当社はこのほど、ドキュメント・イメージングソフトウェアとして定評のある「ImageOFFICE(イメージオフィス)」に、OCR(*1)機能での操作性改善や機能強化を行い、Windows(R)2000に対応した「ImageOFFICE V4.0」を開発し、7月7日より販売を開始いたします。
今日、情報公開法や電子申請など社会制度の変化と、知識の発見・体系化・共有・配布により競争優位を保つため、知識表現である文書の活用が企業の戦略的経営課題になっています。 特に、これまで紙で保存してきた各種の資料を、有効活用し情報共有することが重要なポイントと言えます。
このような課題に対応し「ImageOFFICE」は、オフィスのあらゆる資料をイメージデータとして保管し、イントラネットやグループウェア、業務文書処理システムで活用することで、情報の有効活用と共有ができます。 さらに、このイメージデータは、「ImageOFFICE」のOCR機能を使ってテキストデータに変換し、ワープロや表計算ソフトで再利用することができます。
「ImageOFFICE」は、オフィスのあらゆる資料をイメージデータとし、Windows(R)パソコンで管理・活用するドキュメント・イメージングソフトです。 1995年1月より販売しており、1999年9月までに15万本の出荷実績があります。
今回の新バージョンは、以下の機能を追加することで、「ImageOFFICE」の利用範囲を更に広げています。
- Windows(R)2000対応
いち早くWindows(R)2000に対応することにより、最新のシステム環境でドキュメント・イメージングソフトを使用することができます。
- ODMA(*2)対応
「ImageOFFICE」の画面から直接、富士通文書処理システム「Meridio(メリディオ)」にアクセスし、イメージ文書を開いたり、文書として保存することが可能です。 業務文書システムにおいて、大量文書を一括して登録できる「Meridio Imagingオプション」に対し、会議資料など個人で入手した紙原稿の登録に適しており、業務でのイメージデータ活用の幅を広げます。
- アノテーション機能追加
従来のマーカー、塗りつぶし、テキストなどに加え、多角形、円、四角、スタンプ機能を追加しました。 スタンプ機能では、あらかじめ作成した印影などのビットマップデータをイメージに貼りつけることができます。
- OCR関連
OCR機能の強化し、操作性を大幅に改善しました。
- 認識枠編集のUndo操作やマウスによる複数の認識枠の選択など、認識枠操作を改善しました。
- 認識結果位置の行に対応する1行のイメージを並列に表示します。 候補文字リストの表示フォントを設定します。
- テキスト上の選択範囲に含まれるアルファベット・カタカナ・数字を半角または全角に変換します。
- テキストボックスを使用しないRTFファイルの出力と、OHP文書からのテキスト抽出をおこないます。
- 富士通の英日・日英翻訳ソフトウェア「ATLAS(アトラス) V6」との連携を強化しています。
- 自動登録
文書の区切りを自動検出するセパレータ用紙を、信頼性の高いバーコードセパレータに変更しました。
なお、今回の個人やグループ文書管理向け「ImageOFFICE」のエンハンスに加え、部門レベルでの文書管理を実現するパッケージソフト「ImageOFFICE Pro」、部門間と全社での文書管理システム構築素材「Meridio」も、順次Windows(R)2000に対応したエンハンスを行う予定です。
【価格と出荷時期】
「ImageOFFICE V4.0」:3万5千円(税別)、2000年7月7日から
企業における大量購入のために、ライセンスパックの販売も行います。
【販売目標】
今後2年間で国内において15万本の販売を予定しています。
【ライセンスパックについて】
「ImageOFFICE」は、1パッケージの販売のほかに、企業における大量購入のために、以下のようなライセンスパックと、「SOFTVALUE制度(*3)」があります。
「ImageOFFICE V4.0 (1パッケージ販売)」 | : | 3万5,000円(税別) |
ライセンスパック |
| 追加 | 1ライセンス | : | 2万8,000円(税別) |
| 追加 | 5ライセンス | : | 13万6,500円(税別) |
| 追加 | 20ライセンス | : | 52万5,000円(税別) |
| 追加 | 100ライセンス | : | 245万円(税別) |
【動作環境】
Windows(R)95/98、Windows(R)2000 Professional、Windows NT(R) Workstation 4.0
【既設のお客様向けバージョンアップサービスについて】
- 対象商品と価格
「ImageOFFICE」V2.0、V2.1、V3.0及びV3.1からV4.0へのアップ費用:9,000円(税別)
ライセンスパックのバージョンアップ費用は、フルメディアパッケージのアップ費用×0.8×ライセンス数です。
- 実施期間
平成12年5月25日より受付を開始し、次期版数アップまで実施したします。
【注釈】
- *1:OCR
- Optical Character Recognition、紙面の文字に光をあて、その反射光線を受けてその文字が何であるかを識別して符号化する文字認識.
- *2:ODMA
- Open Document Management API、Microsoft WordやMicrosoft PowerPointといったクライアント・アプリケーションから文書管理データベースへ直接アクセスすることなどが可能なインタフェース。
- *3:SOFTVALUE制度
- 当社のソフトウェア製品を対象とした、ソフトウェアのライセンス販売システムです。
【商標】
- Windows、Windows NTは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
- その他の名称については、各社の登録商標または商標です。
製品紹介ホームページ: http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/softinfo/product/oa/ioffice/index.html
以 上
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