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Japan
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[ PRESS RELEASE ]
2002-0244
平成14年10月22日
富士通株式会社
ブロードバンド・インターネットを支える富士通No.180
プロダクト

日本最大級の新スーパーコンピュータシステムが航空宇宙技術研究所で稼働

〜「PRIMEPOWER」が航空宇宙分野の数値シミュレーションを強力に支援〜

当社は、独立行政法人航空宇宙技術研究所(以下 NAL、理事長:戸田勧、東京都調布市)に、並列スカラ型スーパーコンピュータシステムを納入いたしました。本システムは、『新NSシステム』として、平成14年10月より本格稼働いたしました。

新システムは、128個のCPUを搭載した「PRIMEPOWER(プライムパワー)」14台を超高速インターコネクトで接続することにより、従来システムと比較した演算性能は30倍以上(論理ピーク値9TFLOPS*1)、主記憶容量は80倍以上(3TB*2)と、大幅に処理能力を向上しました。本システムは、NALと当社が共同で開発した世界初の分散型主記憶ベクトルスーパーコンピュータ『数値風洞(NWT)』の後継システムとしてNALの高度な要求にお応えするものです。

当社は、スーパーコンピュータ国内ベンダー第一位の実績をもち、科学技術計算をはじめとする数々の大規模スーパーコンピュータシステムの構築や、サポートサービスを提供してきました。さらに、ベクトル型スーパーコンピュータで培った「最先端プロセッサ技術」、「並列命令計算処理技術」、「高速インターコネクト技術」等と、UNIXサーバで培った「共有メモリ技術」、「メモリアクセス制御技術」を融合した「PRIMEPOWER」で、今回の新システム構築に際し、卓越した科学計算性能と拡張性により圧倒的なコンピューティングパワーを実現し、NALにおける最先端の研究活動を強力に支援します。

NALでは、1987年より、航空宇宙分野におけるスーパーコンピュータを用いた数値シミュレーション技術の発展と普及を目指して「数値シミュレータ計画」を推進しており、なかでも、流体の数値シミュレーション技術CFD*3の分野では大きな発展を遂げています。新システム本格稼動により、従来実現困難であった数十億点を超える大規模数値シミュレーションや本格的な時系列計算が可能となり、乱流や燃焼をはじめとする複雑な流体物理現象の解明や航空機・ロケットに関する精度の高い実用数値シミュレーションが実現される予定です。

新システムは、NALが第1期中期計画より目指している多分野統合シミュレーション技術*4を確立するITBL*5施策の重要なアプリケーションセンターとして位置づけられており、今後は、新規機体の開発や安全性向上に向けた開発を行なう航空宇宙分野のデータ拠点として、計算エンジンの中核を担うものと期待されています。

【用語説明】

*1 TFLOPS(テラフロップス):
1TFは毎秒1兆回の浮動小数点演算速度です。
*2 TB(テラバイト):
1TBは1024GB(ギガバイト)です。
*3 CFD(Computational Fluid Dynamics):
計算流体力学のことです。
*4 多分野統合シミュレーション技術:
CFDと構造や制御との連成を扱うシミュレーション技術です。
*5 ITBL:
IT-Based Laboratory

【登録商標】

  • 記載されている会社名・製品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。

以 上

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