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[ PRESS RELEASE ] 2001-0219
平成13年11月1日
富士通株式会社
ブロードバンド・インターネットを支える富士通No.069
プロダクト


携帯電話、車載機器向け

組込み用『Bluetooth(TM)ベースバンドLSIソリューション』発売

MBG011


当社はこのほど、組込み用Bluetooth(*1)ベースバンドLSI「MB86C00」「MBG011」の2製品を開発いたしました。本製品に携帯電話や車載機器向けのソフトウェアを組み込み、『BluetoothベースバンドLSIソリューション』として、11月1日より発売いたします。

Bluetooth は、パソコン、周辺機器、デジタルカメラ、携帯電話などのデジタル機器をワイヤレスで接続し、2.4GHzの周波数帯を用いてデータをやり取りする近距離無線通信規格です。すでにノートパソコンへの搭載が開始されており、今後は、携帯電話やターミナルアダプタ、プリンタなどの周辺機器への搭載が急速に進むと予測されています。
調査会社Cahners In-Statによると、Bluetoothは、1年間に2倍を越える成長が見込まれており、2005年には約10億台にものぼる各種デジタル機器に搭載され、そのうち、8割以上が組込み用と予想されております。
現在、世界各国で2,800社を上回る企業が、業界団体「Bluetooth-SIG」(*2)に参加し、仕様の策定と製品の開発を行っております。当社は、平成13年10月18日に「Bluetooth-SIG」より、Bluetooth規格バージョン1.1の認証を取得し、今回の新製品を開発いたしました。

当社は、高い成長が見込まれる携帯電話とカーナビやカーオーディオなどの車載機器向けに、Bluetoothソリューションを提供してまいります。
今回発売する「MB86C00」「MBG011」は、モバイルインターネット市場向けのプラットフォームIPでリーディングサプライヤであるパーサステクノロジーズplc社(*3)よりライセンス供与されたベースバンドIPコアと、携帯機器向けで標準コアとなりつつあるARM(TM)社のARM7TDMI(TM) CPUコアを採用しております。32ビットCPUと大容量メモリの搭載により、ベースバンドLSIの処理範囲が拡大し、搭載機器のメインCPUの負担を大幅に軽減できます。
ソフトウェアとして、基本的なプロトコルスタック(*4)、および携帯電話や車載機器向けに適したプロファイル(*5)を組み込んで提供いたします。

さらに、小型パッケージ(FBGA-176ボール:8mm×8mm×0.93mm) の採用により、搭載する携帯機器の小型化に対するニーズにも対応しております。

当社は、今後もデジタル家電市場など幅広い市場に向けて、ブロードバンド・インターネット時代に最適なBluetoothソリューションを提供してまいります。

【税別サンプル価格】
「MB86C00」:2,500円,  「MBG011」:3,000円
【サンプル出荷時期】
平成14年1月から (量産:平成14年3月から)
【販売目標】
50万個/月
【主な特長】
  • プロファイルを含めたプロトコルスタックをベースバンドLSI上で動作可能です。
  • 富士通製以外のRF-ICにも対応可能です。
  • 「MBG011」は、フラッシュメモリをMCPに搭載することで、機器の小型化に対するニーズにも対応しています。
【主な仕様】
  • Bluetooth規格バージョン1.1準拠
  • プロセス:0.25ミクロンCMOS
  • 内蔵CPU:ARM7TDMIプロセッサ
  • 内蔵メモリ:「MB86C00」:SRAM 64Kバイト、マスクROM 32Kバイト
               「MBG011」:SRAM 64Kバイト、マスクROM 32Kバイト、
               フラッシュメモリ 256Kバイト
  • USB I/F:Rev1.1準拠 12Mbpsフルスピード対応
  • UART I/F(*6):2チャンネル、1200bps 〜 921.6Kbps
  • PCM I/F(*7):μ-Law(*8)、A-Law(*9)、CVSD(*10)、CLK-SYNC、入出力モード切替
  • PLL(*11)を内蔵:システムクロック14種に対応(8.0 MHz 〜32.0MHz)
  • パッケージ:FBGA-176ボール(0.5mmピッチ)、サイズ(8mm×8mm×0.93mm)
【用語説明】
*1 Bluetooth
携帯情報機器向けの無線通信技術です。Bluetoothを使うと、ノートパソコンやPDA、携帯電話などでケーブルを使わずに無線接続し、音声やデータをやりとりできます。
*2 Bluetooth-SIG (Bluetooth-Special Interest Group)
Bluetoothの技術標準化や仕様の策定を推進する業界団体です。
*3 Parthus Technologies Plc.(パーサステクノロジーズplc社)
CEOBrian Long(ブライアン・ロング)/本社:アイルランド ダブリン市
概要1993年に設立されました。携帯電話、MP3、Bluetoothなどのモバイルインターネット市場向けプラットフォームIPのリーディングサプライヤです。ロンドン証券取引所、ナスダックに上場しております。
ホームページアドレス  http://www.parthus.com/
*4 プロトコルスタック
プロトコルを組み合わせたものを示します。Bluetoothでは、Bluetoothコア、適合プロトコル、アプリケーションの3階層に分かれます。
*5 プロファイル
相互接続性の確保のため、同じ規格の製品であるにも関わらず接続できないという問題を未然に防ぐためにアプリケーションから使用すべきプロトコルまでを規定したものです。
*6 UART I/F(Universal Asynchronous Receiver Transmitter Interface)
パラレル信号をシリアル信号に変換したり、逆にシリアルデバイスから送られるシリアル信号を、パラレル信号に変換したりするデバイスのインタフェースです。
*7 PCM I/F(Pulse Code Modulation)
アナログデータである音を、一定の時間ごとにAD変換し、デジタルデータとする機能とのインタフェースです。
*8 μ-Law
CCITT G.711 で規定される音声符号化における圧縮方式の1つです。 主に日本、USでこのμ-Law が使われています。
*9 A-Law
CCITT G.711 で規定される音声符号化における圧縮方式の1つです。主にヨーロッパでこのA-Law が使われています。
*10 CVSD(Continuous Variable Slope Delta Modulation)
Bluetooth に用いられる音声符号化方式における圧縮方式のひとつです。
*11 PLL(Phase Locked Loop)
入力信号と周波数や位相のズレのない出力信号を生成する回路技術です。
【商標】
  • Bluetoothは、米国内におけるBluetooth-SIG Inc.の商標または登録商標です。
  • ARMおよびARM7TDMIは、英国および米国内におけるARM Ltdの商標または登録商標です。
  • 記載されている製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

以 上

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