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FUJITSU
[ PRESS RELEASE ] 2000-0168
平成12年7月18日
富士通株式会社

建設業界向けインターネットソリューションの提供開始

-建設業界のあらゆる業務を対象に、業務効率の改善を支援-

当社は、建設業界全般にわたる業務効率の改善を支援するインターネットソリューションとして、

1.「建設プロジェクト管理ASP(*1)ソリューション」 : 建設作業所の情報共有を実現
2.「CI-NET(*2)対応EDI(*3)ソリューション」 : 簡単に企業間の電子情報交換を実現
3.「KISS(*4)対応コンテンツ作成ソリューション」 : 建材の電子カタログ作成を支援
4.「建設CALS/EC(*5)導入ソリューション」 : インターネット導入支援

を7月18日より販売開始いたします。

建設業界では、建築主、設計事務所、建設会社、専門工事会社、資機材メーカーなどがさまざまな業務を役割分担して関わっており、設計から維持管理までのライフサイクルにわたる業務の効率化が課題となっております。近年、「建設CALS/EC」や「CI−NET」など、情報共有や情報交換の電子化を業界全体で推進しつつあります。
関連企業では、インターネットをはじめとするIT(情報技術)の利用環境を容易に導入し、業務の効率化と、品質向上、コスト削減の実現による経営基盤強化を図りたいというニーズが高まっております。

今回提供するソリューションでは、工事進捗状況や施工図面情報など建設作業所におけるさまざま情報をインターネット上で共有できる環境、購買業務の効率化を実現するEDIパッケージソフトウェア『建設業電子取引便』、導入支援サービスなどを提供します。これらにより、インターネットやITのノウハウがなくても、容易にシステムの導入・利用ができ、業務効率の改善を支援いたします。

[価格(税別)]

1.「建設プロジェクト管理ASPソリューション」 : 月額3万5千円より
2.「CI-NET対応EDIソリューション」
EDIパッケージ『建設業電子取引便』 : 9万8千円より
3.「KISS対応コンテンツ作成ソリューション」 : 個別見積り
4.「建設CALS/EC」導入ソリューション : 10万円(オンサイト/日)より

[提供時期]

7月18日より順次

[販売目標]

今後3年間に、「建設業向けインターネットソリューション」で100億円の販売を見込んでおります。

「建設業界向けインターネットソリューション」の特長

(1) 建設プロジェクト管理ASPソリューション

協力業者・設計事務所・建築主などとの間で、建設業界の生産現場である作業所を中心としたプロジェクト管理を提供します。工事進捗状況、施工図面情報、議事録/報告書、工事写真記録、提出書類、入場者教育資料など、すべての作業所情報をインターネット上で共有できます。ワークフロー機能により決裁/承認も可能です。
インターネットに接続されたパソコン、iモード対応の携帯電話があれば、どこからでも利用できます。
本ソリューションは、当社のアウトソーシングサービス「VPO(Virtual Private Office)サービス」を活用しており、システム運用は当社のインターネットデータセンタで行っているため、お客様ご自身がシステムの運用管理をする必要はありません。また、利用者認証、通信の暗号化、ファイアウォールにより通信内容とサーバを保護していますので、インターネットを仮想的な専用ネットワークとして利用できます。このため、安心して企業内および企業間での情報共有やデータ交換を行うイントラネット/エクストラネットとしてご利用いただけます。
さらに、今後、作業所気象情報、集中施工管理、図面管理、ドキュメント管理、建設省基準に準拠した写真管理などのサービスを充実させていく予定です。

(2) 業界標準のCI-NETに対応したEDIソリューション

建設業界のEDI普及を阻害する要因として、1. EDI規約の理解、およびその実装が困難、2. 初期投資負担が大きくかつネットワーク費用が高い、3. コンピュータの利用環境が未成熟、4. 導入を検討、推進する専任要員がいない、などがありました。
これらの課題を解決するために、99年に(財)建設業振興基金殿では、わかりやすい実用的なEDI実装規約に基づき、インターネットを利用した「簡易なEDIツール」を開発し、実証実験を実施されました。
当社は、この実証実験の参加経験を活かして、CI-NETの業界標準フォーマットやプロトコルを採用したEDIパッケージ「建設業電子取引便」の販売と導入サービスの提供を開始します。これにより、見積から注文、出来高報告、請求までの購買業務を、だれでも簡単に利用できる環境を支援いたします。

(3) KISS対応コンテンツ作成ソリューション

(社)日本建材産業協会殿が推進する建材商品情報の提供サービス「KISS(Kenzai Information Service System)」は、KISSセンターのWebサーバーに登録された「建材商品の検索キーと概要など」の「基本情報」と、建材メーカーのWebサーバーに登録された「写真、図面、技術資料、施工事例など」の「詳細情報」を検索するシステムであり、商品をアピールするにはコンテンツの充実がますます重要になります。
本ソリューションでは、建材メーカーのWebシステム構築およびコンテンツ作成のサービスを提供します。これにより、短期間で高品質のコンテンツの品揃えが可能となります。

(4) 「建設CALS/EC」導入ソリューション

「建設CALS/EC」の進展により、電子入札、申請書類の提出、情報入手などインターネットを経由して、あらゆるWebサイトに接続することが求められます。
インターネット接続およびインターネット関連ソフトウェアの導入時の設定は、煩雑で初心者には難しいところがあります。
本ソリューションにより、インターネットの設定、各種ソフトウェアのインストールなどの煩雑さが解消され、インターネットを身近なものとして活用にできます。
[用語]
*1 ASP : Application Service Provider
インターネットなどを経由してアプリケーションソフトの機能だけを提供する新しい形のアウトソーシング・サービス。

*2 CI-NET : Construction Industry NETwork
建設生産に関わる様々な企業間の情報交換を実現し、建設産業全体の生産性向上を図るためのEDI規約で、(財)建設業振興基金 建設産業情報化推進センターが推進している。

*3 EDI : Electronic Data Interchange
電子データ交換

*4 KISS:Kenzai Information Service System
(社)日本建材産業協会が推進している建材専門の情報サービスシステムです。
メーカー各社が提供する建材ラインナップをはじめ、新商品、海外品などの最新・詳細情報を、設計事務所や建設会社などのユーザーがインターネット上で即座に入手可能。将来、カタログに代わるものとして期待されている。

*5 建設CALS/EC :
公共事業の調査・計画、設計、施工及び管理の各段階で発生する各種情報の電子化と、関係者間での効率的な情報の交換・共有・連携の環境を創出するために、建設省が推進している「公共事業支援統合情報システム」のこと。
平成7年から検討開始し、平成9年に整備すべき具体的な内容として、建設CALS/ECアクションプログラム(フェーズ1〜3)を策定。平成16年度実現を目指す。

フェーズ 1 : 「建設省全機関において電子データの受発信体制の構築」
フェーズ 2 : 「一定規模の工事等に電子調達システム」
フェーズ 3 : 「建設省直轄事業の調査・計画、設計、施工、管理に至る全てのプロセスにおいて電子データの交換、共有、連携を実現」

以 上

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