日本IBM株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大歳卓麻、以下日本IBM）と 富士通株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:秋草直之、以下富士通）はこのほど、「"IBM Middleware on PRIMEPOWER"("IBMミドルウェア・オン・プライムパワー")導入支援センター」を両社が協力して11月27日に開設します。
当センターは、日本IBMの主要e-ビジネス関連ソフトウェア製品群と富士通のUNIXサーバ「PRIMEPOWER(プライムパワー)」からなるシステムにおいて、富士通および富士通関係会社の営業とSEの商談支援を行います。これにより、急拡大するインターネットビジネス環境において、富士通および富士通関係会社は、お客様のご要望にお答えするシステムをより迅速に提供いたします。
今回の両社の協力により、日本IBMは、IBMソフトウェア・ビジネスの拡大とオープンプラットフォーム対応の強化を狙います。富士通は、「PRIMEPOWER」上のISV製品の品揃えを充実させることで、これまで以上に富士通のUNIXサーバ「PRIMEPOWER」の拡販を行います。今回は、特にIBMのソフトウェアを必要とするお客様へのご要望にお応えします。
【両社の取り組みについて】
- 1. "IBM Middleware on PRIMEPOWER"導入支援センターの開設
ロータス株式会社内に、IBMソフトウェアと「PRIMEPOWER」の連携をサポートする導入支援センターを、2000年11月27日に開設します。当センターにおいて、両社が協力してシステム構築のコンサルティングや技術サポート、システム評価や検証などを行います。この成果は、富士通および富士通関係会社の営業やSEを経由して、「PRIMEPOWER」上でIBMソフトウェアのソリューションを活用したいお客様に提供いたします。
- 2. 技術情報の提供
IBMソフトウェアや富士通「PRIMEPOWER」の技術情報と、IBMソフトウェアに対する富士通製クラスタ機能のサンプル・スクリプトを、両社がホームページなどで公開し提供いたします。
日本IBMと富士通は、本年7月から、富士通の「PRIMEPOWER」上でSolaris(TM)版IBM製ソフトウェア群と富士通製クラスタ製品との組合わせによる評価と検証作業を進めて参りました。この評価と検証作業により、ミッションクリティカル分野において定評があり、高信頼システムソリューションを提供する富士通の「SafeCLUSTER」と、基幹系で実績を持つIBMソフトウェアとの組み合わせで、高信頼で高可用なシステムを構築することが確認できました。
なお、評価と検証作業で使用したIBMソフトウェアは、メッセージング・ミドルウェアの「MQSeries」、リレーショナル・データベース「DB2 ユニバーサル・データベース(UDB)」、Webアプリケーション・サーバ「WebSphere(TM) Application Server」の3製品です。富士通製クラスタ製品は、クラスタ構成の基盤となる「SafeCLUSTER」と、高信頼ファイルシステムを実現する「SafeFILE」です。
「PRIMEPOWER」は、富士通が開発した「SPARC64(TM) GP」プロセッサに、基本ソフトウェアとして、Solarisを採用したUNIXサーバで、富士通がこれまで大型汎用機の開発で培ってきた高信頼性機能と最大128CPUまで拡張可能な卓越したスケーラビリティを備えている、高い信頼性と運用性の実現が不可欠なインターネット環境に最適なサーバです。
DB2 UDBは、高い可用性と信頼性を特長としており、本年6月より最新版のV7が出荷されています。V7では、XMLやSQL99など最新のインターネット技術や国際標準をサポートするとともに、イン・メモリー・サーチ機能やOLAPをはじめとする新しい機能が強化されました。WebSphere Application ServerはJavaベースのe-ビジネス・アプリケーション実行環境で、Java2をはじめとする最新技術に対応したWebアプリケーション・サーバです。MQSeriesは、分散した数多くのシステムの統合を容易にし、自社内だけではなく、取引先、提携先とビジネス・プロセスまでを連携させたサプライ・チェーン・マネジメントやBtoB型のeコマースを実現します。
【商標について】
- IBM、DB2、MQSeries、WebSphereは、IBM Corporationの商標です。
- UNIXは、The Open Groupの米国ならびにその他の国における登録商標です。
- すべてのSPARC商標は、米国SPARC International,Inc.のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- Solarisは、米国Sun Microsystems, Inc.の商標です。
- SPARC64は、米国SPARC International, Inc.のライセンスに基づく富士通株式会社の商標です。
- その他記載されている会社名、製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以 上
|