HomeNewsProductsMapDownloadEnglish
ヘルプ
ホーム > プレスリリース > 記事
お問い合わせ先 | 製品情報 |

FUJITSU
[ PRESS RELEASE ] 2000-0306
平成12年12月26日
富士通株式会社
「F2MC」シリーズ

車載メータパネル制御用高性能16ビットマイコン新発売

〜CAN対応、ステッピングモータ制御機能とLCDパネル駆動機能をワンパッケージ化〜
MB90F428GA

当社はこのほど、富士通デバイス株式会社(本社:東京都品川区大崎 社長:増永 彦太郎)と共同で、システム制御用マイコン「F2MC®(富士通フレキシブルマイクロコントローラ)」シリーズの新製品として、車載メータパネル制御用途向けの16ビットマイクロコントローラ2製品「MB90F428GA」「MB90428GA」を開発し、平成12年12月26日より受注開始いたします。

近年、自動車には駆動系や情報系の電子機器制御を行う数多くの制御用電子回路が搭載されております。これらの複雑な制御を効率よく実現するためには、車載LANを構築することが必要となります。現在、車載LANの規格では、高速で信頼性の高いCAN*1(Controller Area Network)が主流になっております。
新製品は、CAN対応の車載メータパネル制御用マイコンです。LAN機能に加えて、車載メータ制御に必要な、速度や、エンジン回転表示、燃料などのメータを最大4ゲージ制御できるステッピングモータ制御機能と、走行距離表示等を行うLCDパネル制御機能をワンパッケージ化しております。その他にも、各種タイマ機能、A/Dコンバータ、警告音発生機能(サウンド・ジェネレータ)、UART*2機能等を搭載しており、システムの小型化、軽量化、信頼性向上に貢献いたします。

さらに、低電圧検出回路とCPU動作検出回路のフェイル・セーフ機能*3を強化したことにより、電源電圧瞬断やリセット解除直後時のCPU誤動作を検出し、内部にリセット信号を発生するため、従来外付けで必要だったリセットICを削減できます。
「MB90F428GA」は、128Kバイトのフラッシュメモリを内蔵しているため、搭載機器のプログラム変更に柔軟に対応できます。

当社は、今後も、システムLSI化技術で、実装面積の小型化、部品点数の削減、プリント板設計簡略化に向けて、デジタルAV機器やカーオーディオなどのシステム制御用マイコン「F2MC」のラインアップを強化してまいります。

【サンプル価格】 MB90F428GA(フラッシュメモリ品) 1,800円
MB90428GA(マスクROM品) 900円
【サンプル提供時期】平成13年3月より順次
【販売目標】50万個/月(2製品合計)

【品種構成と主な仕様】
品種名 MB90F428GA MB90428GA
分類 フラッシュメモリ品 量産品(マスクROM品)
ROM容量 128Kバイト 128Kバイト
RAM容量 6Kバイト
最小命令実行時間 62.5ns/4MHz(PLL4逓倍使用時)
ポート 入出力ポート(CMOS) 58本(最大)
データ
通信
機能
CAN チャネル数:1チャネル
CAN ver2.0 PART A/PART Bに準拠
データおよびID用の順位付けされた16個もメッセージバッファ搭載
最高1Mbpsまでサポート
CAN WAKEUP機能搭載
UART チャネル数:2チャネル
全2重ダブルバッファ方式
非同期/同期転送(スタート、ストップビット付き)をサポート
内部タイマをクロックとして選択可能(16ビットリロードタイマ1)
タイマ機能 16ビット
リロードタイマ*4
チャネル数:2チャネル
トグル出力/ワンショット出力選択可能なリロードタイマ機能。
イベントカウント機能選択可能
16ビット
インプット
キャプチャ
チャネル数:4チャネル
立ち上がりエッジ/立下りエッジ/両エッジ検出切り替え可能
端子入力エッジ検出による割り込み要求発生機能
16ビットPPG チャネル数:3チャネル
出力端子3本、外部トリガ入力端子1本
リアルタイム
時計タイマ
発振クロックで直接動作し、発振周波数偏差の修正機能搭載
リード/ライト可能な秒/分/時レジスタ内蔵
ステッピング・モータ
コントロ−ラ
ゲージ数:4ゲージ
各ゲージ毎に高電流出力端子4本搭載
各ゲージに対する同期化済み8/10ビットPWMを2本搭載
フェイルセーフ機能 低電圧検出リセット回路:VCC=4.0V以下でリセット出力
CPU動作検出リセット回路:220/HCLK
LCDコントローラ/ドライバ ドライバ数:4コモン出力、24セグメント出力
サウンド・ジェネレータ 警告音発生機能
8/10ビットA/Dコンバータ 入力端子数:8本 分解能:8ビット/10ビット切り替え可能
変換時間:6.13μsec (fCP=16MHz動作時)
外部入力トリガ起動/内部タイマ起動が可能
外部割込み 入力端子数:8本(8チャネル独立)
割り込み要因:L→Hエッジ/H→Lエッジ/Lレベル/Hレベル選択可能
動作電源電圧 5.0V±10%
内部動作周波数 1〜16MHz(ただし、発振周波数4MHz)
製造プロセス CMOS 0.5μmプロセス
パッケージ プラスチック FPT*5 100ピン

ページの先頭へ


【用語説明】
*1 CAN(Controller Area Network):
独ロバート・ボッシュ社が提唱した車載LAN規格です。
*2 UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter):
調歩同期式シリアル通信機能マクロです。
*3 フェイル・セーフ機能:
電源電圧がある値以下になると内部リセット信号を発生する低電圧検出回路と、従来の製品に搭載されていたウォッチドッグタイマでは検出不可能だったリセット解除直後からのCPU誤動作を検出し、内部リセット信号を発生するCPU動作検出回路が搭載されています。
*4 リロードタイマ:
設定した任意の時間毎に繰り返し信号を発生させることができるタイマです。
*5 FPT(Flat Package Type):
表面実装型パッケージの一種です。

【商標】 F2MCは、富士通株式会社の登録商標です。

以 上

ページの先頭へ

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
ホーム | プレスリリース | 製品・サービス | 総合索引 | ダウンロード |
本サーバ上のコンテンツ(情報・資料・画像・音声等)の無断転載を禁止します。(著作権とリンクについての説明)
All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 1995-2000