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[ PRESS RELEASE ] 2002-0064
平成14年3月19日
富士通株式会社

新薬・新素材などの化学構造式を予測する
化学構造解析ソフトウェア「ACD 5.0」を販売開始

〜カナダACD社から販売ライセンスを取得〜

当社は、新薬・新素材などの化学構造式を予測する化学構造解析ソフトウェア「ACD(エーシーテ゛ィー)5.0」を3月19日より発売開始いたします。
本ソフトウェアは、Advanced Chemistry Development Inc.(本社:カナダオンタリオ州トロント、社長:バル クルコフ 以下ACD社)から当社が販売ライセンスを取得し、主に日本国内の医薬品メーカ、化学メーカの研究機関を対象に販売するものです。
販売はWindows版のみで、価格は企業・官庁向けは30万4千円〜、教育機関向けは7万6千円〜で国内で2004年3月までに1,000本の販売を目標とします。

ACD 5.0は、化学・創薬研究者やその他さまざまなスペクトル(*1)等の解析測定に携わっている方々が、化合物の各種分析機器から収集したスペクトルデータをもとに化学構造式を予測したり、逆に化学構造式からスペクトルを予測することができます。
また、ケミカルシフト(*2)の予測、物性予測(*3)、化合物名命名などの化学研究をサポートするツールを標準装備しており、化学構造データベースの充実や分析業務の効率化を支援します。本製品の導入によって、スペクトルデータ処理にかかる期間を短縮することができます。

【機能の概要】
  1. スペクトルデータ処理
    各種分析機器からのスペクトルデータをもとに化学構造式を予測することができます。また、スペクトルデータ、化学構造式とともに物性値[水溶解度,沸点,LogD(分配係数),LogP(疎水係数),pKa(酸解離定数)]を化学構造データベースとして管理できます。
    なお、本ソフトウェアは各メーカの各種分析機器に対応したインターフェース、およびChemDraw(*4)、ISIS(*5) などのプログラムに対応したインターフェースを標準装備しています。

  2. 化学構造式からの命名
    化学構造式から新規化合物の命名をIUPAC(*6)に基づいて正確に行うことができます。バッチプログラムも提供します。

  3. 化学構造式からの物性予測
    化学構造式からの物性値等を正確に予測することができます。

【商品体系と価格】
 ACDパッケージ製品例:※)ACDは77種類の製品構成からなるソフトウェアです。
  1. Structure Elucidator V.5.0 :スペクトルから構造式の推定
    企業・官庁 : 792万円 教育機関 : 198万円

  2. SpecManager V.5.0 :各種分析機器のデータ処理、処理データと構造式のデータベース構築。
    企業・官庁 : 200万円 教育機関 : 50万円

  3. Chrom Manager V.5.0 :高速液体クロマトグラフィー(*7)のデータ処理、データベース化
    企業・官庁 : 40万円 教育機関 : 10万円

  4. IUPAC Name Pro V.5.0 :化学構造式からIUPAC名称を生成
    企業・官庁 : 62万4千円

  5. Boiling Point Pro V.5.0 沸点の予測
    企業・官庁 : 30万4千円 教育機関 : 7万6千円

  6. LogD Sol suite V.5.0 LogD(分配係数)、Solubility(水溶解度)の予測
    企業・官庁 : 238万4千円 教育機関 : 59万6千円

【カナダACD社について】
会社名Advanced Chemistry Development Inc.
本社所在地カナダオンタリオ州トロント
社長バル クルコフ
設立事業内容化学関係ソフトウェアの販売、サポート
URLhttp://www.acdlabs.com

【用語説明】

 *1 スペクトル:
分子は周波数の波長の違いなどさまざまな条件により固有な値や動きをもっている。そういった特性を利用して化合物の構造解析を行う実験で各種分析機器から検出された分子の固有の時系列データを表したグラフ(チャート)のようなもの。
 *2 ケミカルシフト:
NMR(核磁気共鳴装置)で求まる吸収ピークの位置データで化合物の構造に特有の情報を有するもの。
 *3 物性予測:
化学者が必要とする様々な化合物の数値、水溶解度、沸点等を予測すること。
 *4 ChemDraw:
CambridgeSoft社の化学構造式作画プログラム。
 *5 ISIS:
MDL Information Systemsの化学情報データベースプログラム。
 *6 IUPAC:
International Union of Pure and Applied Chemistryの略。国際純正応用化学連合。
 *7 高速液体クロマトグラフィー:
混合物の分析を行う分析機器。高分子物質や熱分解性物質・イオン性物質の分析に効果的である。移動相と固定相からなるカラム(管)の中に移動相液体を流す。その流れにサンプルを注入して固定相を通すと各成分が抽出され検知する。クロマトグラフィーとは、化合物の混合物を分離、定性、定量するための手法の一つ。

【商標】
掲載されている会社名、商品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

以 上



製品情報ホームページ http://software.fujitsu.com/jp/acd/

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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