当社は、ETA社(本社 : 米国ミシガン州、代表 : アブラハム.N.キーソグロウ氏)の板成形加工解析パッケージ『eta/DYNAFORM-PC』の販売を6月13日より開始いたします。
本製品を利用することにより、パソコン上で板成形加工中のわれやしわの発生を予測することが可能となります。
当社は、平成10年9月に同製品のUNIX WS版「eta/DYNAFORM」の販売を開始し、自動
車業界を中心に導入いただいております。ご利用中のお客様からは、CADのデータから金
型用のメッシュを自動生成する機能について、特にご好評をいただいています。
板成形加工分野では、薄板(鋼板、アルミニウム板など)の成形時に、われやしわの発生しない金型や成形プロセスを設計するために、試作による試行錯誤を繰り返していました。そこで、近年、数値シミュレーションにより試作回数を減らし、開発期間の短縮・開発コストの低減を図ろうとする動きが活発化し、実際に成果があがってきております。
『eta/DYNAFORM-PC』は、UNIX WS版の機能を継承しつつ、低価格を実現し、さらに、板成形加工に特化した機能やメニューが組み込まれ、容易に板成形加工のシミュレーションが行えるようになっています。
なお、本製品は、第11回設計製造ソリューション展(平成12年6月14日〜16日、場所 : 東京ビッグサイト)に出展します。
【『eta/DYNAFORM-PC』の主な特長】
- Windows環境で利用可能
操作が容易なWindows環境でご利用いただけます。
- 実工程に則した板成形加工解析機能
板成形加工解析の各工程で必要となる、板成形モデルの生成、自重たわみ・ブランクホールド(*1)の解析、ドロービード力(*2)の予測、絞り成形加工、トリミング、スプリングバック(*3)解析に基づいたメニュー構成により、解析の専任者だけでなく、金型や成形プロセスの設計者の方にも簡単に操作していただくことが可能です。
- 金型専用の自動メッシュ生成機能
金型専用に特化した自動メッシュ生成アルゴリズムの採用により、従来の汎用アルゴリズムでは手直しが必要だったCADデータでも、簡単にメッシュの自動生成が可能です。
- 解析エンジンに「LS-DYNA」を搭載
解析エンジンに、非線形構造解析(*4)分野で定評のある米国LSTC社(*5)の「LS-DYNA」を搭載しており、精度の良い解析結果が得られます。
【出荷時期】 | 平成12年6月28日 |
【標準価格(税別)】 | 500万円より(プレポストのみは250万円より) |
【販売目標】 | 3年間で合計200セット |
【動作環境】 | ・ | 対応OS | : | Windows98,WindowsNT4.0 |
・ | ディスク容量 | : | 1GB以上 |
・ | メモリ | : | 128MB以上 |
[Engineering Technology Associates,Inc (ETA社)会社概要]
設立 | : | 1983年 |
本社 | : | 米国ミシガン州 |
代表 | : | Abraham N. Keisoglou |
従業員数 | : | 200名 |
主な業務内容 | : | 世界中の自動車会社に対するCAEサービス、CAEソフト開発・販売。主な製品は、「eta/FEMB」、「eta/DYNAFORM」、「eta/VPG」。 |
URL | : | http://www.eta.com |
【用語解説】
- (*1)ブランクホールド :
- 絞り成形加工を行う前に、薄板を工具で押さえること。
- (*2)ドロービード力 :
- 薄板がビードと呼ばれる溝のついた工具にはさまれた状態で、引っ張られた時に発生する力(引抜き力)。
- (*3)スプリングバック :
- 絞り成形加工後、工具を離したあとに薄板の変形が材料の弾性回復によって戻ること。
- (*4)非線形構造解析 :
- 材料の力学的性質が線形でないものや、大変形・接触などの非線形現象を取り扱う解析。
- (*5)米国LSTC社 :
- 正式名称は、Livermore Software Technology Corporation。LS-DYNAの開発・販売・サポートを行っている。
以 上
|