富士通とマイクロソフトが運用管理ソリューション分野で協業

～第一段としてSAN(Storage Area Network)ソリューション分野で協業～

富士通株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:秋草直之以下:富士通)とマイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:阿多親市、以下:マイクロソフト)は、富士通の統合運用管理ソフトウェアSystemWalkerによるマイクロソフト製品の運用管理ソリューションを共同開発することに合意いたしました。

その第一段としてSAN環境におけるMicrosoft^® SQL Server^TM 2000 Enterprise Editionの高速バックアップソリューションを提供いたします。さらに、富士通 Windows^®プラットフォーム・センターを活用した共同検証体制の強化、両社共同でのプロモーションにより、お客様の環境に最適なソリューションを提供いたします。

ブロードバンド・インターネットの時代における情報システムには、爆発的に増加するデータ量への対応、24時間365日にわたる安定したアクセス、データの活用・流通と運用・管理のコスト削減が要求されており、これに応えるために、SANと呼ばれるサーバとストレージ装置の新しい接続形態のシステムが急速に普及しております。

SAN環境においては、複数のストレージ装置が複数のサーバから接続される形態となり、大量のデータをシステムの運用中に高速にバックアップできるような仕組みに対する要求も強くなっております。

このような要求に応えるために、両社は、Microsoft Windows 2000 Advanced Serverを始めとするマイクロソフトのサーバーオペレーティングシステムとデータベースソフトウェアMicrosoft SQL Server 2000 Enterprise Edition、さらに、富士通のディスクアレイGR700シリーズの組み合わせによって構築されるエンタープライズ環境において、SystemWalkerによるMicrosoft SQL Server 2000 Enterprise Editionの運用中の高速バックアップを可能とする運用管理ソリューションを提供いたします。

今回の発表は平成12年9月に富士通、マイクロソフトコーポレーション、マイクロソフト株式会社が発表したWindowsプラットフォームでの企業向けビジネス拡大に向けたグローバルな提携の成果の一つであり、今後、両社は、グローバル化の推進、マイクロソフトのサーバーソフトウェア製品群Microsoft .NET Enterprise Servers(*1)への対応等についても連携強化していく予定です。

今回の協業の主な内容は以下の通りです。

1.運用管理ソリューションの共同開発: 富士通のSAN対応ディスクアレイGR700シリーズ(GR720、GR730、GR740)上に配置されたMicrosoft SQL Server 2000 Enterprise Editionの高速バックアップを運用中でも可能とする運用管理ソフトウェア「SystemWalker/StorageMGR V5.0L20」を開発し、本年7月末より順次出荷を開始いたします。

これによって、Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Editionによって構築されたテラバイトオーダーの大規模データベースのバックアップがシステムの運用を止めることなく可能になります。また、富士通のディスクアレイGR700シリーズのアドバンスト・コピー機能を用いることで、秒単位の短時間で、かつ、サーバ及びLANに負荷をかけることなくバックアップが可能となり、高速・高信頼・24時間運用の実現が可能です。

今後は、遠隔地のGR700シリーズ上にデータベースの複製やバックアップを作成しておき地震等の災害からデータを保護するリモートバックアップソリューションやSANを構成するサーバ、スイッチ、ストレージの構成や障害、さらには、ディスクスペースや性能などのSANリソースの集中管理ソリューションを提供して行きます。
2.富士通Windowsプラットフォーム・センターにおける共同検証: お客様のシステムを新規に構築、導入する際の的確で迅速な動作検証を行い、早期の安定稼動を実現するために、富士通Windowsプラットフォーム・センター内に富士通のIA(Intel Architecture)サーバPRIMERGYやGR700シリーズとマイクロソフトのMicrosoft SQL Server 2000を組み合わせたSANソリューション検証のための協業体制を構築いたします。
3.プロモーション: 富士通は、その販売チャネルを使った幅広い拡販活動を行います。また、マイクロソフトは自社のお客様に対して、今回の協業におけるSANソリューションの積極的な提案活動を行います。両社は各種イベントの企画・運営、拡販ツールの作成、技術者教育プログラムの実施などを共同で行います。

<参考資料>

【マイクロソフトMicrosoft SQL Server Enterprise Editionの主な特徴】

Microsoft SQL Server 2000 Enterprise EditionはMicrosoft .NET Enterprise Servers ファミリーの中核となる企業向けデータベースソフトウェアです。SQL Server 2000 は完全なリレーショナルデータベース管理および分析システムであり、スケーラブルな e-コマース、基幹業務、およびデータウェアハウジングソリューションを作成することが可能です。

【富士通 SystemWalker/StorageMGRの主な特徴】

バックアップのための業務停止時間の大幅短縮、データベースの運用中高速バックアップ、また、バックアップの運用管理機能として、世代管理、ポリシー管理機能等を提供し、容易で信頼性の高いバックアップ運用を狙いとしたソフトウェアです。

富士通のディスクアレイ装置GR720、GR730、GR740のアドバンスト・コピー機能を利用することで秒オーダの高速バックアップを実現いたします。

【価格(税別)と出荷時期】

・SystemWalker/StorageMGR SE V5.0 180万円～、7月末出荷

【語句説明】

*1 Microsoft .NET Enterprise Servers: マイクロソフトの新戦略「Microsoft .NET(ドットネット)」に対応させたエンタープライズ向け新サーバ製品群

【商標について】

Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。

以上

SystemWalker製品ご紹介ホームページ: http://software.fujitsu.com/jp/systemwalker/
富士通 Windows^®プラットフォーム・センター: http://jp.fujitsu.com/platform/server/fwpc/index.html

	[ PRESS RELEASE ]	平成13年6月27日富士通株式会社マイクロソフト株式会社


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