「@nifty IPv6実験サービス」を開始
〜ADSLを用いたIPv6ネイティブアクセスサービスを提供〜
ニフティ株式会社(以下 ニフティ、代表取締役社長 : 渡辺武経、本社 : 東京都品川区)と 富士通株式会社(以下 富士通、代表取締役社長 : 秋草直之、本社 : 東京都千代田区)は、次世代のインターネットプロトコルであるIPv6 (*1)を利用した実験サービスを2002年1月下旬から開始します。
この実験サービスは、IPv6普及・高度化推進協議会が総務省や通信・放送機構と連携して実施している「IPv6アクセス網及び情報家電による実証実験」の一環として、ADSL回線事業者である イー・アクセス株式会社(以下、イー・アクセス)と共同で行うものです。ADSLを用いたIPv6ネイティブアクセス (*2)サービスは、世界で初めての試みとなります。
実験サービスへの参加モニターの募集は、ニフティが運営するインターネットサービス"@nifty(アット・ニフティ)"の会員を対象に本日12月10日から開始します。募集人数は100名程度を予定しています。また、参加申し込み・モニターの選定については、@nifty内のコミュニティの一つであるISDN&ブロードバンドフォーラムの協力を得て行います。実験サービスを利用することによる追加料金はかかりません。
モニターは実験サービスを利用することで、以下のような環境を体験することができます。
- IPv6ネット経由での@niftyの一部コンテンツの利用
- IPv6の特長を生かしたコンテンツの利用
- IPv6に対応した情報家電等の利用
今後、情報家電の普及や家庭でのネットワーク利用の拡大において、豊富なアドレス資源、自動設定機能などを盛り込んだIPv6への対応が不可欠となっています。
ニフティは、実験サービスの提供を通じてIPv6のさらなる普及・促進を図り、より快適で魅力あるインターネットサービスの構築を推進していきます。
富士通は、昨年12月より、「FENICS専用線IP接続サービス」の利用企業を対象に、IPv6接続実験サービスを提供しています。IPv6に関する一連の実験で得たノウハウを活かし、富士通のネットワークサービスである「FENICS」を、Peer-to-Peer通信、セキュリティ通信などを実現する次世代のサービスインフラとして構築することを目指しております。また、これらの実験を通し、将来の高度情報社会基盤の基礎技術であるIPv6の普及に貢献していきたいと考えております。
【おもな利用条件】
- 関東地域で@niftyADSL接続サービス(イー・アクセス回線)を利用の方
- WindowsXP搭載のパソコンを利用の方
【今後の取り組み】
- 情報家電など新しい端末に対応したIPv6アクセス環境の拡充
- @niftyコンテンツのIPv6対応
- IPv6技術を利用した独自コンテンツの提供
-
- *1)IPv6
- 現在利用されているインターネットプロトコルIPv4のアドレス枯渇問題に端を発して
標準化が進められてきた次世代インターネットプロトコル。
- *2)IPv6ネイティブアクセス
- IPv4上でのトンネルを用いない、IPv6をアクセス回線上に直接流すサービス。
既存のIPv4ネットワークに影響されず、安定したIPv6の接続性を提供できる。
※製品名などは一般に各社の商標または登録商標です。マークは明記していません。
以 上

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