高性能ビジネス検索システムの開発と販売、
「アクセラテクノロジ株式会社」設立
富士通株式会社(以下、富士通)は「スピンアウト・プログラム (*1)」により、高性能ビジネス検索システムの開発グループを分離・独立させ、「アクセラテクノロジ株式会社」(以下、アクセラテクノロジ)を本年7月3日に設立いたしました。
アクセラテクノロジはこのたび、インターネットビジネス分野での本格的な事業展開を図るため、富士通および株式会社サンブリッジ (*2)(以下、サンブリッジ)に第三者割当増資を実施いたしました。そして、8月27日、先進的機能を搭載した高性能ビジネス検索システム「eAccela BizSearch(イーアクセラ ビズサーチ)」の販売を開始いたしました。
■市場ポテンシャルを睨み富士通から独立
富士通は、必要な情報に超高速でアクセスできる高性能検索システムIntelligentSearchを開発、販売しており、現在、株式会社リクルート様の情報サイトISIZE、ニフティ株式会社様、株式会社ブックワン様など、300社以上のお客様でご利用いただいております。また、IntelligentSearchは、(財)ソフトウェア情報センター(SOFTIC)のソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2000を受賞しております。
富士通は、インターネットビジネスが更に本格化するなか、当システムの市場ポテンシャルが極めて高く、オープン市場へのより積極的なビジネス展開が重要と判断し、IntelligentSearchの開発グループを中心として「アクセラテクノロジ」を設立いたしました。
■ビジネスのために生まれた高性能ビジネス検索システム「eAccela BizSearch」
「eAccela BizSearch」は、新世代のeビジネスシステム構築に不可欠な高度情報活用のプラットフォームとして、IntelligentSearchの高度な技術を活用した超高速、スケーラブル、高精度、高信頼性などの特長を持っております。なかでもビジネスドキュメントの標準形式XMLに対応したことにより、電子カタログから携帯電話向けコンテンツのナビゲーション、B2Bの取引ごとに発生する多様なドキュメントから有用な情報の抽出など、勝つためのeビジネスになくてはならない機能を提供します。
■日本型ベンチャーの新スキームによるビジネス展開
優秀な人材をはじめとする重要な経営資源が大企業に集中しがちな日本の経営環境のなかで、テクノロジベースのベンチャー企業を立ち上げることは容易ではありません。そこで、アクセラテクノロジの設立においては、富士通の高度な先進技術を持つエンジニアを独立させ、そこに日本有数のインキュベータであるサンブリッジや外部資本など、社外の優れた経営リソースを積極的に投入することでビジネスを急加速するスキームを採用しました。
■サンブリッジによる強力な事業支援
アクセラテクノロジは、サンブリッジが運営するベンチャー支援施設「サンブリッジ・ベンチャーハビタット」内に本社を置いています。サンブリッジは、柔軟で進取の気鋭に溢れる取組みである富士通の「スピンアウト・プログラム」と、最先端かつ応用力に富むアクセラテクノロジの技術力および経営陣のビジネス遂行力を高く評価し、投資・支援してまいります。サンブリッジはIT業界での長年にわたる豊富な経験と中立的な立場から、アクセラテクノロジのより広範な営業チャネルの拡大推進を図り、その事業展開を強力にサポートしてまいります。
- <アクセラテクノロジ株式会社会社概要>
社名 | : | アクセラテクノロジ株式会社(英文名称:Accela Technology Corporation) |
本社 | : | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1−12−1 渋谷マークシティ17F |
URL | : | http://www.accelatech.com/ |
設立日 | : | 2001年7月3日 |
資本金 | : | 100,250,000円(2001年8月現在)(資本準備金を含む) |
出資比率 | : | アクセラテクノロジ株式会社 経営陣 47.6%、富士通株式会社 40.5%、株式会社サンブリッジ 11.9%(議決権ベース) |
代表者 役員構成 | : | 代表取締役社長 | 進藤 達也 |
取締役 | 森下 光年 |
取締役 | 棚倉 由行(非常勤。現富士通(株) ソフトウェア事業本部長代理) |
監査役 | 藤岡 宣孝(非常勤。現富士通(株) 情報処理事業推進本部経理部担当課長) |
社員数 | : | 設立時8名(常勤役員2名を含む) |
事業内容 | : | 高性能ビジネス検索システムの開発・販売、プロフェッショナル・サービスの提供など |
売上目標 | : | 2003年度20億円 |
上場 | : | 2004年にIPOを計画 |
- <代表取締役社長 略歴>
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1983年 | 早稲田大学理工学部 電子通信学科 卒業 |
1983年 | 富士通株式会社 入社 |
1989年 | Stanford University, Computer Systems Laboratory客員研究員(〜1991年) |
1998年 | 博士号(情報科学)取得 (早稲田大学より) |
1999年 | 開発担当部長 高性能検索ソフトウェアを開発し、SolarisおよびWindowsNT用にIntelligentSearchとして出荷 |
2001年7月 | アクセラテクノロジ株式会社 代表取締役社長に就任 |
<アクセラテクノロジの事業内容・新製品>
■事業内容
新世代eビジネスにフォーカスした高度ビジネス情報活用ソリューションの提供
- ビジネス向け高性能検索システムの開発・販売
高性能ビジネス検索システム「eAccela BizSearch(イーアクセラ ビズサーチ)」の開発ならびに販売をいたします。「eAccela BizSearch(イーアクセラ ビズサーチ)」は、イントラネットおよびインターネット向けのビジネス情報に対応した世界トップレベルの性能を持つ高性能ビジネス検索システムです。また、目的の情報に素早く到達するための高度なナビゲーション機能や各種分析機能を備えております。
ビジネスドキュメントの標準形式XMLをはじめ、HTML文書、Microsoft Word等の各種文書フォーマット、RDBMS、Lotus Notesなどの複合したコンテンツから目的の情報をミリ秒単位で探し出します。
プラットフォームとしては、オフィスで普及しているWindows系OS、および本格的なインターネットビジネスのためのUNIX系OS(Solaris、Linux、等)に対応しています。
(価格はWorkgroup Editionの300万円から)
- プロフェッショナル・サービス
XMLがB2Bの標準フォーマットとして広く普及していく状況を見据えて、高性能検索技術をeコマース、SCM、eCRMなどのeビジネスアプリケーションに適用し、その価値を高めていきます。
- ■新製品 < eAccela BizSearch(イーアクセラ ビズサーチ)> 製品体系
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製品体系 | 製品シリーズ | 用途 |
eAccela BizSearch V1.0 | Workgroup Edition | イントラネット向け(WWWサーバ 等の文書検索) |
Standard Edition | 中規模インターネットサイト向け(同上のインターネット対応版) |
Enterprise Edition | 大規模インターネットサイト向け(上記に加え、並列処理、クラスタ化対応) |
eAccela BizSearch ゲートウェイオプションV1.0 | Oracle、ロータスドミノ向け等 | 各種文書検索用オプション |
開発キット V1.0 |
| カスタマイズ用API(C言語、Java APIを利用した独自アプリケーション開発用) |
- 【商標について】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
- 【用語解説または注釈】
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- *1:富士通 <スピンアウト・プログラム>
- 富士通内にある優れたビジネスシーズの発掘と、外部リソースとの緊密な連携により新しい有力な企業を育成する富士通の全社的プログラム。スピンアウト企業と富士通は WinWin の関係性のもとスピンアウト企業の急速なビジネス展開・成長を実現するとともに、富士通における新たなグループ経営のあり方とグループ全体としての競争力の強化、事業基盤の拡大を追及するものです。
- *2:株式会社サンブリッジhttp://www.sunbridge.com/
- 1999年12月、日本オラクル初代社長アレン・マイナーを中心に、日本のITベンチャーの起業から成功までを一貫して支援することを目的に設立されました。ベンチャーにとっての理想的なエコシステム「ベンチャーハビタット」を創出し、日本の経済活性化に貢献することをミッションとしています。ハイグロースを目指すビジネスに必要な資金、システム、営業、マーケティングなどのサポートを、ワンストップで提供。また、ベンチャーを早期成功へと導くためのアライアンスやパートナーシップを促進し、日本のベンチャーシーンを活発化させています。
以 上
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