当社はこのほど、EAI(*1)/EIP(*2)技術を活用したインターネット時代のビジネス統合モデル『The Extended Enterprise Model』を確立いたしました。
あわせて、このビジネス統合モデルを実現するために、EAI技術を活用したコミュニケーションウェア(*3)「INTERSTAGE CollaborationRing(インターステージ コラボレーションリング)」及び、コンポーネントウェア(*4)「ビジネスコンポーネント、インターネットコンポーネント」を開発し、1月26日より販売を開始いたします。
21世紀を控え、規制緩和による新ビジネスの創造、連結会計やキャッシュフローなどによるグローバルな経営指標、顧客サービスのさらなる向上など、激しく変化する経営環境への迅速な対応が、企業の課題となっています。
こうした課題の解決には、先進的な企業に見られるように、ビジネスや業務を統合することで、ビジネスプロセスを革新し、顧客やトレーディングパートナーとの関係を再構築して、企業競争力を強化することが不可欠です。
当社は、こうしたビジネスや業務の統合に向けて、ビジネス統合モデル『The Extended Enterprise Model』を確立し、既存の大型汎用機とUNIXサーバ、IA:Intel(R) Architectureサーバのシステム資産とアプリケーションパッケージを含めた、お客様のコンピュータシステムを容易に統合するコミュニケーションウェア「INTERSTAGE CollaborationRing」を提供いたします。
さらに、当社のコンポーネントウェア体系「ComponentAA(*5)」に基づき、短期間でEAIシステムを構築する、140種の汎用及び業種・業務のコンポーネントウェア「ビジネスコンポーネント、インターネットコンポーネント」を提供します。
また、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」では、24時間の連続運転に加え、UNIXサーバやIAサーバと共通なアプリケーションの実行環境(EJB(*6)/Java/Servlet)とWeb基盤を、UNIXサーバ「GP7000Fファミリー」では24時間の連続運転に向けて、さらなる機能強化を実施してまいります。
これらにより、当社のソリューション体系「SOLUTIONVISION(ソリューションビジョン、*7)」のベーシックレイヤとアプリケーションレイヤの機能強化を行います。
ビジネス統合モデル『The Extended Enterprise Model』にもとづいたシステム提案は、日本国内のみならず欧州と米国のお客様に、富士通および富士通の関係会社より行います。
当社は、ソリューション体系『SOLUTIONVISION』により、お客様の経営課題に対し、最適なソリューションを提供しております。
今後もますます進展するインターネット時代の情報システムに向けて、コミュニケーションウェア・コンポーネントウェア商品をEAI/EIPに向け機能強化するとともに、サービス商品の拡充やプラットフォームのハードウェア、ソフトウェアの両面で機能強化を継続的に実施してまいります。
【新商品の税別価格と出荷時期】
- コミュニケーションウェア
「INTERSTAGE CollaborationRing」:1,000万円より、平成12年6月末出荷予定
- ビジネスコンポーネント
「ComponentAA/EJBean開発キット」
「ComponentAA/サーバ基本コンポーネント」
「ComponentAA/Business EJBean」
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未定、平成12年10月末出荷予定 未定、平成12年10 月末出荷予定
未定、平成12年10 月末出荷予定
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- インターネットコンポーネント
「ComponentAA/GkitWeb開発キット」
「ComponentAA/Web連携基本コンポーネント
(セション管理、メール連携など)」
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18万円より、平成12年3月末出荷予定
各10万円、平成12年6 月末出荷予定
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【新商品の販売目標】
「INTERSTAGE」全体で、3年間で50,000サーバの販売、「ComponentAA」全体で10億円の売上を予定しています。
【新商品の概要】
(1) |
ビジネスプロセス統合サーバ「INTERSTAGE CollaborationRing」ビジネスルールに基づいて、 企業プロセスを統合し、インターネット環境でのコーポレイトハブサーバとして下記機能を提供します。
- コンテンツ表現にXMLを全面に採用
- 国際標準(Wf-XML)のワークフロー技術の装備
- 現行資産の有効活用に向け、各種アダプタを装備(既存システムとERPパッケージ)
- 国内外との企業間接続の保証
豊富な転送サービス(HTTP、SMTP、CORBA、MQゲートウェイ)
業界標準フォーマット変換サービス(XML、CII、EDIFACT、ANSI及び任意形式間の相互変換)
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(2) |
「ComponentAA/EJBean開発キット」
EJBコンポーネントの作成、カスタマイズを容易にする開発キットです。
- 基本的な業務ロジックとEJBコンテナインタフェースを内包した11種のEJBeanパターン
- パターンから業務アプリケーションを生成するツール等
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(3) |
「ComponentAA/サーバ基本コンポーネント」
業務アプリケーション作成を容易にするユーティリティコンポーネントです。
- ユーザ管理、データベース連携、ジョブ制御、印刷制御等
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(4) |
「ComponentAA/Business EJBean」
業種・業務に特化した標準的なロジックをもったコンポーネントです。
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(5) |
「ComponentAA/Gkit Web開発キット」
クライアント側Webブラウザ用のActiveXコンポーネントです。
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(6) |
「ComponentAA/Web連携基本コンポーネント」
業務アプリケーションのインターネット連携を容易にするためのコンポーネントです。
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【用語解説】
*1: |
EAI
Enterprise Application Integration、企業内の異なる業務システム間や、企業間のシステムを相互に連携し、データやプロセスを統合するための技術。
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*2: |
EIP
Enterprise Information Portal、EAIで統合された様々なデータや業務プロセスを個々の利用者に合わせてパーソナル化されたポータルサイトを作成し、インターネット経由でサービスを利用できるようにする機能。
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*3: |
コミュニケーションウェア
分散システムを実現する連携ソフトウェア製品群。
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*4: |
コンポーネントウェア
コンポーネントによるソフトウェアの総合開発体系「コンポーネント指向アプリケーションアーキテクチャ」のうち、実際のビジネスシステム開発に活用できるコンポーネント製品。 コンポーネントを利用してシステム開発を支援する開発環境製品、及びそれらを利用するための教育やサービス。
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*5: |
ComponentAA
1997年11月に当社が発表したコンポーネントウェア体系。
高生産性、高品質なシステム開発を実現する国際標準に準拠したコンポーネントと開発/実行環境。
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*6: |
EJB
Enterprise JavaBeans、Java言語を使ったサーバアプリケーションを開発・実行するためのプラットフォーム仕様。 サーバアプリケーション開発で必要となる各種サービス(トランザクション処理、セッション管理等)を標準で提供し、コンポーネント(部品化されたアプリケーション)を用いたアプリケーションの開発をサポートするなどの特長を持つ。
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*7: |
SOLUTIONVISION
1997年11月より、当社が提唱しているソリューションの体系。お客様に最適なソリューションを提供する3つの階層(サービスレイヤ、アプリケーションレイヤ、ベーシックレイヤ)で構成。
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【商標について】
- ActiveXは、米国Microsoft Corporationの商標です。
- Intelは、Intel Corporationの登録商標です。
- JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
- UNIXは、X/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
- 製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以上
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