ホームページでアナウンス、ホームページプレイヤー新開発

株式会社富士通研究所(社長:藤崎道雄、本社:川崎市)は、登録したニュースページや行政広報ページ、企業広告ページなどの各種のホームページを自動的に読み上げたり、音声/動画ファイルを自動再生したりすることで、各種の情報提供を行うのに最適なホームページプレイヤーを開発いたしました。
家庭やオフィスはもちろん、市役所、銀行、商店などの人が集まる場所で、HTML形式で記述したホームページを、各種のジャンルに編成し、そのテキスト部分を音声合成で読み上げたり、音声ファイルを自動再生したりすることで、広くお知らせすることが可能になります。
なお、本システムは、11月から富士通の電子行政モデルルーム「netCommunity」 (*1)にて展示しています。
【開発の背景】
ブロードバンド・インターネットの時代には、家庭などさまざまな場所でインターネットの常時接続が進み、これを有効に活用するサービスの重要性が高まると予想されています。音楽や映像のストリーミング (*2)による配信もこれらを活用できるサービスのひとつとして注目されています。しかし、ひとつのジャンルでも、いろいろなホームページに散在する情報を取得するためには、何度もコンピュータを操作する必要があり、好みの情報をだれでも簡単に取得できるシステムの開発が望まれていました。
【今回開発した技術】
今回、情報提供するホームページのアドレスおよびジャンルなどの属性情報を登録し、登録情報に応じて自動編成するためのサーバと、この編成順序に基づいてホームページのテキスト情報を読み上げたり、音声/動画ファイルを順次自動再生したりするホームページプレイヤー (*3)を開発しました。これにディスプレイを接続すれば、ホームページをそのままご覧いただくことも可能です。
これらの機能と特長は、以下の通りです。
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1.ジャンル編成サーバの機能
- ホームページの登録機能
情報提供者は、ホームページのアドレスとジャンルなどの属性情報だけを編成サーバに登録します。普段使用しているサーバからファイルを転送する必要はありません。
- ジャンル編成
ホームページプレイヤーを通して、欲しい情報のジャンルを指定すると、編成サーバは、指定されたジャンルのホームページをリアルタイムで自動的に編成します。したがって、ユーザ(情報受信者)は、いつでも自分好みの情報を瞬時に選択することが可能です。また、情報提供者はページをジャンル別に編成して発信する手間が省けます。
2.ホームページプレイヤーの機能
- 自動テキスト読み上げと音声/動画ファイルの自動再生
ホームページのテキスト部分は音声合成し、リンクされた音声/動画ファイルは自動再生しますので、ユーザは自分の好みのジャンルを指定するだけで、ホームページから情報を取得することが可能です。
- ジャンル編成に基づいた自動再生、常時再生
編成サーバから受信したホームページの順番に自動再生、常時再生するので、テレビやラジオのように、電源が入っていれば、常時、情報を取得することが可能です。
- 簡単操作
音声や押しボタンで、ジャンル編成/早送り/巻戻しなどを簡単に操作できます。このとき、スピーカ出力の自動抑制機能により、プレイヤーが音声出力中でも音声操作が可能です。また、プレイヤーの実行状態を光で表示しますので、いつでも実行状態を確認できます。
これらの機能によって、情報提供者にとっては、手軽に制作できるホームページでテレビやラジオのような音声による情報提供が可能となります。また、情報の受信者にとっては、常時接続を最大限に活用して、いろいろな作業をしている最中でも好みのホームページから情報を得ることが可能です。
今後は、家庭や公共の待合室等において、官公庁や企業の広報/広告活動ツールとして、または車載/福祉分野での情報配信サービスツールとして市場開拓を行う予定です。
【用語説明】
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- *1 電子行政モデルルーム「netCommunity」
- 電子行政を実現する多彩なソリューションをご体験いただくために、富士通が開設した電子行政モデルルーム。(http://salesgroup.fujitsu.com/kokyo/densi/)
- *2 ストリーミング
- サーバにあるサウンドや動画データをネットワークでダウンロードしながら順次再生する技術。
- *3 ホームページプレイヤー
- ホームページプレイヤーは本サービス専用の受信端末です。ディスプレイを接続すれば、再生中のホームページや動画を見て楽しむことも可能です。また、一般のパソコンでも専用ソフトをインストールすれば、本サービスの一部を利用することができます。
【商標】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上

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