当社は、インテル社の64ビットアーキテクチャ「IA-64(*1)」に基づく「Intel(R) Itanium(TM)プロセッサ」に対応するために、当社の主要ミドルウェアソフトウェアとアプリケーションソフトウェアの開発を推進します。
当社は、1998年6月に発表しました「IA-64」に関するインテル社との長期的かつ戦略的関係の強化をもとに、ハードウェア/ソフトウェアベンダーならびにソリューションプロバイダとして「IA-64」に取り組んでまいりました。
この一環として、1998年12月にインテル社の支援のもとに当社内に富士通ASC(Application Solution Center、*2)を設立しました。 これにより、IA (Intel(R) Architecture)を基盤とするシステムのアプリケーションソフトウェアの性能改善に向けた活動を行ってまいりました。 加えて、当社のミドルウェアソフトウェアと各種「IA-32」アプリケーションソフトウェアの「IA-64」への移植を推進することで、「IA-64」環境におけるトータルソリューションプロバイダを目指します。
今後 当社は、当社の主要ミドルウェアソフトウェアである、高信頼・高性能データベースシステム『SymfoWARE(シンフォウェア)』、ビジネスインテリジェンス/データウェアハウスソフトウェア『SymfoWARE Navigator(シンフォウェア ナビゲータ)』、統合アプリケーションサーバソフトウェア『INTERSTAGE(インターステージ)』、統合システム運用管理ソフトウェア『SystemWalker(システムウォーカー)』、ワークステーション向けの機械系構造解析ソフトウェアなど、IA-64の特長が最大限発揮できる分野から「IA-64」への対応を図ってまいります。
さらにこれらのソフトウェアを支えるプラットフォームとして、IAサーバ『GRANPOWER(グランパワー)5000シリーズ』とIAワークステーション『FMV-PRO(エフエムブイ・プロ)シリーズ』において、2000年度末までに「Intel(R) Itanium(TM)プロセッサ」を採用した新モデルの提供を計画しております。
なお、1999年3月には、当社ならびにフジツウ・ソフトウェア・コーポレーション(本社:米国 カリフォルニア州 サンノゼ、代表取締役社長:稲垣静雄)より、基幹業務構築の中核言語として、「IA-64」対応のCOBOL統合開発環境の提供を発表しております。
「IA-64」は、使用できるアドレス空間を64ビットと巨大なものにすることによって大規模データの取り扱いを可能にすると共に、並列命令実行効率を飛躍的に高めるEPICテクノロジ(*3)など、多くの革新的新技術を採用し、画期的な性能向上を実現した次世代IAサーバ、IAワークステーションを担うインテル社の新アーキテクチャです。
「IA-64」により、「eビジネス」「大規模基幹サーバ」「高速グラフィック処理」「マルチメディア処理」「科学技術計算」など、幅広い分野で要求される高い信頼性と高い可用性(システムダウンタイムの短縮)、拡張性を併せ持ったインテルアーキテクチャベースのサーバ、ワークステーションの実現が可能になります。
[用語説明]
- *1: IA-64
- インテル株式会社が開発を進めている64ビットの次世代マイクロプロセッサのアーキテクチャ。
- *2: ASC
- インテル社およびインテル社の支援により各社が世界の拠点に設立しているIAプラットホームを対象としたアプリケーションの性能改善とIA-64への移行を支援するためのセンタ。
- *3: EPICテクノロジ
- Explicitly Parallel Instruction Computing、明示的並列命令コンピュータ技術。
[商標]
- Intel、Itaniumは、Intel Corporationの商標または登録商標です。
- その他の製品名等の固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
[添付資料]
「IA-64」早期対応予定ソフトウェア一覧
以 上
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