当社はこのほど、IP技術に完全対応した拡張性の高い統合カスタマリレーションセンターを構築するためのソフトウェアとして「BroadChannel Connector(ブロードチャネル・コネクタ)」を海外市場向けに開発し、富士通グループの海外関係会社を通じて、
8月31日より販売開始いたします。
インターネットの普及により、企業と顧客とのコンタクトチャネルは、従来の電話、FAXだけでなく、Eメール、Webなど拡大しています。企業では、これらを統合し、コンタクトチャネルを問わず均一なサービスを提供したいというニーズが高まっております。
新製品は、交換機能、音声自動応答機能(IVR (*1))、自動配信機能(ACD (*2))などカスタマリレーションセンターに必要な機能を、一つのWindowsNTベースのサーバ上で実現するソフトウェアです。IPネットワーク上であればどこへでも自由にサーバやオペレータを分散させることができ、公衆電話網(PSTN)、ISDN、インターネット、FAX、など様々なチャネル経由でのアクセスが可能で、柔軟性に富んだ運用を実現します。
また、既存の電話をVoIP(Voice over IP)に置き換えることにより、システムの低コスト化も実現いたします。
さらに、最先端の音声技術であるIVRと音声認識、テキストからの音声合成(TTS : Text-To-Speech)、声紋認証により、高レベルの顧客情報管理、認証、アクセス権の管理を実現し、カスタマリレーションセンターのオペレータの迅速かつ正確な顧客対応を支援いたします。
今回の発表にあたり、各企業様より以下のコメントをいただいております。
Lernout & Hauspie社 John Duerden社長兼最高経営責任者
- 「私達は、世界有数のシステムインテグレーターであり、ソリューションプロバイダーである富士通が、L&H のマルチ言語ASR1500電話音声認識システムとTTS3000音声合成技術をミッション・クリティカルな企業向けソリューションに採用されたことを歓迎いたします。」
アニモ株式会社 服部一郎代表取締役
- 「私たちは富士通がアニモの声紋認証技術をBroadChannel Connectorに標準でご採用いただいた事に感謝申し上げます。アニモは国内で初めて商用に供した音声認証技術を発展させ、E-Commerceのセキュリティインフラ構築を支援して参ります。私どもはグローバルなソリューションプロバイダーである富士通と共に、常に新しいソリューションを世界市場にご提案していく所存です。」
- [出荷開始時期]
- 本年8月末
- [販売目標]
- 今後3年間で海外のグループ会社を通して1,000システムの販売を予定しております。
[用語説明]
- (*1) IVR (Interactive Voice Response System):
- 音声自動応答装置。電話の応答を自動的に受け付けたり、音声を認識することで、発信者の要求を受け付ける装置。
- (*2) ACD (Automatic Call Distribution):
- 自動着信呼分配機能。着信コールを手の空いている、または最も長時間待っているオペレータに順次均等に分配する。受信情報に関する詳細な管理情報も提供する機能。
[商標]
- 「BroadChannel」は、富士通グループの登録商標です。
- その他商品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以 上
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