| [ PRESS RELEASE ] |
2002-0218
平成14年9月18日
富士通株式会社 |
バイオインフォマティクスの統合利用環境を実現する
Webインテリジェンス構築支援ソフト「KSA／WI」販売開始
当社は、バイオインフォマティクスの統合利用環境を実現するWebインテリジェンス(*1)構築支援ソフト「KSA／WI」(ケイエスエイ・ダブリューアイ)を、9月18日より販売開始します。
バイオ分野では、日々膨大な遺伝子情報が公開データやバイオ研究者の実験データとして蓄積されています。さらに、遺伝子の相同性検索(*2)などのこれらのデータを解析するためのプログラムが、インターネットを通じて利用できるようになっています。バイオ研究者は、世界中に分散したこれらのデータやプログラムを活用し、膨大で複雑なデータの中から病気の原因遺伝子や創薬ターゲットを推定するための新たな知識をどのようにして発見するかが重要な課題となっています。
「KSA／WI」は、このような課題を解決するために、データを解析するためにコンピュータを利用する際の負担を大幅に軽減し、高度なデータ解析を実現するバイオインフォマティクス環境を提供します。バイオ研究者は、「KSA／WI」を利用することで、遺伝子のデータ解析のための独自の解析手順（図参照）を設定でき、膨大で複雑なデータの中から効率的に新たな知識を発見するためのバイオインフォマティクスの統合利用環境を構築できます。
【「KSA／WI」の特長】
- バイオ研究者の独自のデータ解析手順を実現
インターネット上に公開されている遺伝子配列の相同性検索やタンパク質の立体構造情報検索などのデータ解析プログラムや、バイオ研究者が作成した解析プログラムなどの複数のプログラムを連携することで、独自のデータ解析手順を容易に実現します。
- 膨大で複雑なデータ解析を効率的に実現
データ解析プログラムの並列／逐次実行などの自動スケジューリング機能や、大容量データの送受信のためのストリーム通信機能により、膨大で複雑なデータ解析を効率的に実行します。また、複数のデータ解析結果を一つのブラウザに統合して表示することで、複数のデータ解析結果の比較が容易になります。
- バイオインフォマティクスの情報システムの構築作業を軽減
インターネット上にWebサービス(*3)として公開されているデータ解析プログラムや遺伝子情報のデータベースに対するインターフェースを提供し、バイオインフォマティクスの情報システムの構築作業を軽減します。今後、公開されたWebサービスやデータベースの増加に合わせて、これらのインターフェースを拡張していく予定です。
【出荷開始時期及び販売価格】
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| Solaris版 | 2002年9月18日より、 | 300万円 |
| Windows版 | 2002年9月30日より、 | 300万円 |
【販売目標】
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製薬、医療、食品などのバイオ関連分野に3年間で200本。
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独自の遺伝子データの解析手順の実現
【用語説明】
- (*1) Webインテリジェンス
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Web技術を活用し、Webコンテンツに含まれる情報を検索、分析することで、新たな知識を発見することを目的とする、高度な知識処理システムを開発するための技術。Web技術に対して、人工知能技術やデータマイニングなどの先進的情報技術を活用したもの。
- (*2) 相同性検索
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生物学的な類似性に基づいて、類似度の高い遺伝子配列情報をデータベースから検索すること。未知の遺伝子配列情報の機能・構造を推定するためによく用いられる。
- (*3) Webサービス
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インターネット上で公開されたプログラムを呼び出すことで、Webアプリケーション連携を可能にするための仕組み。
【商標】
- 掲載されている会社名、商品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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