メディアIDの応用
デジタル技術の進歩により音楽や動画などの情報がデジタル化され、パソコンでの利用が進みましたが、そのデジタルコンテンツのコピーや送信の容易性から著作権保護に対する関心が高まっております。
また、企業や個人が作成する書類の電子化とともに、これらの情報の不正利用防止に対する要求も高まっております。
メディアIDは、これらの課題を解決するシステムへ応用することができます。
具体的には、以下のような応用が想定されています。
(1)インターネット時代の電子情報の保存
出版、動画などのインターネットを利用したコンテンツビジネスが広がりつつあります。
3.5型MOは、幅広い容量ラインアップと読み書きの高速性を特徴とし、すでに多様な情報の保存に利用されています。
さらに、メディアID付き3.5型MOをコンテンツの保存先とすることにより、コンテンツ流通において著作権を守りつつ
- 3.5型MOを追加することによる容量制限のない情報の保管
- 情報の持ち運び
- パソコン買い替え時においても情報の安全な保存・移行
が可能となります。
また、Microsoft社は同社が発売を予定しているMicrosoft Windows Millennium Editionに、著作権保護機能の標準搭載を表明しており、3.5型MOのメディアID機能はこれに対応を予定しております。
今後、著作権保護を実現する環境と、これに対応したリムーバブル記憶メディアの一般化により、新たなコンテンツビジネスの基礎が確立いたします。
(2)デジタル化されたさまざま情報の保護
情報のデジタル化と大容量リムーバブル記録メディアである3.5型MOの普及により、多量の情報が身近に保有されるようになりました。
メディアID機能を利用したアプリケーションが、記録される情報にメディアIDの固有の 番号を付け加えることにより、コピーされた情報の読み出し防止、あるいはオリジナルの3.5型MOの特定などを行うことができます。
今後ますます増加する企業および個人における情報の交換や蓄積において、メディアID機能を持つ3.5型MOを利用することにより、安全で効率的な情報の取り扱いが実現されます。