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[ PRESS RELEASE ] 富士通
2000-0102
平成12年5月15日
富士通株式会社
インターネット時代における新たな企業情報システムの中核サーバ

グローバルサーバ「GS8000シリーズ」のラインナップを一新

価格性能を最大2.3倍 向上した新ハードウェアと、機能強化した新ソフトウェアを提供

GS8000 GS8500FX
当社はこのほど、インターネット時代における新たな企業情報システムの中核サーバとして、大型汎用機であるグローバルサーバ「GS8500モデルグループ」と「GS8500FXモデルグループ」を開発し、5月15日より販売を開始いたします。
あわせて、グローバルサーバの基本ソフトウェア「Global System Software 21」を大幅に機能強化し、同時に販売を開始いたします。

今日、企業では、グローバル化と事業の拡大に向けて、基幹業務にインターネット技術を活用した『新たな企業情報システム』の構築が急務となっています。 インターネットの活用により、利用者数とデータ量および処理量が急激に増大しており、拡張性のみならず信頼性と運用性に優れた新たな企業情報システムを構築するためには、大規模・高性能・高信頼といった特長を持つグローバルサーバと、豊富なアプリケーションが利用可能なUNIXサーバなどのオープンサーバを組み合わせた、マルチサーバ形態(*1)のコンピュータシステム『エンタープライズ・データセンタ』が必要となります。

今回、この課題に応えるために、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」に、エンタープライズ・データセンタの中核サーバとして欠かせない3つの技術

  • インターネットに対応した新たな業務を実現する技術
  • SAN(Storage Area Network)環境における、マルチサーバ間の連携技術
  • スケーラビリティを拡大し、24時間連続運転を実現する高性能と高信頼の技術
を強化したグローバルサーバ「GS8500モデルグループ」「GS8500FXモデルグループ」と、基本ソフトウェア「Global System Software 21 V20」を提供します。

【月額レンタル価格と出荷時期(一部)】

「GS8500モデルグループ」174万4千円(税別)より平成12年7月末から
「GS8500FXモデルグループ」93万8千円(税別)より平成12年8月末から
「OSIV/MSP Global System Software 21 V20 (基本部)」140万円(税別)より平成12年7月末から

【販売目標】

「GS8000シリーズ」全体で、3年間で3,000台(クラスタ数)の販売を予定しています。

【発表のポイント】

  1. 新ハードウェアの提供

    「GS8900モデルグループ」で実績のある最新技術(0.18μm銅配線CMOS、暗号プロセッサ、FC-SCSIなど)を、「GS8000シリーズ」全モデルに採用し、価格性能を大幅に向上しました。

    • 中規模から大規模システム向け「GS8500モデルグループ」
      シングルクラスタモデル11モデル、マルチクラスタモデル7モデル。
    • 中規模システム向け「GS8500FXモデルグループ」
      シングルクラスタモデル4モデル。装置高80cmのデスクサイド・サイズ。
    • 大規模から超大規模システム向け「GS8900モデルグループ」のエントリモデル
      シングルクラスタモデル5モデル。

  2. 新ソフトウェアの提供

    インターネット時代のニーズに対応したソリューションベースのソフトウェア「Global System Software 21 V10」に対して以下の機能強化を行い、バージョンアップして「Global System Software 21 V20」(10種類、16製品)として提供します。

    • Webコンピューティング基盤の強化
    • UNIXサーバ、IA(Intel Architecture)サーバと共通のアプリケーション実行環境/開発環境の強化
    • エンタープライズ・データセンタの構築に向けた、SAN環境でのサーバ連携機能の強化
    • 24時間オンライン連続運転性の強化

    加えて、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」とIBM社のシステム/390との間を、IBM社のMQSeriesで通信を行う新ソフトウェア「INTERSTAGE/MQDBRIDGE(インターステージ エムキューディブリッジ)を提供します。

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【新製品の概要】
  1. 新ハードウェア

    GS8500モデルグループ

    従来の「GS8400モデルグループ」と比べて、1CPUモデルの性能を約4.7倍向上し、シングルクラスタモデルの性能カバーレンジを約8倍から約15倍に拡大しました。 また、「GS8400モデルグループ」に比べ、価格性能を約2.3倍向上しております。

    • 最大8クラスタ(最大16CPU)まで拡張可能なスケーラビリティ
    • SAN対応を実現するチャネル「FC-SCSI」(最大16台)
    • 最大100MB/秒の高速・大容量チャネル「FCLINK」(最大28台)
      ※従来のOCLINKステーションの後継として、新たにFCLINK対応機能を搭載した「OCLINKステーションIII」を提供します。 OCLINKステーションIIIにより、OCLINKの約8チャネル分をFCLINKの1チャネルに束ねることができます。
    • 大量な基幹データのセキュリティ強化を実現する「暗号プロセッサ」(最大4台)
    • ギガビットイーサネットに対応した「オープンネットワークアダプタ」(最大8台)
    • 最大32回線収容可能な内蔵通信制御処理装置「INP2」
    • 選べる筐体色(4色)

    GS8500FXモデルグループ

    従来の「GS8200モデルグループ」と比べて、1CPUモデルの性能を約4.4倍向上するとともに、価格性能を約1.6倍向上しております。

    • 高集積で高密度の実装技術を採用することにより装置高80cmのコンパクト化を実現。 専用19インチラック(高さ180cm)に収容可能
    • スタンダードモデルと、最大240GBのディスク搭載モデルを提供
    • SAN対応を実現するチャネル「FC-SCSI」(最大4台)
    • 最大100MB/秒の高速・大容量チャネル「FCLINK」(最大12台)
    • 大量な基幹データのセキュリティ強化を実現する「暗号プロセッサ」(最大2台)
    • ギガビットイーサネットに対応した「オープンネットワークアダプタ」(最大2台)
    • 最大32回線収容可能な内蔵通信制御処理装置「INP2」

    「GS8900モデルグループ」エントリモデル

    昨年10月より販売を開始した「GS8900モデルグループ」に、1CPUから2CPU搭載のエントリモデル5モデルを追加し、「GS8900モデルグループ」の性能カバーレンジを約6倍から約29倍に拡大しました。 これにより、大規模システムで急速に増大するデータ量/処理量に対して、処理性能を柔軟に拡張することができます。

    今回の発表に合わせて、コミュニケーションサーバ「SURE SYSTEM5000シリーズ」のエントリモデル「モデル5020」を新規提供します。

  2. 新ソフトウェア

    1. Global System Software 21」(以下、GSS21)

      • 「GSS21 V20 (基本部)」
        昨年6月より販売開始した「GSS21 V10 (基本部)」は、OS機能、リレーショナルデータベース機能、Windowsクライアント連携機能、Web連携機能などの製品をパック化し提供してまいりました。 今回は、信頼性と拡張性に富んだ基幹業務システムをインターネットを介して利用可能にするHTTP通信機能、Webブラウザからのグローバルサーバエミュレーション機能(当社F6680ディスプレイ・インタフェース)、24時間オンライン連続運転性強化の基盤となる機能等を加え、「GSS21 V20 (基本部)」として新規提供します。

        「GSS21 V20 (基本部)」と合わせて、ソリューションベースのGSS21上位パック(以下9種類)についても、それぞれ機能強化し、V20として新規提供します。

      • 「GSS21 インターネットサーバパック V20」
        これまで、インターネットの業界標準環境(CORBA)でAIM資産を利用するアプリケーション実行基盤を提供してまいりました。 今回は、新たにグローバルサーバ・UNIXサーバ・IAサーバ共通のCOBOLアプリケーション実行基盤を提供します。

      • 「GSS21 マルチサーバシステムパック V20」
        「マルチサーバ形態」による基幹システムの構築に向けて、これまで、サーバ間業務連携、高速データ転送、データ交換、データ共用、一元的な業務監視・操作などの機能を提供してまいりました。 今回は、サーバ間ファイル相互利用機能、異種サーバ間データベース共用機能、リアルタイムデータ交換機能を新しく提供するとともに、業務連携や業務監視・操作が可能なサーバ種の拡大を図るなど、SAN環境でのサーバ連携を強化し、エンタープライズ・データセンタの構築を強力に押し進める機能を提供します。

      • 「GSS21 マルチサーバデータ連携パック V20」
        これまで、マルチサーバ対応の高信頼なファイル転送、多様なデータベースからのデータ抽出・格納、データ集配信後の業務スケジューリングなどの機能を提供してまいりました。 今回は、データ共用機能を利用した大容量データベースの高速流通機能を提供します。

      • 「GSS21 連続運転パック V20」
        オンライン業務とバッチ業務のコンカレント運用やオンライン中のデータボリューム高速複写など、24時間オンライン連続運転に必要な機能を提供します。

      • 「GSS21 連続運転VMパック V20」
        基本ソフトウェアOSIV/XSP向けに、オンライン業務とバッチ業務のコンカレント運用やオンライン中のデータボリューム高速複写など、24時間オンライン連続運転に必要な機能を提供します。 今回は、保守時間を短縮するための機能強化、ボリューム引継ぎ機能の運用性強化を行い提供します。

      • 「GSS21 マルチクラスタパック V20」
        スケーラブルSCMP形態でのロードシェアシステム、ホットスタンバイシステムなど大規模・高信頼システムを実現する機能を提供します。

      • 「GSS21 エクセルバッチパック V20」
        高速・大量データ処理のための並列バッチ処理機能を提供します。

      • 「GSS21 バックアップセンタパック V20」
        地震等の災害発生時にも業務の復旧を可能とするリモートバックアップセンタを構築する機能を提供します。

      • 「GSS21 ストレージ管理パック V20」
        システム運用の省力化に必要なストレージの自動管理やバックアップ・リカバリ操作等の統合ストレージ管理機能を提供します。

    2. インターネット対応に向けたソフトウェア

      • 「INTERSTAGE/Web CommunicationBase (インターステージ ウェブ コミュニケーションベース)」(「GSS21 V20 (基本部)」で提供)
        現行システムの資産やノウハウを継承しつつ、信頼性・拡張性に富んだ基幹業務システムをインターネットを介して利用可能にするHTTP通信機能、Webブラウザからのグローバルサーバエミュレーション機能(当社F6680ディスプレイ・インタフェース)を提供します。

      • 「INTERSTAGE/MQDBRIDGE (インターステージ エムキューディブリッジ)」
        グローバルサーバ上のソフトウェアで、「INTERSTAGE/MQDBRIDGE for OS/390」との組み合わせにより、グローバルサーバとIBM社システム/390との間で、MQSeriesによる通信機能を提供します。

      • 「INTERSTAGE/MQDBRIDGE for OS/390」
        IBM社システム/390上のソフトウェアで、「INTERSTAGE/MQDBRIDGE」との組み合わせにより、グローバルサーバとシステム/390との間で、MQSeriesによる通信機能を提供します。

    3. マルチサーバ基盤ソフトウェア

      • 「XLデータアクセス (エックスエル データアクセス)」(「GSS21 マルチサーバシステムパック」で提供)
        グローバルサーバ・UNIXサーバ・IAサーバ上のアプリケーションから、SQL命令により他サーバのファイルへのアクセス機能を提供します。

      • 「XLデータパイプ (エックスエル データパイプ)」(「GSS21 マルチサーバシステムパック」で提供)
        異種サーバのアプリケーションやユーティリティで、リアルタイムデータ交換機能(パイプ機能)をファイルインタフェースにより提供します。

      • 「XLスーパローダ (エックスエル スーパローダ)」
        マスタDBとミラーDBを利用した異種サーバ間での二重化データベース共用機能を提供します。

        これまで提供しております「XLデータ共用」、「XLデータムーバ」、「XLジョブ連携」、「XLコンソール」についても、今回機能強化を実施しております。

    4. 高性能・高信頼に向けたソフトウェア

      • 「AIM/DynamicRefineFacility (エイム ダイナミック リファイン ファシリティ)」(「GSS21 V20 (基本部)」で提供)
        24時間連続運転に向けて、オンラインサービス運用中のNDB動的再配置機能やAIMログ環境の動的変更機能を提供します。
        OS、AIM、ネットワークについても、今回、24時間連続運転機能を強化しております。

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【税別 月額レンタル価格と出荷時期】

  1. 新ハードウェア

    「GS8500モデルグループ」174万4千円より平成12年7月末から
    「GS8500FXモデルグループ」93万8千円より平成12年8月末から
    「GS8900モデルグループ エントリモデル」703万円より平成12年7月末から
    「SURE SYSTEM モデル5020」38万5千円より平成12年8月初旬から

    ※暗号プロセッサとFC-SCSIは各モデル(CPU)と同時、FCLINKとOCLINKステーションIIIは2001年第1四半期から、Open Network Adapterは2001年第2四半期から出荷開始します。

  2. 新ソフトウェア ※[ ]内は基本ソフトウェア名

    1. 「Global System Software 21」

      「GSS21 V20 (基本部)」[OSIV/MSP]140万円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP] 48万円より平成12年7月末から
      「GSS21 インターネットサーバパック V20」[OSIV/MSP]25万8千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]18万8千円より平成12年7月末から
      「GSS21 マルチサーバシステムパック V20」[OSIV/MSP]32万1千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]24万2千円より平成12年7月末から
      「GSS21 マルチサーバデータ連携パック V20」[OSIV/MSP]13万5千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]12万1千円より平成12年7月末から
      「GSS21 連続運転パック V20」[OSIV/MSP]16万9千円より平成12年7月末から
      「GSS21 連続運転VMパック V20」[OSIV/XSP]8万5千円より平成12年7月末から
      「GSS21 マルチクラスタパック V20」[OSIV/MSP]33万2千円より平成12年7月末から
      「GSS21 エクセルバッチパック V20」[OSIV/MSP]17万2千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]11万円より平成12年7月末から
      「GSS21 バックアップセンタパック V20」[OSIV/MSP]52万7千円より平成12年7月末から
      「GSS21 ストレージ管理パック V20」[OSIV/MSP]20万2千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]12万7千円より平成12年7月末から

    2. インターネット対応に向けたソフトウェア

      「INTERSTAGE
      /Web CommunicationBase」
      [OSIV/MSP]1万7千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]1万5千円より平成12年7月末から
      「INTERSTAGE/MQDBRIDGE」[OSIV/MSP]4万6千円より平成12年6月末から
      [OSIV/XSP]4万2千円より平成12年12月末から
      「INTERSTAGE
      /MQDBRIDGEfor OS/390」
      [OS/390]20万円より平成12年6月末から

    3. マルチサーバ基盤ソフトウェア

      「XLデータアクセス」[OSIV/MSP]4万1千円より平成12年12月末から
      [OSIV/XSP]3万5千円より平成12年12月末から
      「XLデータパイプ」[OSIV/MSP] 4万1千円より平成12年7月末から
      [OSIV/XSP]3万5千円より平成12年9月末から
      「XLスーパローダ」[OSIV/MSP] 12万3千円より平成13年第2四半期から
      [OSIV/XSP]6万3千円より平成13年第2四半期から

    4. 高性能・高信頼に向けたソフトウェア

      「AIM/DynamicRefineFacility」[OSIV/MSP]11万5千円より平成13年6月末から
      [OSIV/XSP]8万4千円より平成13年7月末から

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【用語解説】

*1:マルチサーバ形態
グローバルサーバとUNIXサーバとIAサーバを用途や規模に応じて最適利用し、それぞれの特性をフルに活かしながら、業務処理やデータをシームレスに連携させたシステム形態です。 グローバルサーバの高性能と高信頼性に加え、UNIXサーバやIAサーバのオープン性(TCP/IPによる高速通信、豊富なパッケージなど)を組み合わせることにより、インターネットに対応したエンタープライズ・データセンタを短期間で構築することができます。

【商標について】

  • 会社名/製品名/名称等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

以 上

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