富士通における調達改革について
〜調達のより一層の集中化と中期戦略目標「PI21」〜
当社は、購買部門の組織を改革し、中期戦略目標『PI21 (Procurement Innovation 21:調達改革21)』を策定し、集中調達をより一層進めてまいります。
平成13年10月1日に、当社の事業再編等に対応するため、購買本部の組織改革 (*1)を行いました。当組織改革により以下の集中調達の効果を拡大します。
- グループ調達戦略立案
スタッフ部門(*2)の強化と集中調達の一層の推進。
- 有力サプライヤーとのパートナーシップ強化
有力サプライヤーの見極め、連携強化、SPR(Suppliers Performance Review、*3)の充実、TCS(Total Cost Solution、*4)の追求。
- 標準化・共通化、ローコスト提案の強化
部材コストの徹底削減、所要変動への対応力強化。
- IT活用共通インフラの強化
組織のスリム化、業務スピードアップ、ナレッジマネジメントとリスクマネジメントの向上。
- グリーン調達の推進
TCSに加え、地球環境保全に配慮した調達を実施。
購買部門における中期戦略目標は、『部材費低減』、『棚卸資産の半減』、『グリーン調達比率アップ』からなります。
- 『部材費低減』
平成15年3月末までの2年間で、約5,000億円の部材費低減を行います。
- 『棚卸資産の半減』
現在の部材の調達に掛かる時間(調達手番)を、今後2年間で半減します。
平成15年3月末までに、標準部材のJIT(Just In Time)化率100%を目指します。
- 『グリーン調達比率アップ』
平成15年3月末までに、製品用部品・材料について、グリーン部材調達比率を調達金額の99%以上を目指します。
【補足説明】
- *1:購買部門の組織改革
これまで当社は、交渉力の強化と調達効率の向上のために、購買機能を購買本部に集中することで、調達スケールの拡大、当社へ部材を納入する優良企業との協力関係の強化、当社の調達体制のスリム化、ネット調達等のインフラの共通化をはかってまいりました。
平成13年10月1日より集中調達をさらに推進するために、これまで購買本部とは別に通信ビジネスグループ内にあった購買組織(通信事業推進本部購買統括部)を、購買本部に統合し、ネットワークプロダクト調達統括部としました。これとともに、購買本部の組織を以下のように改革しました。
- 購買本部
-
調達戦略室 | : | 調達施策の立案と推進、調達計画策定、全社調達システムの開発・運用・適用推進 |
エンジニアリング購買統括部 | : | ビジネスユニットに対応したローコスト・エンジニアリング推進、材料・設備の集中調達 |
グローバルプロキュアメントセンター | : | 半導体、電子部品、ソフトウェアの全社集中調達、より一層のグループ調達の推進 |
システムプロダクト調達統括部 | : | サーバ、ワークステーション、PC、モバイルフォン用ユニット・部品の調達 |
ペリフェラルプロダクト調達統括部 | : | HDD/MO、ATM/POS、プリント板用部材、及び加工品の集中調達 |
ネットワークプロダクト調達統括部 | : | 通信機器用ユニット・部品・加工品の調達(通信部門より統合) |
- *2:スタッフ部門
- 平成13年10月1日に新設した『調達戦略室』と『エンジニアリング購買統括部』を示します。
- *3:SPR
- Suppliers Performance Review、サプライヤー評価システム。
- *4:TCS
-
Total Cost Solution、価格だけでなく、品質、供給力等も含めた総合力・サービス。
【商標】
- 記載されている製品名等の固有名詞は、各社の登録商標もしくは商標です。
以 上
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