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[ PRESS RELEASE ] |
2002-0159
平成14年6月26日
富士通株式会社 |
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通信事業者、官公庁・自治体向け「PROPOSE」商品販売開始
〜ブロードバンド&IPネット構築用製品も大幅に強化/拡充〜
当社は、1992年よりサービス商品を「PROPOSE」として体系化し提供しています。現在、提供している企業向けのネットワークサービス商品「NetCares」(ネットケアーズ)に加えて、通信事業者と官公庁・自治体、二つの分野向けに48のサービス商品を6月26日より販売開始します。
通信事業者向けには「Netcares for Service Provider」として21商品、官公庁・自治体向けには「Netcares for Government」として27商品を提供します。これらのネットワークサービス商品で3年間に950億円の売り上げを目指します。
当社のソリューションビジネスの中核である「PROPOSE」は、システムの企画・設計段階から構築、運用、保守をメニュー化して提供するサービス商品の体系で、今後さらに品揃えを充実していきます。
また、通信事業者や官公庁・自治体でネットワークを構築するためのより高品質な製品として、WDM (*1)伝送装置に「FLASHWAVE7500」など6シリーズ15機種を追加し、先進IP環境を構築する通信機器「GeoStream R980 IPスイッチングノード」などと合わせて、ブロードバンド&IPネット構築用製品を大幅に強化・拡充し、同時に販売を開始いたします。
政府のe-Japan構想、通信事業の規制緩和により、企業、通信事業者、官公庁・自治体におけるブロードバンド化が急速に拡大しています。通信事業者は競争が激化する中で、いち早くサービスプロバイダー事業に参入し、魅力あるサービスを提供することで、顧客を確保する必要があります。また、防災ネットワークシステム等の社会公共市場においては、世界最高水準の高度情報通信ネットワークの構築が求められています。
従来、通信事業者や官公庁・自治体でネットワークシステムを構築するには、極めて専門性の高い個別仕様製品が使われていました。今回の新商品により、ネットワークシステムの導入に必要なサービス商品と製品を容易に選択いただけるだけではなく、ネットワークシステムの企画から稼動までの期間を従来の約二分の一に短縮できます。
今回、お客様へサービスレベルを明示するSLA (*2)型の運用サービス実施に向け、ネットワーク運用代行を行なう「富士通ネットワークオペレーションセンター」(NOC)と、24時間体制のネットワーク総合技術サポートを行なう「富士通テクニカルアシスタントセンター」(TAC)を栃木県小山市に開設しました。TACは、全国17箇所のネットワークエキスパート拠点と連携して技術支援を行なっていきます。
1.新規PROPOSEサービス商品
SLAを指向したネットワーク市場向けの新しいPROPOSEサービス。
- (1)「Netcares for Service Provider」21商品
・特長 | : | サービスプロバイダ向けの新サービス商品群。
新規事業参入に向けた事業申請や、コロケーション/ダークファイバレンタルビジネスの企画や代行などのスキル支援をはじめとする全21サービス商品を用意。 |
・販売目標 | : | 今後3年間で790億円 |
- (2)「Netcares for Government 」27商品
・特長 | : | 社会公共ネットワーク向けの新サービス商品群。
e-Japanでの基盤IPネットワーク網の整備のスキル支援ばかりか、今後の防災ネットワークシステムの運用者までトータルなサポートメニュー27商品を提供。 |
・販売目標 | : | 今後3年間で160億円 |
2.新商品/機能強化内容
- (1)「FLASHWAVE7500」 (新商品:1機種)
・特長 | : | 県間中継に最適な、400km/800Gbps(10Gbps×80波)の幹線系WDM。アドドロップ機能により、各中継局内の設備を1/2に圧縮可能。 サービスプロバイダのバックボーン向け。 |
・出荷時期 | : | 2002年10月 |
・価格 | : | 7,654万円(10Gbps-POS×4回線収容時) |
・販売目標 | : | 今後3年間で500台 |
- (2)「GeoStream R980 IPスイッチングノード」 (機能強化)
・特長 | : | 稼働率99.9999%の高速/高信頼/高機能ルータ。 10Gbpsイーサネットサポート等の先進機能と既存専用線設備のマイグレーション機能を追加。サービスプロバイダ、情報スーパーハイウェイ等IPバックボーン向け。 |
・出荷時期 | : | 2002年9月より順次エンハンス。 |
・価格 | : | 15,990万円(10Gbpsイーサネット×4回線収容時) |
・販売目標 | : | 今後3年間で1,500台 |
- (3)「FLASHWAVE2300シリーズ」 光アクセス事業用メディアコンバータ(新商品:6機種)
- ・光ファイバを利用して100Mbps,1GbpsのLAN伝送路を延長。最大40Km。
- (4)「FLASHWAVE2400シリーズ」 イーサネット専用線の最低帯域保証事業用機器(新商品:1機種)
- ・既存設備に追加することで、速度保証型サービスの実施が可能。
- (5)「FLASHWAVE2500/2700シリーズ」 光リング型中継装置 (新商品:2機種)
- ・e-Japanや防災ネットワーク構築で屋外設置にも配慮した光中継装置。
- (6)「FLASHWAVE2600シリーズ」 イーサ専用線事業用中継機器(新商品:2機種)
- ・イーサネット専用線や他のIPサービスの中継用多重装置。
- (7)「FLASHWAVE5530シリーズ」 高信頼L2型サービス事業用機器(新商品:3機種)
- ・L2-VPNやイーサネット専用線サービスで利用。最低帯域保証のサービスを実現。
- (8)「GeoStream A500シリーズ」 FTTH事業用アクセス機器。(機能強化)
- ・E-PON製品としては国内初のFTTH商用サービス機で、今回セキュリティ機能を追加。
- (9)「NextEyeシリーズ」 リアルタイム画像配信/解析システム(機能強化)
- ・インターネットでのリアルタイム画像配信機能に加え、専用エンコーダーを46%に小型化。
- ※今回発表の商品群については、7月3日〜5日(幕張メッセ)に開催される「NETWORLD + INTEROP 2002 TOKYO」の富士通ブース他にてご紹介しております。
3.ネットワークエキスパートによる顧客ネットワークの集中管理センターの設置
- (1)「富士通テクニカルアシスタントセンター」(TAC)
- ネットワークエキスパートを24時間体制で配備。高度化するネットワークトラブルの一次窓口/全国ネットワークエキスパート拠点の指令塔としてお客様ネットワークの運用支援体制を大幅に強化。
- (2)「富士通ネットワークオペレーションセンター」(NOC)
- お客様のネットワーク運用管理業務の代行サービスのリモート拠点として設置。各顧客のセキュリティを考慮し、ファシリティ面での入退出セキュリティや顧客情報DBへのアクセス制限、1顧客1ブースでの運用等を含め万全な対策にて運営。TACを中心とした支援サービス網とも連携することで、強力な運用体制網を提供可能。
- 【用語説明】
- *1 WDM:光波長による多重伝送を実現する技術やシステム。
- *2 SLA:(Service Level Agreement)
- サービス利用者と提供者が、提供されるべきサービスの内容および守られるべ
き水準について、合意した内容のこと。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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