デザインレビューのための機能を強化した「FJVPS V10L13」新発売
当社は、設計検証のためのデザインレビュー会議機能を強化した三次元仮想設計支援シミュレータ「FJVPS(エフジェイブイピーエス/Fujitsu Virtual Product Simulator) V10L13」を、11月12日から販売開始します。
基本セット価格は250万円で、今後1年間で500本(8億円)の販売を目指します。
FJVPSを用いると、三次元CADとの連携による仮想設計を支援し、試作品を作成する前に、歯車などの機構動作や組立性、保守性、環境負荷などを検証できるので、試作品の製作コストを削減できます。FJVPSは、製品開発工程全体の効率化を図る新しいカテゴリーのソフトウェアとして、その優れた機能が評価され、ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2001(財団法人ソフトウェア情報センター) を受賞しております。
今回は、設計検証時に行うデザインレビューに便利な機能を追加しました。
デザインレビューを実施する際、コメントや注記を三次元画面上に直接記録し、HTML形式で保存することができます。これにより、デザインレビューの結果をWebブラウザで閲覧できます。
また、プロジェクタを使用し、三次元モデルを製品の実物大で投影できる実サイズ表示機能により、会議参加者は、製品の操作性や保守性を分かりやすく検証できます。さらに製品部材のリサイクル可能率 (*1)計算機能を追加し環境にやさしい製品を設計することが可能になります。
本製品の特長は以下の通りです。
- デザインレビュー記録機能
デザインレビューの結果を記録する機能です。コメントや注記を記述し、画像データとともにHTML形式で保存できます。インターネットを介して関連部門への素早い情報提供が可能です。
- 実サイズ表示機能
プロジェクタを使用し、設計中の製品を実サイズで投影できる機能です。会議参加者は、製品の操作性や保守性を分かりやすく検証できます。
- リサイクル可能率計算機能(オプション)
部品ごとにリユース可能率(*2)の設定ができ、マテリアルリサイクル可能率(*3)と合わせた、リサイクル可能率を算出できます。
- カメラ機能
試作品では分からない製品の内部構造を、自由な位置に設置可能な仮想カメラを使い確認することができます。仮想カメラは自由に動かし、好きな場所をすぐに確認できます。手を入れる場所に尖った部品がないか、ケーブルをいれる隙間があるか、などの検証に有効です。
なお、「FJVPS V10L13」は、10月24日から大阪市で開催される「第4回 関西設計製造ソリューション展」(主催:リード エグジビション ジャパン株式会社) に出展します。
【価格(税別)】※ 3次元CADシステムからのコンバータを含みます。
- FJVPS/Digital Mockup 1本 - 250万円、 5本 - 1000万円、 10本 - 1750万円
[オプション]
- FJVPS/Eco Design 1本 - 125万円
(リサイクル率の検証や製品の素材生成時に発生するCO2の発生量などの環境評価を行うことができます)
- FJVPS/Manufacturing 1本 - 400万円、 5本 - 1200万円 10本 - 2000万円
(製品の製造フローを作成することができます。また、製品を組み立てる作業時間なども算出することできるため、組立性検証を行うことができます。)
【動作環境】
- FMV、CELSIUS(FMV-PRO)などのAT互換機
- Windows NT4.0(ServicePack6a以降)
- Windows 2000(ServicePack2以降)
- CPU PentiumII266MHz以上
(CPU PentiumII400MHz以上推奨)
- 物理メモリ96MB以上、ハードディスク100MB以上
- ビデオメモリ8MB以上(推奨)
- OpenGLアクセラレータ(推奨)
【用語説明】
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- *1 リサイクル可能率
- 部品の総重量に対する、リユース可能部品とマテリアルリサイクル可能部品の合計重量の割合。
- *2 リユース可能率
- 回収した部品をそのままの形で再利用できる割合。リユースは通常、可能/不可能の概念ですが、FJVPSではリユースの表現に可能率を使用し、リユースが実施されるプロセス内での損失などを考慮できるようにしています。
- *3 マテリアルリサイクル可能率
- 回収した部品の素材を再生し、原材料として再利用する重量の割合。
【商標】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上

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