当社はこのほど、岩手県水沢市殿(市長:後藤 晨)にて、ICカードを利用したインターネット対応総合行政情報システムを開発し、導入いたしました。
水沢市殿では、本システムを採用した新サービスを5月10日より住民に公開し、本格的実証実験を開始いたします。
水沢市殿は、郵政省の認可法人である通信・放送機構(理事長:白井 太、本社:東京都港区)が実施している、国民生活に身近なサービスの向上を目的とした『都市コミュニティ研究成果展開事業』として、本システムを導入いたしました。
本システムにより、ICカードによる本人認証を利用し、市内2か所に設置されたタッチスクリーン対応の情報端末(Conbrio-J)で、窓口の時間外や休日でも、住民票や印鑑証明書等各種証明書の自動交付サービスが受けられます。
また、現在インターネットで提供している、公民館の施設や講座内容の閲覧/空き情報検索/予約や、市立図書館蔵書検索/事前予約なども、情報KIOSK端末から利用できるようになります。
このように、ICカードを利用し、証明書発行・施設管理・図書館まで一貫した、インターネット対応の総合行政情報システムを構築した例は国内初です。
水沢市殿では、本実証実験をベースに、平成15年度までに、21世紀型マルチメディア都市の実現に必要な複合的システム構築の研究のため、児童や住民に対するマルチメディア双方向通信による教育・研修システムの開発を実施する予定です。
今回のシステムは、当社の地方公共団体の行政情報化を支援するソリューション「@INTERCOMMUNITYVISION(インターコミュニティビジョン)」にもとづいて構築されたものです。
システムイメージ図 [クリックすると拡大表示されます]
以 上
当社の地方公共団体(自治体)向けソリューション体系「@INTERCOMMUNITYVISION(インターコミュニティビジョン)」は、「行政情報化」、「行政窓口」、「介護・福祉・保険」、「社会・文化」、「学校教育」の5ソリューションで構成されております。
これらのソリューションを支える共通技術として、インターネット技術を活用した、情報提供の運用管理を行う「KIOSKアクセスサーバシステム」、および証明書発行機能を持つ自治体向け情報サービスステーション「Conbrio-J(コンブリオ・ジェイ)」を提供しています。
本ソリューションにより、住民情報を扱う行政窓口業務や体育館・図書館など公共施設の情報提供業務の効率化を図るとともに、住民が各種サービスを利用できる場所、時間を大幅に拡大できます。また、複数の市区町村が集まった広域事務組合などでは、複数の市区町村の業務システムを相互に連携し、各種証明書の広域交付が可能となるなど、住民サービスの向上を実現します。
[主要なシステムの紹介]
『自治体向け情報サービスステーション「ConbrioJ」』
- 自治体向けの証明書交付機能を持った「ConbrioJ」は、タッチスクリーン対応の専用インターネットブラウザ「INFOSPUR(インフォシュプール)」の操作で、Java 言語にて開発された動画や音声などを含むマルチメディア画面を簡単に利用できます。
『KIOSKアクセスサーバー』
- KIOSKアクセスサーバーは、JAVAやCORBAなど最新の標準化された技術を利用した業界標準で国際標準のアプリケーション・サーバー・ソフトウェア「INTERSTAGE(インターステージ)」を採用しており、業務システム間のコントロールを行うサーバーです。
- KIOSKアクセスサーバーに、住民情報システム「MINDCITY(マインドシティ)住民記録」、図書館情報システム「ILIS(アイリス)」、施設情報管理システム「Pares(パレス)」などの各業務システムや他自治体のシステムを接続し、KIOSK端末からの要求を各業務や他自治体のシステムに振り分け実行し、新しい住民サービスを実現します。
以 上
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