高性能UNIXサーバ「GP7000F モデル2000」の性能を強化
〜 動作周波数330MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプをラインアップ 〜
当社はこのほど、64ビットRISCプロセッサ「SPARC64(TM) GP」を最大64個まで搭載可能な、UNIXサーバ「GP7000Fファミリー」の最上位モデル「GP7000F モデル2000」に動作周波数330MHzのプロセッサ搭載タイプを追加し、2月1日より販売を開始いたします。
21世紀を目前に、インターネット技術を核としてビジネスの形態は大きく変貌を遂げようとしています。 この新しいビジネス形態に対応する情報システムでは、より高度で複雑化する業務処理と瞬時に変化する膨大なトランザクション処理に、スピーディかつ確実に対応することが求められています。
このような要望に応えるため、インターネット時代の新しいビジネス形態を支えるキーコンポーネントであるUNIXサーバ「GP7000F モデル2000」に、より高速なCPUを搭載しました。 これにより、従来タイプと比較してトランザクション処理性能を10%向上し、全社規模の基幹業務やEC(Electronic Commerce)ビジネスなどのプラットフォームとして、さらに余裕をもった性能を提供します。
また、既存のエントリーモデル「GP7000F モデル200」と「GP7000F モデル200R」についても、動作周波数300MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプを提供し、処理性能の向上を実現します。
【価格と出荷時期】
- 「SPARC64(TM) GP」330MHzプロセッサ搭載タイプ
「GP7000F モデル2000」 | : |
1億1,700万円(税別)より、平成12年2月末から |
- 「SPARC64(TM) GP」300MHzプロセッサ搭載タイプ
「GP7000F モデル200」 「GP7000F モデル200R」
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230万円(税別)より、平成12年2月1日から
220万円(税別)より、平成12年2月1日から
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【販売目標】
UNIXサーバ全体で、今後2年間に国内と海外をあわせて29,000台の出荷を予定しております。
UNIXサーバ「GP7000Fファミリー」は、富士通が開発するSPARCプロセッサ「SPARC64(TM) GP」を搭載し、基本ソフトウェアにSolarisを採用したUNIXサーバです。
基本ソフトウェアSolarisのアプリケーションが動作するUNIXサーバとしてワールドワイドに販売を行っています。
なお、「GP7000Fモデル200」と「GP7000Fモデル200R」は、株式会社PFUからも同ブランドで販売します。
【「GP7000F モデル2000」の主な特長と仕様】
- 動作周波数330MHzまたは300MHzの「SPARC64(TM) GP」をSMP(*1)方式で最大64個まで搭載可能な「GP7000Fファミリー」のハイエンドモデルです。
- 最先端テクノロジである0.18μm銅配線CMOSをシステムバスに採用しています。
今回、動作周波数330MHzの「SPARC64(TM) GP」を搭載することで、これまでの動作周波数300MHzに比べトランザクション処理で10%処理性能を向上しました。
- 1台の「GP7000F モデル2000」を、複数(最大15個)の独立した基本ソフトウェアのシステム環境に分割して利用するパーティション機能により、システム環境の変化に即応します。
- ハードウェアのRAS機能やクラスタシステムによる高速ホットスタンバイシステムと、リモートメンテナンスにより、大型汎用機に匹敵する99.999%の稼働率を実現します。
【GP7000F モデル2000の仕様】
- プロセッサ:SPARC64(TM) GP
- 動作周波数:330MHz/300MHz
- 1CPU当りのキャッシュメモリ
一次 二次
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: :
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命令 64KB+データ 64KB 命令/データ共通 8MB
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- プロセッサ数:8〜64
- メモリ:4GB〜64GB
- ディスク容量
内蔵 システム最大
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: :
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18.2GB〜1TB 700TB(パーティションを1つとしたシステム構成の場合)
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- I/Oスロット:PCIスロット×12〜96
- サポートOS:Solaris7
- 外形寸法(W/D/H、mm)
32CPUまで 64CPUまで
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: :
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1,044×1,300×1,800 2,172×1,300×1,800
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【「GP7000F モデル200」「GP7000F モデル200R」の主な特長と仕様】
- 「GP7000F モデル200」は動作周波数300MHz、250MHzまたは225MHzの「SPARC64(TM) GP」をSMP(*1)方式で最大2個 搭載可能な「GP7000Fファミリー」のエントリモデルです。
- 「GP7000F モデル200R」は動作周波数300MHzまたは250MHzの「SPARC64(TM) GP」をSMP(*1)方式で最大2個 搭載可能な「GP7000Fファミリー」のエントリモデルで、ラックマウント可能な省スペースモデルです。
1,800mmのラックに、最大9台搭載が可能であり、オフィスやマシンルームのスペースを、効率良くご利用いただけ、設置コストの削減が可能です。
- 「SPARC64(TM) GP」の一次キャッシュと二次キャッシュを、エラー訂正機構(ECC*2)により保護し、プロセッサの高信頼性を実現しています。
- プロセッサ、メモリ、I/Oバスにトラブルが発生した時の再起動で、トラブルが発生した箇所を切り離して運用再開する、縮退運転が可能です。
- 独立したプロセッサが、ハードウェアのトラブルやシステムキャビネット内の温度上昇を検出し、トラブル情報を採取し警告するシステム 監視機構(SCF:System Control Facility)を標準搭載しています。
【GP7000F モデル200の仕様】
- プロセッサ:SPARC64(TM) GP
- 動作周波数:225MHz/250MHz/300MHz
- 1CPU当りのキャッシュメモリ
一次 二次
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: :
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命令 64KB+データ 64KB 命令/データ共通 4MB
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- ロセッサ数:1〜2
- メモリ:56MB〜4GB
- ディスク容量
内蔵 システム最大
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: :
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9.1GB〜136.5GB 40TB
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- I/Oスロット:PCIスロット×6
- サポートOS:Solaris2.6/7
- 外形寸法(W/D/H、mm):230×667×700
【GP7000F モデル200Rの仕様】
- プロセッサ:SPARC64(TM) GP
- 動作周波数:250MHz/300MHz
- 1CPU当りのキャッシュメモリ
一次 二次
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: :
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命令 64KB+データ 64KB 命令/データ共通 4MB
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- プロセッサ数:1〜2
- メモリ:256MB〜4GB
- ディスク容量
内蔵 システム最大
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: :
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9.1GB〜27.3GB 40TB
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- I/Oスロット:PCIスロット×6
- サポートOS:Solaris2.6/7
- 外形寸法(W/D/H、mm):482×779×174
【補足説明】
*1: |
SMP(Symmetrical Multi Processing)方式
すべてのプロセッサが共通のメモリを介して連携しながら動作する並列処理方式。
動作に必要なデータを常に共有しているため、効率の良い並列処理プログラムを作成できる。
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*2: |
ECC(Error Checking and Correcting)
ビット化けなどのエラーを訂正するために、本来のデータとは別に付加される冗長なコードを用いてエラーの訂正を行うこと。 信頼性の要求されるサーバなどのメモリやシステムバスなどで使用される。
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【商標について】
- すべてのSPARC商標は、米国SPARC International,Inc.のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- SPARC商標が付いた製品は、米国Sun Microsystems,Inc.が開発したアーキテクチャに基づくものです。
- Sun、Sun Microsystems、Solaris、は、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems,Inc.の商標または登録商標です。
- UNIXは、X/Open Company, Ltd.が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
- SPARC64は、米国SPARC International, Inc.のライセンスに基づく富士通株式会社の商標です。
- その他名称については、各社の登録商標または商標です。
以上
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