富士通株式会社と アルカテル(本社 : フランス、会長兼CEO : セルジュ・チュリュク)はこのほど、次世代移動通信システムの開発を行う合弁会社「エボリウムSAS」を設立する正式契約を締結いたしました。これは、本年5月2日に発表しました両社の基本合意に続くものです。
次世代移動通信システム(IMT-2000)では、日本、欧州およびアジアでW-CDMA方式が利用される見込みとなっております。現在は、欧州、アジアを中心に世界100カ国以上でGSM方式(欧州が標準化した方式)が利用されており、GSM方式からW-CDMA方式へのスムーズな移行が求められています。
富士通は、株式会社NTTドコモ殿向けW-CDMAシステムの開発において先行しており、先端の端末からコアまでトータルなシステムを供給してまいります。新会社は、富士通のこうしたW-CDMAシステムの開発スキルと、アルカテルのGSMシステムの開発スキルをあわせることにより、次世代移動通信システムを短期間で開発し、2001年度上期初頭より市場へ投入していく予定です。新会社は世界における次世代移動通信システム市場の15%以上のシェア獲得を目標としております。
また、富士通とアルカテルは、コアネットワーク製品についても相互協力する方針であり、これにより次世代移動通信分野におけるトータル・ソリューションの提供が可能になります。
【新会社の概要】
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1. | 社名 | : | エボリウム SAS (Evolium SAS) |
2. | 会長 | : | ミシェル・ラヒエ (Michel Rahier)、(現 アルカテル移動通信部門 社長) 取締役会は、アルカテル4名、富士通2名、計6名の役員で構成されます。 |
3. | 本社所在地 | : | フランス ベリジー |
4. | 出資比率 | : | アルカテル66%、富士通34% |
5. | 業務開始予定 | : | 2000年11月 |
6. | 業務内容 | : | W-CDMA及びGSM方式の移動通信無線インフラ機器の製品計画、開発、 マーケティング、サポート |
7. | 従業員数 | : | 約2,000人 |
以 上
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