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[ PRESS RELEASE ] |
2002-0053
平成14年3月5日
富士通株式会社 |
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業界初!!
UNIXクラスタシステムのサーバ数に応じてリニアに性能を向上
〜「SymfoWARE Server Connection Manager」新発売 〜
当社はこのほど、UNIXクラスタシステムのサーバ数に応じて、リニアに性能を向上させる、業界初のソフトウェア「SymfoWARE Server Connection Manager(シンフォウェア サーバ コネクション マネージャ)」を開発し、3月5日より販売を開始いたします。
インターネットを利用したビジネスにおいては、絶え間無いサービスの提供と、業務を止めずに処理能力の向上が可能な、クラスタシステムが重要となっております。
当商品は、当社のUNIXサーバ「PRIMEPOWER(プライムパワー)」とデータベースソフトウェア「SymfoWARE Server(シンフォウェア サーバ)」との組み合わせにより、クラスタシステムのサーバ数に応じて、リニアな性能向上を実現します。例えば、2台のサーバ構成時に約1.90倍、4台のサーバ構成時に約3.71倍の性能向上を確認しております。
また、当商品により、クラスタシステムにおいて、これまで約40秒から60秒かかっていた本番システムと待機システムの業務の切り替えが、最大で約6分の1 (*1)に短縮することができます。
これらの機能に加え、クラスタシステムの構築と設計作業 (*2)を軽減する機能を提供することで、大規模なミッションクリティカルシステムを容易に構築します。
なお、当社は、クラスタシステムの構築時に当社のエキスパートが支援する「SymfoWARE各種サービス商品」と、クラスタシステムの運用支援を行う「SupportDesk(サポートデスク) ソフトウェアプレミアムサービス」などを提供しております。
当社は、今回の新商品にデータベースソフトウェア「SymfoWARE Server」、UNIXサーバ「PRIMEPOWER」と、サービスをあわせて、大規模なミッションクリティカルシステムの構築から運用までをトータルに支援いたします。
- 【価格と出荷時期】
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- 「SymfoWARE Server Connection Manager 5.0」
- : Solaris向け、150万円(税別)から、平成14年5月21日より
- 「SymfoWARE各種サービス商品」
- : 「SymfoWARE Server」向け、月額90万円(税別)から、提供済み
- 「SupportDesk ソフトウェアプレミアムサービス」
- : 「SymfoWARE Server」向け、月額100万円(税別)から、提供済み
- 【販売目標】
- 「SymfoWAREファミリー」全体で、今後2年間に2万6千本の販売を予定しています。
【「SymfoWARE Server Connection Manager」の主な特長】
当社のデータベースソフトウェア「SymfoWARE Server」は、これまで金融、保険、流通、医療などミッションクリティカルな社会システムにおいて、約200のクラスタシステムで使用されております。当新商品は、これらの構築のノウハウを活かして、開発いたしました。「SymfoWARE Server Connection Manager」の主な特長は以下のとおりです。
1. ノード数に応じたリニアな性能向上を実現
システムを構成するノードの負荷を分散する「ロードバランサー機能」を提供します。これにより、システムにノードを追加することで自動的に負荷を分散いたします。負荷の高いシステムにおいても、ノード数に応じてリニアな性能向上を実現しています。例えば、2台のサーバ構成時に約1.90倍、4台のサーバ構成時に約3.71倍の性能向上を確認しております。
- 測定環境
アプリケーションサーバ | : | 「INTERSTAGE V4.1」、「SymfoWARE Server Connection Manager 5.0」 |
データベースサーバ | : | 「SymfoWARE Server V5」、クラスタ構成を実現するソフトウェア |
ハードウェア | : | 「PRIMEPOWER」 |
測定モデル | : | 当社作成の大規模金融モデル |
測定環境 | : | 高負荷環境(CPU運用率 80 %、多重実行度 100多重、 処理能力 3,000TPS、データベース容量 10テラバイト) |
2. 秒オーダーのノード切替えを実現
当商品は、予期できないトラブルによってノードの切替えが発生した場合に、いち早くノードを切り替える「コネクション回収機能」、「コネクション自動切替え機能」を提供しています。これにより、大規模トランザクション処理が必要となる環境では、稼動しているノードから待機しているノードへの切替え時間を、これまでのクラスタシステムと比較して、従来40秒から60秒かかっていた処理が、最大で約6分の1の高速切替えを実現しています。
3. クラスタシステムの構築・設計作業を軽減
クラスタシステムの構築には、「アプリケーションサーバとデータベースサーバのレイヤー」、「システムの負荷」、「ノード (*3)切替え」などの処理設計が必要です。当商品は、当社のクラスタシステム構築のノウハウを活かし、これらの処理設計作業を大幅に軽減します。これにより、データベースアクセス時における最適なノードへの自動振り分け、追加したノードを含むノード間の負荷分散の自動化や高速切替えなどが容易に実現されます。
さらに、クラスタシステムで稼働するアプリケーションの開発では、アプリケーションがノード切替えを意識しなければなりません。当商品は、ハードウェア保守や予期できない事象に備え、「コネクション自動回収機能」、「コネクション自動切替え機能」を提供します。これにより、アプリケーションの開発者はノード切替え処理を意識することなく、本来の業務アプリケーション開発に専念することができるため、開発期間を短縮することができます。
- 【補足説明】
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- *1 : 最大で約6分の1
- 「SymfoWARE Server」とホットスタンバイオプション、並列クラスタオプションにより構成されたクラスタシステムとの比較です。
- *2 : 設計作業
- 「アプリケーションサーバとデータベースサーバのレイヤー設計」、「システムの負荷設計」、「ノード切替え」などを指します。
- *3 : ノード
- ノードとは、ネットワークに接続されている機器のことです。クラスタシステムにおいては、クラスタを構成するサーバを意味します。
【商標について】
- 記載されている会社名、製品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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