11月5日より販売開始いたします。
同時に、ストレージシステムの企画・設計・運用をトータルに支援する「ストレージ統合サービス」を強化し、販売開始いたします。
SAN(Storage Area Network)の普及によって、多種多様なストレージが統合され、ストレージシステムを構築する作業や運用はますます複雑化しています。BtoB,BtoC等の企業活動の広がりに対応して、お客様のシステムのサービスレベルを維持管理するために、ストレージシステムの企画、設計、運用をいかに確実かつ効率的に行うかが課題となっています。
今回販売を開始する「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」は、ストレージシステムの構築と運用を効果的に支援します。たとえば、業界に先駈けて実現した「自動構成設計/構築機能」を用いると、信頼性や性能面から見て適切なストレージシステムを自動的に設計、構築でき、システムの迅速かつ容易な導入や増設が可能になります。また、アプリケーションが利用するデータベースから物理デバイスまでの経路を一覧できる「アクセス経路表示機能」を備えており、万一の障害の場合にも、発生場所および影響範囲を速やかに認識できるため、迅速な復旧処理が可能になります。
「ストレージ統合サービス」は、災害時の「ディザスタリカバリソリューション」、ストレージシステムの安定稼動をめざす「ストレージコンティニュイティソリューション」などのサービスを強化し提供いたします。また、データ復旧までの時間を最短にする「バックアップソリューション」を新たに提供いたします。
今回発売する「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」と「ストレージ統合サービス」を組み合わせることで、お客様のサービスレベル要件にあったストレージシステムを迅速に構築、運用することができます。
【「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」の特長】
- ストレージの導入時、あるいは増設時に、信頼性や性能面から見て適切なストレージシステムを自動的に設計、構築いたします。
- データベース、ファイルシステムから物理ディスクまでのアクセス経路や、サーバとストレージ間の接続情報などを管理いたします。
- サーバ上のホストバスアダプタ、ファイバチャネルスイッチ、物理ディスクなどの故障の監視、および故障個所が及ぼす影響範囲などの情報を管理いたします。
- ストレージネットワークのデータ流量や、I/Oレスポンス、負荷率など各種性能情報を蓄積し、トレンドを分析いたします。
【「ストレージ統合サービス」の特長】
- 詳細な災害対策評価を行い、お客様のご要望に応じた災害時の復旧支援を行う「ディザスタリカバリソリューション」を提供いたします。
- システム構成情報と各種性能情報を管理し、問題の早期発見と問題発生の未然防止により、安定稼動を実現する「ストレージコンティニュイティソリューション」を提供いたします。
- データ復旧までの目標時間や、どの時点のデータまでを復元させるかをあらかじめ設定しておくことで、システム要件に応じた高信頼の「バックアップソリューション」を新たに提供いたします。
当社のストレージ関連製品は、サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアを有機的に結合するプラットフォームコンセプト「TRIOLE(トリオーレ)」に基づき開発しています。このコンセプトに基づき、今後さらに、マルチベンダ、マルチコンポーネントに対応する商品を提供すべく、CIM(*1)やBluefin(*2)などの標準仕様を積極的に取り入れてまいります。
【販売目標】
「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」は、今後2年間に2,000台の販売を予定しております。
【標準価格(税別)】
- 「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」: 811万円より、
※標準価格には、ネットワークストレージサーバ「ETERNUS SP5000」とパッケージ
ソフトウェア「Storage Service基本パッケージ10.1」が含まれます。
- 「バックアップ企画/導入/運用サービス」: 個別見積
【出荷時期】
平成15年1月末より
【用語解説】
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- *1 CIM(Common Information Model)
- コンピュータシステムの運用管理のためのオブジェクト指向の情報モデル。
- *2 Bluefin
- ネットワークストレージの普及・標準化を行う業界団体SNIA(Storage Networking Industry Association)が推進するマルチベンダストレージ管理のためのインタフェース仕様。
【商標について】
- 記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以 上
【添付資料】
1.「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」
- (1) 商品
- 「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」
-ストレージシステムの資源管理,バックアップ管理
- (2) 特長
- ストレージシステムの自動構成設計、アクセス経路管理、故障箇所影響範囲表示、性能トレンド分析などの機能強化により、データ保護、アクセス継続、安定性能、安全操作などサービスレベルを維持管理するための基盤機構をご提供いたします。
- 1)自動構成設計、構築機能
- ストレージの導入時、あるいは増設時に、信頼性や性能面から見て適切なストレージシステムを自動的に設計、構築する機能。
- 2)構成管理機能
- データ(データベース、ファイルシステム)から物理ディスクまでのアクセス経路や、サーバとストレージ間の接続情報などを管理する機能。
- 3)障害管理機能
- サーバ上のホストバスアダプタ,ファイバチャネルスイッチ,物理ディスクなどの故障の監視、および故障個所が及ぼす影響範囲などの情報の管理機能。
- 4)性能管理機能
- ストレージネットワークのデータ流量や、I/Oレスポンス、負荷率など各種性能情報を蓄積し、トレンド分析する性能管理機能。
- 5)バックアップ管理機能
- サーバレスバックアップ実行制御や、サーバごと、ボリュームごとの世代情報、媒体情報などを管理する機能。
- 6)容量管理機能
- 「Softek Storage Manager」と組み合わせることで、ボリューム、ファイルの使用状況、空き状況、スペーストレンド分析による使用量予測情報などを管理する機能。
2.「ストレージ統合サービス」の概要
- (1)商品
- ストレージシステムの企画・設計・運用を支援するサービスを強化・追加いたします。
-ストレージ設計・構築サービスの強化
-「バックアップソリューション」の新規提供
-プロアクティブサポートの強化
- (2)特長
- 「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」を活用し、ストレージシステムの企画・設計・導入・運用サービスを強化いたします。また、バックアップの企画、設計から運用までをトータルにサポートするバックアップソリューション、および障害・性能・容量・システム構成などの情報管理機能を活用したプロアクティブなテクニカルサポートをご提供いたします。
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- 1)ストレージ設計・構築サービスの強化
- 従来からの高信頼性設計に加え、ディザスタリカバリ設計を提供いたします。ディザスタリカバリ設計においてはお客様の求める災害対策の観点から詳細なアセスメントとコンサルティングを実施し、最適なソリューションをご提案いたします。
- 2)プロアクティブサポートの強化
- 「ETERNUS3000」のリモートメンテナンスと運用をサポートする「ETERNUS SP5000/SSF 10.1」を活用して、システム構成情報の管理やデータ流量、I/Oレスポンス、負荷率などの閾値管理を行い、問題の早期発見とプロアクディブな予防保守によりストレージコンティニュイティを確保し、ストレージシステムの安定稼動を実現いたします。
また、「ETERNUS3000」、ホストバスアダプタ、ファイルシステムなどストレージシステムのステイタス情報を一元管理することにより、的確な故障個所の把握と影響範囲の判定を行い迅速な障害復旧を実現いたします。
- 3)「バックアップソリューション」の新規提供
- バックアップの企画・設計・導入・運用をトータルに支援するサービスを新たに提供いたします。
「ETERNUS3000」の自律バックアップ機能とバックアップシステムの構築サービス、運用サービスを組合せ、少ない運用負荷でお客様のデータを保証するバックアップソリューションをご提供いたします。このソリューションでは、リカバリ時間(RTO)、リカバリポイント(RPO)、ダウンタイム許容度を重視した設計を行います。
またリカバリプランの検証を行い、お客様へのレクチャと定期的な訓練を提供することによって運用の定着を図ります。
運用サービスでは、メディアの管理、稼働状況のトレンド分析、バックアップ、リストア作業代行などを提供いたします。
関連リンク
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