当社はこのたび、株式会社NTTドコモ(以下NTTドコモ)が、2001年5月にサービスを開始する予定である「次世代移動通信システム(IMT-2000)」向けの「無線基地局装置(BTS)」を、株式会社日立国際電気(東京都中野区、社長:遠藤誠)と共同で開発 (注1)し、商用量産機の出荷を開始しました。
これにより当社は、既に出荷を開始している「マルチメディア交換機(MMS)」、「無線ネットワーク制御装置(RNC)」、「マルチメディア信号処理装置(MPE)」とともに、NTTドコモ向けの「IMT-2000」システム構成装置すべての出荷を開始しました。
今回出荷を開始した装置は「IMT-2000」の「W-CDMA」方式に対応するものであり、2001年5月にNTTドコモが世界に先駆けてサービスを開始する方式です。
当社は、「W-CDMA」方式について、1995年から基礎実験を開始し、1997年1月にはNTTドコモの実験装置開発に参加する等、先行して開発に取り組んで参りました。また、標準化にも積極的に取り組んでおり、ITU (注2)、3GPP (注3)、ARIB (注4)、TTC (注5)等での仕様作成に参加して参りました。
さらに、海外向け「W-CDMA」方式のシステムでは、1999年4月に英国のオレンジ社が実施したフィールドトライヤルに参加するとともに、2000年11月には仏国のアルカテル社と合弁会社「エボリウムSAS」を設立し、海外向けシステムの開発に積極的に取り組んでおります。
当社は今後も「IMT-2000」システムの国内外での積極的なビジネス展開を行い、移動通信におけるトータルサプライヤを目指してまいります。
IMT-2000構成システム
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- 注1)
- (株)日立国際電気がパワーアンプを、それ以外を当社が開発しています。
- 注2) ITU:
- 国際電気通信連合(International Telecommunications Union)
- 注3) 3GPP:
- 3rd Generation Partnership Project
- 注4) ARIB:
- 電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses)
- 注5) TTC:
- 電信電話技術委員会(The Telecommunication Technology Committee)
※ 本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
以 上
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