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FUJITSU
[ PRESS RELEASE ] 2000-0264
平成12年11月7日
富士通株式会社

グローバルなe-ビジネス環境の仕様検証に参加

当社は、11月6日から10日まで東京(東京都江東区青海、タイム24ビル)で開催しているebXML Initiative(*1)会議に参加し、11月8日にグローバルなe-ビジネス環境の仕様(*2)検証およびデモンストレーションを行います。

インターネット技術による企業間取引の普及に伴い、様々な企業が自由に企業間取引を行うグローバルなe-ビジネス環境が求められています。この実現のため、ebXML Initiativeは、XML技術を基に、契約から取引までを含むe-ビジネス環境の仕様の策定活動を行っております。
今回の検証およびデモンストレーションは、ebXMLの仕様検証グループ(Proof of Concept、POC)が主催しており、当社を含む15社が参加します。マルチベンダーのシステム間をebXMLの相互接続機能でつなぐことによって、ebXML Initiativeが策定を行ってきたグローバルなe-ビジネス環境の仕様を実証いたします。

当社は、グローバルなe-ビジネス環境の実現を目指して、設立当初の1999年よりその活動に積極的に参加し、仕様の策定に貢献しております。本年8月に米国 カリフォルニア州 サンノゼで開催されたebXML Initiative会議では、仕様検証およびデモンストレーションに、唯一の日本ベンダとして参加いたしました。
今回、東京で開催されるebXML Initiative会議では、共通のリポジトリに格納されている企業情報を検索して取引相手を発見し、通信プロトコルや取引プロセスに関する電子的な契約書を交換することにより、実際の取引を行なうための準備を電子的に行なうシステムと、この電子契約に基づき、買手と売手がカタログ情報や購入伝票の送受信を行なうシステムの2つのデモンストレーションに参加いたします。
これらのデモンストレーションのシナリオ策定とシステム開発には、富士通研究所がこれまで行ってきたXMLベースのビジネスプロセスモデリングの技術をもとに大きく貢献いたしました。また、カタログ情報や購入伝票の送受信を行なうシステムにおいては、当社が長年培ってきた信頼性の高い非同期メッセージ通信の技術を基に仕様の提案/監修を行っているReliable Messaging仕様(*3)の実装もデモンストレーションいたします。
さらに、11月11日に開催されるebXML東京フォーラムでは、富士通が単独で今回のデモンストレーションを行います。

【仕様検証の目的】

  • グローバルなe-ビジネス環境の仕様が、マルチベンダーのシステムに実装できる。
  • マルチベンダーのシステム間で、グローバルなe-ビジネス環境の仕様に基づき、相互接続ができる。
  • グローバルなe-ビジネス環境の仕様を用いて、マルチベンダーのシステム間で、ビジネス情報の交換できる。

当社は、ebXMLが全世界共通のe-ビジネス環境を実現するものと期待しており、当社ソフトウェアプラットフォーム「INTERSTAGE(インターステージ)」(*4)のe-ビジネス機能の充実に向けて、ebXMLに積極的に取り組んでまいります。

【補足説明】

*1 :ebXML Initiative (http://www.ebxml.org/)
オープン、グローバルかつXMLベースのe-ビジネス環境の標準化を行うために、UN/CEFACTとOASISが1999年11月に共同で設立した団体です。活動期間は18ヶ月と定められています。
UN/CEFACTは、e-ビジネスの促進とe-ビジネスに関するグローバルな技術仕様の制定を目的として設立された国連の団体で、国際的EDI標準のUN/EDIFACTを策定しました。
OASISは、プロダクト間の相互運用に重点をおいたデータ・コンテンツの交換手段を研究する非営利国際コンソーシアムで、XML業界では世界初のポータルサイトXML.orgを運営しています。

*2 :e-ビジネス環境の仕様
ebXML Initiativeが規定しているe-ビジネス環境の仕様は、以下のもので構成されています。
- 汎用化したビジネスプロセスの枠組みを規定する「ビジネスプロセス」
- ビジネスプロセスの共通部品を規定する「コアコンポーネント」
- ビジネスプロセスのリポジトリを規定する「レジストリ&リポジトリ」
- メッセージ伝送システムを規定する「トランスポート、ルーティング&パッケージ」

*3 :Reliable Messaging仕様
確実に相手にメッセージを送るための仕組みを備えたメッセージ送信のための仕様です。送り手が送信したメッセージが受け手に届かなかった場合、必ずそれが検知され再送することができる仕組みや、同じメッセージが二つ以上受け手に届くことがないように、メッセージの重複をチェックする仕組みなどを持っています。

*4 :INTERSTAGE
「INTERSTAGE」は、インターネット時代のビジネスを支えるソフトウェアプラットフォームです。PCサーバからメインフレームをカバーしております。
【商標について】
  • 製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

以 上

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