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[ PRESS RELEASE ] |
2002-0045
平成14年2月25日
富士通株式会社 |
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仮想メカで制御ソフトの検証を実現する「VPS/IOConnector」新発売
当社は、三次元仮想設計支援シミュレータ「VPS(ブイピーエス/Virtual Product Simulator)」の新
オプションとして、仮想メカでの制御ソフト( *1)の検証を実現するソフトウェア「VPS/IOConnector(アイオーコネクター)」を、2月25日から販売開始します。
機構シミュレーション( *2)が行える基本モジュール「VPS/Digital Mockup(デジタルモックアップ)」とともに、今後1年間で100本の販売を目指します。
VPSは、多くの三次元CADと連携し、試作品を作成する前に、機構動作や組立性、保守性、環境負荷などを検証できるので、製作コストを削減できます。VPSは、富士通研究所の要素技術から誕生し、既に富士通社内の多くの部門で利用され、製品開発工程全体の効率化に貢献しています。
VPS/IOConnectorを用いると、モータやセンサの異常状況を発生させ、制御ソフトの検証やフェ−ルセーフ機能( *3)の確認が可能です。これらの確認は仮想メカで実施できるので、制御ソフトの開発期間の短縮と品質向上を実現します。また、従来のように試作機を何回も作って検証する作業が削減できるので、製作コストを削減できます。
なお本製品より、旧称FJVPSをVPSと名称変更致します。
本製品の特長は以下の通りです。
- 異常状況の発生機能
モータやセンサなどの標準モデルをあらかじめ用意しており、それらを使って故障、動作不良状態、干渉状態の異常状況を人工的に発生させ、制御ソフトの検証、更にフェ−ルセ ーフ機能を確認することができます。
- 用紙の搬送状態の確認
さまざまなサイズ,厚さの用紙を標準モデルであらかじめ用意し、紙送り経路を設定することでモータやセンサ、ローラなどによる用紙の搬送状態の検証が行えます。
- 各種ファーム開発ツールとの連携
ソースデバッガ( *4)や、制御ソフト開発の各種ツール( *5)との連携、さらには、制御ボードや生産設備でよく使われているPLC( *6)と連携することができます。
【価格(税別)】
- VPS/IOConnector 1本 - 300万円、 5本 - 1200万円、 10本 - 2100万円
- VPS/Digital Mockup + IOConnector セット価格 1セット - 500万円
(※2.は、3次元CADシステムからのコンバータを含みます。)
【動作環境】
- FMV、CELSIUS(FMV-PRO)などのAT互換機
- Windows NT4.0(ServicePack6a以降) または Windows 2000(ServicePack2以降)
- CPU PentiumII266MHz以上(CPU PentiumII400MHz以上推奨)
- 物理メモリ96MB以上、ハードディスク100MB以上
- ビデオメモリ8MB以上(推奨)
- OpenGLアクセラレータ(推奨)
【用語解説または注釈】
- (*1) 制御ソフト
-
マイコンなどを使い機構動作の制御をするプログラム。 ファームウェアやPLCなど。
- (*2) 機構シミュレーション
-
機械の動作シミュレーション。
- (*3) フェ−ルセーフ機能
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機械の故障あるいは誤動作が発生した場合の安全側への作用を配慮した機能。
- (*4) ソースデバッガ
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作成されたプログラムに対するデバッグを効率よく行うための支援ツール。
- (*5) 各種ツール
-
CASE(Computer Aided Software Engineering)
コンピュータ支援によるソフトウェアエンジニアリング。
連携できるツール : SOFTUNE(富士通)、ZIPC(キャッツ)、MATLAB(サイバネット)、System-G(GAIO)
- (*6) PLC
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Programmable Logic Controller
生産設備の現場でよく利用されている制御装置。 制御プログラムを転送することにより容易に書き換え可能であり、高速な制御ができます。現在、連携できるPLCはオムロンCS1またはそれにコンパチブルなものに限ります。
【商標について】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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