世界初のMO対応ブロードバンドコンテンツ配信サービスの開始について

～期間限定のキャンペーンサイトでは音楽ビデオクリップなどを無料で配信～

富士通株式会社(以下、富士通)とNTTコミュニケーションズ株式会社(略称：NTT Com)は共同で、映像などのディジタルコンテンツを、「メディアID」機能(*1)に対応した3.5型MO(光磁気)メディアに配信するプラットフォームサービスを、12月1日より開始いたします。

あわせて、12月1日より本サービスをより多くのお客様に体験していただくために、平成14年3月末までの期間限定のキャンペーンサイト「moclip.com」(URL：http://moclip.com/)において、無料で音楽ビデオクリップなどを配信いたします。

近年、ブロードバンド・インターネットを実現する様々なインフラが整備されており、そこで配信されるコンテンツの容量は、ますます大きくなってきています。しかし、ブロードバンド・インターネット経由で購入された音楽や映像などのディジタルコンテンツは、パソコンのハードディスクや半導体メディアにしか記録することができませんでした。このような状況の中でお客様からは、大容量のコンテンツを保存でき、持ち運びが容易で他のパソコンでの再生も可能である、より安価な記録メディアが求められております。

今回、富士通とNTT Comが提供するディジタルコンテンツの配信サービスは、最大で2.3ギガバイト(GB、ギガは10億)の3.5型MOメディアに、最大314分間のビデオ映像(MPEG4方式によるDVDクオリティの圧縮をエンコードレート1Mbpsで行った場合)を、著作権を保護したままで記録・再生することができます。これにより、お客様は、安価なリムーバブル記録メディアに高品質な大容量コンテンツを記録し、場所を選ばず手軽に楽しむことができます。

本サービスは、コンテンツホルダが保有する様々な映像作品を高画質で圧縮し、NTT Comのコンテンツ配信プラットフォーム「DRM-WING (Arcstar MUSIC ＆ VIDEO)」を利用して、ディジタルコンテンツの著作権保護を可能にする「メディアID」機能を搭載するMOメディア向けに提供いたします。

「メディアID」機能に対応するMOディスク装置は、今回のサービスに協賛していただく、株式会社アイ・オー・データ機器、加賀電子株式会社、株式会社富士通パーソナルズ、株式会社メルコ、ヤノ電器株式会社、ラディウス株式会社(五十音順)より順次販売されます。

対応するMOメディアについては、既に販売されており、加えて、本日より、富士通コワーコ株式会社から230MB、540MB、640MB、1.3GB、2.3GBの富士通純正MOメディアの販売が開始されます。

なお、「メディアID」機能に対応するMOディスク装置およびMOメディアには、「メディアID」機能を示すロゴマークがついております。

富士通は、映像や画像などのディジタルコンテンツの著作権保護を実現する「メディアID」機能をサポートする3.5型MOディスク装置とメディアの普及を進めており(2000年9月発表)、OEM市場向けにグローバルに事業を展開しております。今回の共同ビジネスで、より一層のMO市場の拡大を目指します。

今後も富士通とNTT Comは協力して、富士通のMOディスク装置の最新技術と、NTT Comの国内最大の音楽・映像のコンテンツ配信プラットフォームを融合させることにより、ディジタルコンテンツ配信産業の発展と市場の拡大を推進していきます。

●配信サービスについて

コンテンツホルダへのメリット

NTTコミュニケーションズが提供するインターネット上の総合コンテンツ配信プラットフォームサービス『DRM-WING (Arcstar MUSIC & VIDEO)』では、著作権を保護しつつインターネット上でディジタルコンテンツを配信する機能をワンストップでコンテンツホルダの皆様へ提供しています。

このプラットフォームサービスでは、インターネット上で音楽や映像等のコンテンツ配信を行う際に必要な「コンテンツオーサリング」、「配信システム」、「著作権保護システム」、「課金・決済システム」、「カスタマサポート」等を提供しており、このサービスを利用することにより、コンテンツホルダの皆様は楽曲やビデオクリップなどのオンライン販売や試聴サービスを手軽にはじめることができます。

著作権保護方式にはMicrosoft社のWMT(*2)方式及び他の方式を利用することにより、MOデバイスをはじめとしたWindows Media対応デバイスだけでなく、Net MD(*3)、マジックゲートメモリースティック(*4)、SDメモリーカード(*5)等へのコンテンツの配信にも対応しております。

●「メディアID」機能に対応する3.5型MOについて

MOをお使いのお客様のメリット

本サービスにより購入したコンテンツをMOに保管することが可能となり、お客様にとって次のような一層使いやすい環境を実現いたします。

コンテンツの規模（230MB～2.3GB）にあわせて最適なMOメディアを選んで保存できます。
3.5型MOを利用できるパソコンであればどこででも再生できます。
ビデオテープのようにコレクションとして整理できることに加え、MOの長期保存(50年以上)性により貴重なコンテンツを安心して保管できます。

●利用予定会社

コンテンツホルダ

日本クラウン株式会社
有限会社セーニャ・アンド・カンパニー
株式会社トイズファクトリー
株式会社バップ
株式会社ポニーキャニオン
ユニバーサルミュージック株式会社

●キャンペーンサイト協力

株式会社ロード・アンド・スカイ

【用語説明】

*1 「メディアID」機能: ネットワーク時代におけるディジタルコンテンツなどの流通において課題とされている著作権保護への対応を、3.5型MOディスク装置とメディアに固有の番号を付加することにより、実現させるための機能です。
*2 「WMT」: Windows Media Technologiesの略で、マイクロソフト社が提供するコンテンツ配信技術です。
*3 「Net MD」: USBケーブルで接続されたパソコンからMD機器へ音楽データを著作権を保護しながら高速で転送するインターフェース規格です。
*4 「マジックゲートメモリースティック」: 著作権保護技術MagicGateに基づいて音楽データを記録することができるIC記録メディアです。
*5 「SDメモリーカード」: 松下電器産業株式会社およびサンディスクコーポレーション、株式会社東芝の3社で開発を進めてきた、ディジタル・ネットワーク時代には欠かせない高度な著作権保護機能を特長とするフラッシュメモリーを内蔵した携帯メディアカードです。

【商標】

記載されている製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

以上

製品情報ホームページ

http://mo.fujitsu.com/

	[ PRESS RELEASE ]	平成13年11月1日富士通株式会社 NTTコミュニケーションズ株式会社


	プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。