このほど、富士通株式会社(社長 秋草直之)とルーセント・テクノロジー(CEO リチャード・マッギン)は、次世代ネットワークビジネスを拡大するための戦略提携を行うことについて、基本合意に達しました。
今後の通信のインフラストラクチャとして期待されている次世代ネットワークの市場は、今後数年かなりの勢いで拡大すると予想されています。今回の提携により、両社で協力してビジネスを拡大していきます。特に当初は、日本およびアジア太平洋地域での次世代ネットワークの構築に向けて注力いたします。また、当初は次世代ネットワークのスイッチング分野で主に協力を行いますが、将来的にはこの提携が他の分野にまで拡大される可能性はあります。
このたびの提携に際し、下記の内容が具体化されています。
- 両社は、日本およびアジア太平洋地域の各拠点の強みを活かし協力いたします。これにより、現状使われているネットワークの次世代ネットワークへの更新から、全く新規のネットワークの構築までに関して、通信サービス事業者殿に様々な利益を提供いたします。
- 両社は、ハードウェア/ソフトウェア製品のみならず、サービスや顧客サポートに対しても補完いたします。なお、特定のプロジェクトや顧客ニーズにより、様々な補完の形態を取ることが可能です。ベル研究所とルーセントにより開発されたプログラマブル・スイッチング・プラットフォームが、われわれの提供する次世代ネットワークのコア・コンポーネントになります。また、富士通は、そのプラットフォーム上で動作する様々なアプリケーションソフトウェアの開発を行い、通信のサービスや能力を向上させる予定です。
次世代ネットワークにより、通信サービス事業者殿は、固定電話、携帯電話、ウェブサービス、および電子商取引などの、音声を含むすべてのデータの混在が可能な通信による新マルチメディアサービスの提供が可能になります。また、固定網だけでなく移動網に対しても、広帯域サービスの提供が可能となります。さらに、速度は問わないが情報誤りのない伝送が必要な電子メール伝送サービスや、多少の情報誤りがあっても高速な伝送が望まれるビデオ伝送サービスなど、顧客が要望する様々なレベルの通信品質のサービス提供を可能とします。
富士通株式会社 専務取締役 森寺章夫のコメント
「今回の提携により、最先端のデータと音声の通信ソリューションをグローバルに提供でき、ビジネスを拡大できるものと期待しています。まずは、これまでに実績のある日本、香港およびシンガポールのお客様に対して、次世代ネットワークのプロジェクトを積極的に推進していきます。」
ルーセント・テクノロジー インターナショナル エグゼクティブ バイスプレジデント コリン G ゴルダーのコメント
「アジア太平洋地域*における通信機器市場は、2004年までに14兆円に、また日本市場は8兆円規模に達すると予測されています。 市場競争が激化する中、ニーズをより迅速に捉えて、最先端ソリューションを提供することは大変重要です。今回の提携によって、両社は、技術、製品、販売面で力を合わせ、次世代ネットワーク構築をリードしていきます。」
*中国を除く
以 上
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